平成22年第5回新ひだか町議会定例会会議録

議事日程 第1号

                    平成22年6月22日(火) 午前9時30分開会

第 1 会議録署名議員の指名
第 2 会期の決定
第 3 追悼の辞
第 4 議席の指定及び一部変更
第 5 常任委員の選任
第 6 議会広報特別委員の選任
第 7 行政報告(町長)
第 8 選挙第 8号 日高中部衛生施設組合議会議員選挙
第 9 報告第 1号 繰越明許費繰越計算書について
第10 諮問第 1号 人権擁護委員候補者の推薦について
第11 所信表明
第12 教育行政執行方針
第13 一般質問

出席議員(22名)
  1番 五十嵐 敏 明 君   2番 觸 澤   清 君
  3番 志 田   力 君   4番 磯 貝 廣 光 君
  5番 山 内 和 雄 君   6番 建 部 和 代 君
  7番 池 田 一 也 君   8番 井 上 節 子 君
  9番 日向寺 敏 彦 君  10番 畑 端   薫 君
 11番 築 紫 文 一 君  12番 神 谷 浩 嗣 君
 13番 遠 藤 敏 弘 君  14番 富 永   信 君
 15番 進 藤   猛 君  16番 南 川 州 弘 君
 17番 川 合   清 君  18番 細 川 勝 弥 君
 19番 増 本 裕 治 君  20番 福 嶋 尚 人 君
 21番 渡 辺 保 夫 君  22番 中 島   滋 君

欠席議員(0名)

地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人

    町長                   酒  井  芳  秀  君

 町長より通知のあった議事説明者
    副町長                  富  田     泰  君
    副町長                  畑  端  憲  行  君
    総務企画部長               木  内  達  夫  君
    住民福祉部長               岩  渕  勇  次  君
    健康生活部長               宮  口  信  次  君

    健康生活部参与
    総合ケアセンター総合施設長        小  松  幹  志  君
    町立静内病院長

    経済部長                 佐  藤  保  広  君
    農林水産部長               石  井  善  晴  君
    会計管理者                佐 々 木  政  義  君
    三石総合支所長              本  庄  康  浩  君
    三石国民健康保険病院長          三  浦  正  次  君
    三石国民健康保険病院副院長        八 木 橋  厚  仁  君
    総務課長                 名 須 川     一  君
    企画課長                 曽  我  啓  二  君
    企画課参事                土  井     忍  君
    バイオ・エコタウン推進室長        羽  沢     進  君
    財政課長                 清  水     全  君
    契約管財課長               相  楽  竹  夫  君
    契約管財課参事              道  鎮  和  宏  君
    税務課長                 斉  藤  滋  一  君

    福祉課長
    児童館長                 富  沢  宏  己  君
    児童養育相談センター長

    生活環境課長               渋  谷  正  弘  君
    アイヌ政策推進室長

    健康推進課長               神  垣  光  隆  君
    地域包括支援センター長

    町立静内病院事務長            渡  辺  勝  造  君
    町立静内病院総看護師長          谷     恵 美 子  君
    介護老人保健施設まきば施設長       藤  井  章  作  君
    介護老人保健施設まきば事務長       高  橋     保  君
    特別養護老人ホーム静寿園長        阿  部  公  一  君
    建設課長                 久  米     茂  君
    建設課参事                阪  井  典  行  君

    商工労働観光課長
    町民休養ホーム支配人           竹  田  幸  也  君
    老人福祉センター長
    林業研修センター長

    上下水道課長               中  村  敬  司  君
    静内終末処理場長

    農政課長
    本桐基幹集落センター長          酒  井  哲  也  君
    延出基幹集落センター長
    農政課参事                奥  野  幸  男  君

    水産林務課長               土  井  義  男  君
    水産加工センター長

    会計課長                 長  舩  幸  生  君
    三石総合支所総務企画課長         田  辺  貞  次  君

    三石総合支所町民福祉課長         榊        要  君
    高齢者共同生活施設やまびこ施設長

    三石国民健康保険病院事務長        榎  本     勉  君

    三石総合支所町民福祉課参事
    地域包括支援センター参事         大  平  響  子  君
    三石国民健康保険病院参事

    デイサービスセンターみついしセンター長
    地域包括支援センター参事         岩  渕  雅  美  君
    みついし居宅介護センター長

    特別養護老人ホーム蓬莱荘所長       村  上     敬  君
    ケアハウスのぞみ施設長          長  船  輝  男  君
    総務課主幹                上  田     哲  君
    総務課主幹                藤  沢  克  彦  君
    企画課主幹                伊  藤  信  夫  君
    企画課主幹                布  施  和  継  君
    バイオ・エコタウン推進室主幹       小 野 寺  大  作  君
    財政課主幹                坂     将  樹  君
    財政課主幹                高  堰  良  子  君
    財政課主幹                上  田  賢  朗  君
    契約管財課主幹              八  田  敏  之  君
    税務課主幹                寺  越  正  央  君
    税務課主幹                中  島  健  治  君
    税務課主幹                大 久 保  信  男  君
    税務課主幹                大  山  慎  司  君
    税務課主幹                佐  伯  智  也  君
    福祉課主幹                中  村     敏  君
    福祉課主幹                千  葉  憲  児  君
    福祉課主幹                阿  部  尚  弘  君
    福祉課主幹                久  保  敏  則  君
    福祉課主幹                米  田  一  治  君
    静内保育所長               高  橋  和  子  君
    東静内保育所長              永  井  治  恵  君
    静内子育て支援センター長         中  田  寿 美 子  君
    生活環境課主幹              竹  田  三 智 子  君
    生活環境課主幹              浮  田  昌  輝  君
    生活環境課主幹              田  口     寛  君
    生活環境課主幹              渡  辺  浩  之  君
    アイヌ政策推進室主幹           石  原  義  弘  君
    アイヌ政策推進室主幹           藪  中  剛  司  君
    健康推進課主幹              池  田  由 貴 子  君
    健康推進課主幹              角  田  し の ぶ  君
    町立静内病院主幹             渡  辺  洋  一  君
    特別養護老人ホーム静寿園主幹       池  田  孝  義  君
    建設課主幹                岩  渕  博  司  君
    建設課主幹                酒  井     隆  君
    建設課主幹                池        均  君
    建設課主幹                田  中  伸  幸  君
    商工労働観光課主幹            宝  金     司  君
    商工労働観光課主幹            小  塚  洋  之  君
    商工労働観光課主幹            山  口  一  二  君
    商工労働観光課主幹            村  田  弘  明  君
    商工労働観光課主幹            佐  伯  義  己  君
    上下水道課主幹              神  垣  博  樹  君
    上下水道課主幹              新  山  光  一  君
    上下水道課主幹              野  垣  尚  久  君
    上下水道課主幹              大 角 地     浩  君
    上下水道課主幹              桂  田  達  也  君
    上下水道課主幹              浅  野  義  裕  君
    農政課主幹                若  生  富  夫  君
    農政課主幹                森  宗  厚  志  君
    農政課主幹                秋  山  照  幸  君
    農業実験センター長            城  地  哲  也  君
    農業実験センター主幹           岡  田  俊  之  君
    和牛センター長              萩  沢  慶  一  君
    水産林務課主幹              久  保     稔  君
    水産林務課主幹              早  瀬  秀  一  君
    水産林務課主幹              水  谷     貢  君
    水産林務課主幹              野  本  武  俊  君
    三石総合支所総務企画課主幹        木  村  博  成  君
    三石総合支所町民福祉課主幹        中  村  哲  史  君
    三石総合支所町民福祉課主幹        竹  達  勝  利  君
    三石総合支所町民福祉課主幹        米  田  和  哉  君
    三石国民健康保険病院主幹         木  村     実  君

 教育委員会委員長より通知のあった議事説明者
    教育長                  河  村  一  夫  君
    教育部長                 塚  尾  英  夫  君
    管理課長                 磯  貝  正  之  君

    社会教育課長
    公民館長
    コミュニティセンター館長
                         阿  部  晃  二  君
    静内郷土館長

    アイヌ民俗資料館長
    文化センター館長
    体育振興課長               土  肥  一  司  君

    三石分室教育課長             川  端  克  美  君

    静内図書館長兼三石図書館長        渡  辺  喜 代 治  君
    女性センター・みらい館長

    学校給食センター長            石  川  義  輝  君
    管理課主幹                中  村  英  貴  君
    管理課主幹                佐  藤  礼  二  君
    社会教育課主幹              森     治  人  君
    社会教育課主幹              藪  中  剛  司  君
    体育振興課主幹              田  畑  善  側  君
    体育振興課主幹              麻  野  和  彦  君
    体育振興課主幹              田  森  由 美 子  君
    三石分室教育課主幹            片  山  孝  彦  君

 水道事業管理者より通知のあった議事説明者
    経済部長                 佐  藤  保  広  君
    上下水道課長               中  村  敬  司  君
    上下水道課主幹              大 角 地     浩  君
    上下水道課主幹              神  垣  博  樹  君
    上下水道課主幹              新  山  光  一  君
    上下水道課主幹              野  垣  尚  久  君
    上下水道課主幹              桂  田  達  也  君

 農業委員会会長より通知のあった議事説明者
    事務局長                 姥  谷     登  君
    事務局主幹                石  丸  修  司  君

 代表監査委員より通知のあった議事説明者
    事務局長                 田  代  芳  嗣  君
    事務局主幹                菅  沼  太  吉  君

職務のため出席した事務局職員
    事務局長                 田  代  芳  嗣  君
    事務局主幹                菅  沼  太  吉  君

開会の宣告

議長(五十嵐敏明君) [ 1 ] 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は22名です。定足数に達していますので、平成22年第5回新ひだか町議会定例会を開会いたします。

                                                      (午前 9時30分)

開議の宣告

議長(五十嵐敏明君) これから本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

会議録署名議員の指名

議長(五十嵐敏明君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により、5番、山内君、6番、建部君を指名いたします。

会期の決定

議長(五十嵐敏明君) 日程第2、会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から6月30日までの9日間とし、6月26日、27日、29日は休会といたしたいと思います。ご異議ございませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、本定例会の会期は本日から6月30日までの9日間とし、6月26日、27日、29日は休会とすることに決定いたしました。
 暫時休憩いたします。

                          休憩 午前 9時32分

                          再開 午前 9時33分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

追悼の辞

議長(五十嵐敏明君) 日程第3、追悼の辞について。
 去る5月28日ご逝去されました新ひだか町議会議員、故藤井益美君に対し、謹んで哀悼の意を表し、故人のご冥福を祈り、黙祷をささげたいと存じます。ご起立願います。
 黙祷。

                          〔黙  祷〕

議長(五十嵐敏明君) 黙祷を終わります。
 ご着席願います。
 2番、觸澤君より追悼の辞の申し出がありますので、これを許します。
 登壇の上、お願いいたします。

                          〔2番 觸澤 清君登壇〕

2番(觸澤 清君) [ 2 ]  おはようございます。ただいま皆様のお許しを得まして、去る5月28日ご逝去されました新ひだか町議会議員、故藤井益美様の急逝を悼み、ここに謹んで追悼の言葉を申し上げます。
 藤井さん、あなたは今年の新ひだか町議会議員選挙の第2期目を目指していた最中、お体の不調により入院加療を余儀なくされました。その中においても幅広く衆望を担い、見事当選の栄を得られました。本日ここに第5回新ひだか町議会定例会が招集され、開催するに当たり、本来であれば議場におられるはずのあなたのお姿は見えませんが、あなたの議席にご遺族様と一緒にお越しをいただいた遺影から私どもにはあなたの声が聞こえてまいります。住みよい安心して暮らせる元気な町をつくろうと、私どもはあなたが平素から極めて壮健な方でありましたゆえに、必ずや病魔を駆逐し、日ならずして全復されることを信じ、心からその日を楽しみにお待ちをしておりましたが、ご家族、近親の皆様の昼夜を分かたぬ献身的なご看護にもかかわりませず、そのかいもなく不帰の客となられましたことは、ただただ世の無常と言うほかございません。
 顧みますと、あなたは学業を終えた後家業であります軽種馬農業に従事をされ、その間数々の名馬を生産し、一方培った豊かな知識、経験のもと、三石土地改良区理事、三石町農業委員、さらには地域において若くして地区の役職を歴任をされ、豊岡連合自治会長、三石町連合自治副会長を務められ、自治会活動による地域づくりにも積極的に参画をされるなど、地域の信望は極めて強く、リーダー的な存在でありました。広く町民の信頼を得てご活躍をする傍ら、平成15年、地元有志や多くの方々から強く推され、町議会議員に初当選以来、連続3期にわたり地方自治発展のため献身的にご活躍をされました。その源には、ご家族の深いご理解とご協力があったに違いありません。その間議会にあっては、総務常任委員会及び産業厚生常任委員会委員など、また日高東部衛生組合議会議員、日高中部消防組合議会議員などを歴任をされ、豊富な経験と卓越した識見のもとで円滑な議会運営に渾身の努力を払われ、住民福祉の向上などに尽力をいただき、町勢の振興、発展に大きなご功績を残されました。このほか、三石町特別職報酬等審議会委員、社会教育委員などの要職を務められ、各分野に幅広く町勢の進展に尽くされたご功績はまことに多大なものがあり、私どもも深く感謝にたえないところであります。特に三石町議会議員として最も難題であり、かつ町民の方々の大きな決断が必要であった市町村合併にも持ち前のすぐれた手腕を存分に発揮をされ、平成18年3月に新ひだか町の誕生に貢献をされ、さらに新ひだか町議会議員として群雄割拠の中にあって確固たる姿勢を堅持し、引き続き町勢発展に力を注いでいただいておりました。これから円熟した議員としての大成を嘱望されておられ、民を代表する真の議会人として縦横のさらなる活躍を願っておりましたが、いよいよこれからといったときの突然の終えんは、藤井家のご不幸であるばかりでなく、我が郷土の不幸であり損失であり、まことに痛惜の念にたえません。
 藤井さん、あなたのご遺志を受け継ぎ、さらなる発展に結びつけていくため全力を傾注することこそ残された私どもの責務であると、謹んでお誓いをいたします。今は亡き故藤井議員のありし日をしのび、生前のご功績をたたえ、天にありましても本町の平安と発展をお守りをいただき、ご遺族様の前途に限りないご加護を賜らんことをご祈念をいたしまして、追悼の言葉といたします。藤井益美さん、どうか安らかにお眠りください。
 平成22年6月22日、新ひだか町議会議員、真正会、觸澤清。
議長(五十嵐敏明君) 暫時休憩いたします。

                          休憩 午前 9時43分

                          再開 午前10時09分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

議席の指定及び一部変更

議長(五十嵐敏明君) 日程第4、議席の指定及び一部変更についてを議題といたします。
 6月11日付で当選されました神谷議員の議席指定を会議規則第4条第1項の規定により、またこれに伴います議席の一部変更を会議規則第4条第3項の規定により、議長においてそれぞれ指定、変更いたします。
 12番に神谷君を指定し、13番、渡辺君の議席を21番に、14番、中島君の議席を22番に、21番、遠藤君の議席を13番に、22番、富永君の議席を14番にそれぞれ変更いたします。
 指定、変更した議席は、お手元に配付をした議席表のとおりであります。
 議席移動のため暫時休憩いたします。

                          休憩 午前10時10分

                          再開 午前10時11分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

常任委員の選任

議長(五十嵐敏明君) 日程第5、常任委員の選任についてを議題といたします。
 お諮りいたします。委員会条例第7条第1項の規定により、12番、神谷君を総務常任委員に選任したいと存じます。これにご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、12番、神谷君を総務常任委員に選任することに決定しました。

議会広報特別委員の選任

議長(五十嵐敏明君) 日程第6、議会広報特別委員の選任についてを議題といたします。
 お諮りいたします。委員会条例第7条第1項の規定により、10番、畑端君を議会広報特別委員に選任したいと存じます。これにご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、10番、畑端君を議会広報特別委員に選任することに決定しました。

行政報告

議長(五十嵐敏明君) 日程第7、行政報告の申し出がありますので、これを許します。
 町長。

                          〔町長 酒井芳秀君登壇〕

町長(酒井芳秀君) [ 3 ]  それでは、行政報告を申し上げます。
 初めに、条件つき一般競争入札のやり直しについてであります。今回入札のやり直しという措置をとりました工事につきましては、中核作業道福美咲梅線整備工事でございまして、川上地区町有林内の作業道整備工事を実施するため、6月10日に入札を執行したものでございます。この入札には土木A19社中13社の参加がございまして、入札の結果、落札者に即時口頭で通知したところでありますが、翌日の11日に入札に参加した業者から最低制限価格に誤りがあるのではないかとの指摘がございまして、設計書等の資料を精査したところ、誤りが判明したところであります。このような事態に至った原因につきましては、最低制限価格算定システムの操作確認ミスによるもので、本来の最低制限価格より低く算定したものでございます。そこで、原因が最低制限価格の誤りでありまして、このような場合は予定価格調書を訂正しなければならないため、入札をやり直すことが妥当であると判断し、10日の当該入札につきましては取り消すこととしたものであります。落札業者等には誤りの原因を説明し、ご理解をいただいたところでありますが、このような事務処理の誤りによりまして関係各位に多大な迷惑をおかけしたことはまことに遺憾であり、深くおわび申し上げるところでございます。今後二度とこのようなことのないように、入札事務手続の改善とチェック体制の強化など、適正な事務処理の徹底を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、第47回しずない桜まつりの開催結果についてであります。第47回しずない桜まつりを5月3日から16日までの14日間開催いたしました。本年の二十間道路桜並木は、平年より1週間ほど遅い5月12日に開花、5月15日に満開となり、当初の開催予定期間を1週間延長しましたが、大きな事故もなく無事に終了いたしました。桜まつりの期間中の入り込み客数は16万5,944人、5月10日から5月16日までの延長期間では、その間については12万526人となりました。
 次に、第16回みついし蓬莱山まつり及び第4回新ひだか夏まつりの中止についてであります。本年4月20日に宮崎県で発生した口蹄疫は、その後被害が県内に広がり、いまだ終息していない状況にあります。我が町の黒毛和牛生産とも関係の深い宮崎県の皆様に、心からお見舞いの意を表するものでございます。道内においては、各地区における防疫対策の強化とともに、全道各地において開催予定のイベントを自粛する動きが見受けられることから、各実行委員会において開催の可否を協議した結果、伝播性の高い口蹄疫防疫対策として今年度の第16回みついし蓬莱山まつり及び第4回新ひだか夏まつりを中止することに決定をさせていただきました。
 1枚おめくりください。次に、地域マリンビジョンの推進に関する要望についてであります。水産業や地域の活性化に向けた地域マリンビジョンの推進について、道内選出国会議員及び関係省庁に対し、北海道マリンビジョン21促進期成会構成町長とともに記載のとおり要望させていただきました。
 次に、平成22年度札幌三石会総会への出席についてであります。札幌近郊に在住の三石地区出身者で組織する札幌三石会の平成22年度総会に議長とともに出席し、町の近況報告を行ったほか、出席者との交流を図ってまいりました。詳細は、記載のとおりであります。
 次に、平成22年度札幌静内会総会への出席についてであります。札幌近郊に在住の静内地区出身者で組織する札幌静内会の平成22年度総会に議長とともに出席し、町の近況報告を行ったほか、出席者との交流を図ってまいりました。詳細は、記載のとおりであります。
 次に、寄附についてであります。記載のとおり1件の寄附がありました。寄附者のご厚志に感謝申し上げ、有効に活用させていただきます。
 次に、新ひだか町ふるさと応援寄附についてであります。記載のとおり4件のふるさと応援寄附がありました。寄附者のご厚志に感謝を申し上げ、有効に活用させていただきたいと存じます。
 次に、工事に係る入札等の執行についてであります。記載のとおり15件の工事にかかわる入札等を行いました。なお、詳細は別添資料のとおりであります。
 1枚おめくりください。委託業務の発注についてであります。記載のとおり3件の委託業務にかかわる入札を行いました。なお、詳細は別添資料のとおりであります。
 以上で行政報告とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 行政報告の質疑については、議案審議後といたします。

選挙第8号の上程

議長(五十嵐敏明君) 日程第8、選挙第8号 日高中部衛生施設組合議会議員選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法は、指名推選にいたしたいと思います。ご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。
 指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思います。ご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、議長において指名することに決定いたしました。
 日高中部衛生施設組合議会議員に16番、南川君を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長が指名いたしました16番、南川君を日高中部衛生施設組合議会議員の当選人とすることにご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 したがって、ただいま指名いたしました16番、南川君が日高中部衛生施設組合議会議員に当選されました。
 日高中部衛生施設組合議会議員に当選されました16番、南川君が議場にいらっしゃいます。会議規則第33条第2項の規定により、当選の告知をいたします。

報告第1号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(五十嵐敏明君) 日程第9、報告第1号 繰越明許費繰越計算書についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 清水財政課長。

                          〔財政課長 清水 全君登壇〕

財政課長(清水 全君) [ 4 ]  ただいま上程されました報告第1号につきましてご説明申し上げます。
 報告第1号は、繰越明許費繰越計算書についてでございます。平成21年度の新ひだか町一般会計補正予算(第6号)第2条、同補正予算(第7号)第2条、同補正予算(第8号)第2条及び平成21年度の介護サービス事業特別会計補正予算(第4号)第2条の繰越明許費は、別紙のとおり翌年度に繰り越したので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告しようとするものでございます。
 それでは、1枚おめくりいただきまして、1ページをお開きいただきたいと思います。1ページは、平成21年度の新ひだか町繰越明許費繰越計算書でございます。一般会計の計算書になってございまして、内容をご説明いたします。単位は円となっております。
 2款総務費、1項総務管理費、事業名が緑の分権改革推進事業、金額5,000万円、翌年度繰越額5,000万円、財源内訳のうち未収入特定財源、その他が4,500万円、一般財源500万円でございます。
 次に、3款民生費、2項児童福祉費、事業名が子ども手当支給準備事業、金額が468万7,000円、翌年度繰越額468万7,000円、未収入特定財源、国、道支出金が468万7,000円、一般財源はございません。
 7款商工費、1項商工費、地域活性化・公共投資等事業、金額が2億6,045万9,000円、翌年度繰越額2億6,045万9,000円、未収入特定財源、国、道支出金が2億4,147万4,000円、一般財源1,898万5,000円でございます。同じく商工費の事業名が地域活性化・きめ細かな事業、金額2億2,186万1,000円、翌年度繰越額2億1,970万3,000円、未収入特定財源、国、道支出金が1億9,423万9,000円、一般財源2,546万4,000円でございます。
 8款土木費、2項道路橋りょう費、事業名が地方交付金道路整備事業、金額2,065万7,000円、翌年度繰越額2,065万7,000円、未収入特定財源、国、道支出金が1,239万4,000円、地方債816万3,000円、一般財源10万円でございます。同じく道路橋りょう費の事業名が道道平取静内線交付金(交安)工事用地取得業務受託事業、金額は43万2,000円、翌年度繰越額36万9,000円、未収入特定財源、その他が36万7,000円、一般財源2,000円でございます。
 同じく土木費の5項住宅費、事業名が公営住宅改善事業、1億7,000万円、翌年度繰越額1億7,000万円、未収入特定財源の国、道支出金が8,144万1,000円、地方債5,800万円、一般財源3,055万9,000円でございます。
 9款消防費、1項消防費、事業名が全国瞬時警報システム整備事業、金額910万円、翌年度繰越額910万円、未収入特定財源、国、道支出金が904万2,000円、一般財源5万8,000円でございます。
 1枚おめくりいただきまして、2ページになります。2ページ目は、介護サービス事業特別会計の計算書になっております。1款特別養護老人ホーム費、1項特別養護老人ホーム費、事業名が蓬莱荘施設補修事業、金額528万円、翌年度繰越額528万円、財源内訳、未収入特定財源、その他が528万円でございます。
 以上で報告第1号の説明を終わります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
議長(五十嵐敏明君) これから質疑を行います。質疑ありませんか。

                          〔「なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 質疑なしと認めます。
 よって、質疑を終結いたします。
 本件に対して討論の通告がありませんので、討論を終結いたします。
 これから報告第1号 繰越明許費繰越計算書についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本件は承認することにご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、報告第1号は、承認することに決定いたしました。

諮問第1号の上程、説明、質疑、討論、採決

議長(五十嵐敏明君) 日程第10、諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 町長。

                          〔町長 酒井芳秀君登壇〕

町長(酒井芳秀君) [ 5 ]  ただいま上程されました諮問第1号についてご説明申し上げます。
 諮問第1号は、人権擁護委員候補者の推薦についてでございまして、人権擁護委員候補者に次の方を推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものでございます。
 人権擁護委員につきましては、同法第6条第1項の規定により法務大臣が委嘱するものでありますが、その候補者は市町村長が推薦することとされておりまして、当該推薦に当たりましては町議会の意見を受けなければならないことになっております。
 今回推薦する方につきましては、再任となりますが、現住所、日高郡新ひだか三石歌笛97番地、氏名、山田博継氏、生年月日、昭和15年10月26日、69歳、職業、僧侶でございます。なお、今回再任となりますと4期目となり、新たな任期は平成22年10月1日から平成25年9月30日までの3年間となります。また、お手元に山田氏の略歴を添付してございますので、ご一読願いたいと存じます。
 以上でございます。
議長(五十嵐敏明君) お諮りいたします。
 本件については、質疑、討論を省略いたしたいと思います。ご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、本件は質疑、討論を省略することに決定いたしました。
 これから諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本件については、原案の者を適任とすることにご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 よって、諮問第1号は原案の者を適任とすることに決定いたしました。

所信表明

議長(五十嵐敏明君) 日程第11、所信表明を行います。
 町長。

                          〔町長 酒井芳秀君登壇〕

町長(酒井芳秀君) [ 6 ]  平成22年第5回新ひだか町議会定例会の開会にあたり、町政執行への私の所信を申し上げます。
 私は、先に行われました町長選挙におきまして、町民の皆さんからの厳粛な信託を受け、再度、新ひだか町長に就任いたしました。
 新ひだか町のかじ取りを再度お任せいただいたことは、私にとりましてこの上のない名誉であり、同時に、その責任の重さに身が引き締まる思いであります。
 今年は、平成18年に新ひだか町が誕生してから、5年目を迎える記念すべき年であります。
 この節目の年に、二期目の町政を担うことになり、改めて静内・三石両地域の歴史や文化・伝統に想いを馳せながら、初代新ひだか町長として、これからの4年間を、「新ひだか町」の更なる発展のため、全身全霊をかけて取り組む決意を新たにしているところでありますので、町議会議員の皆さん並びに町民の皆さんの、一層のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
 ここに、これから4年間にわたって、町政を担当するにあたり、私の基本的な考え方を申し上げます。
 まず、町政に臨む基本姿勢であります。
 先の選挙では、多くの町民の皆さんから、私のこれまでの実績と、掲げた公約に対し共感していただき、町政運営に大いなる期待を寄せていただきました。
 私はこれまでの4年間、「町民目線」で行政運営に取り組むことをお約束して、多くの町民の皆さんと意見を交換しながら、「公平で思いやりのある町政」と、静内・三石両地域の「融和と一体」を基本姿勢として、財政の健全化と行財政改革の推進や産業の活性化、安全・安心・安定のまちづくりの推進など、様々な課題に全力で取り組んでまいりました。
 これからの4年間は、引き続き「公正・思いやり・郷土愛」と「融和と一体」を基本姿勢とするととも、新たに「チャレンジ・攻め」の姿勢をもって、新ひだかの特性である、「涼夏少雪の郷」を全国に発信する町づくりに取り組んでまいります。
 昨年、国政では「チェンジ」の掛け声のもと、歴史的な政権交代が果たされましたが、依然として経済不況や格差社会の拡大などの不安はぬぐえない状況であります。
 現在の社会を取り巻く閉塞感を打破するためには、まさに今、「チャレンジ」の時であると考えております。
 これまでの「守り」から「攻め」いわゆる「チャレンジ」へと転換を図ることにより、日高の中心都市として、「心豊かな」新ひだか町の実現に取り組んでまいります。
 新ひだか町は、夏涼しく、冬は雪が少なく過ごしやすいという特性があります。
 これまでは、馬や桜、昆布といった、産物と地域を結びつけたPRに努めてまいりましたが、これからは、一歩進んで、土地・風土といった地域の特性や特徴をPRすることも必要であります。
 新ひだか町の特性である「涼夏少雪の郷」を全国に発信して、交流人口の増大と移住・定住の促進に努めてまいります。
 次に、二期目の町政執行にあたりまして、一期目で取り組んでまいりました各種施策の成果を踏まえながら、私がこの4年間にわたり各分野で取り組む主要施策について申し上げます。
 1点目は、「産業振興と経済活性化の推進」であります。
 新ひだか町の経済活性化を図るためには、基幹産業である農林水産業や商工業・観光など、各産業の振興を図る取り組みを進めることが必要であります。
 このため、農業については、喫緊の課題として、軽種馬産業の振興と本年度が正念場であるホッカイドウ競馬の存続に向けた、一層の取り組みや支援を強力に進めてまいります。
 また、今後もより一層の持続的な発展を目指す地域農業を展開していくため、ミニトマトや花卉など地域の特性を生かした施設野菜や、黒毛和牛の振興に一層努めるほか、農林水産物の需要拡大や地産地消の促進を図るため、地元産品の直売所開設に向けて、関係者と協議を進めてまいります。
 農林漁業は、町の柱として、一層の振興を図るため、移住・定住者も含めた第1次産業全体の新たな担い手の確保、後継者育成へ向けた支援制度の創設や体験農漁業等の取り組みを進めてまいります。
 また、林業・林産業については、引き続き「森は海の恋人運動」による植樹の推進と森林資源の育成に取り組むとともに、カラマツ・トドマツ材などの有効利用、需要拡大や利用間伐モデル事業などによる雇用創出に取り組んでまいります。
 水産業については、栽培漁業の振興と新たな水産加工品の研究や開発の取り組みに対し支援するとともに、三石地区における地域マリンビジョン計画の着実な推進と、各漁港の整備について、国や道に対し、積極的な要請運動を展開してまいります。
 商工業については、中心市街地活性化のため、地域交流センターピュアプラザの利用を促進し、町民が常に集う、集える、コミュニティーエリアの形成に努めます。
 また、まちの魅力創りのための夢やアイデアを実現できるよう、新たな支援制度の創設や地元優良産品の推奨品認定制度を創設するなど、町民や事業者の取り組みを支援するとともに、企業誘致の推進、公共工事等の地元企業への優先発注等についても引き続き取り組んでまいります。
 さらに、地域経済の活性化と雇用の確保を図るため、町単独事業を中心に経済対策事業の実施や、持ち家促進に関する施策に取り組んでまいります。
 観光につきましては、「涼夏少雪の郷」構想の下、恵まれた自然環境や充実した都市機能を生かした滞在・移住の促進をはじめ、新たな観光資源の発掘などを重点的に進めるため、新たな組織を設置して、全道・全国に広く情報を発信し、地域の振興・発展に努めてまいります。
 また、移住体験住宅等受入施設の確保をはじめ、移住者の住宅確保に対する支援等の取り組みを進め、交流・定住人口の増大を図るとともに、フットパスコースの開設や既存施設の魅力度を向上させるなど、町外からの集客による地域経済の活性化に努めてまいります。
 さらに、これまでの各種イベントの魅力度を高めるとともに、子どもや、若者、高齢者が楽しめる、新たなイベントの創出に努めてまいります。
 2点目は、「教育・文化・スポーツ関連施策の推進」であります。
 教育や文化・スポーツは、人々に感動を与えるとともに、個性を大切にしながら他人を思いやる人間性を育む、大きな原動力となります。
 また、時代に対応したまちづくりを進めるためには、人々が生涯にわたって学習することができる環境づくりを進めることが必要であります。
 このため、学校・家庭・地域の連携により、次代の担い手である子ども達の豊かな心を育み、学力や能力の伸長などを図るため、読み聞かせ等の活動に対して支援をする他、特別支援教育支援員の充実など学力アップへ向けた取り組みを進めてまいります。
 安心・安全な教育環境の確保を図るため、町内各小中学校等の耐震工事を進めるとともに、保護者をはじめ、地域の方々のご理解をいただいた小学校の統合については、その跡地の活用も含めて、教育委員会と連携を図りながら、その対応に努めてまいります。
 懸案でありました図書館の建設については、生涯にわたって学習することができる環境づくりとして、関係者等とより具体的な内容を協議し、その建設に取り組んでまいります。
 今年は、新ひだか町が誕生して5年目を迎えることから、クラシックコンサート等の記念文化事業を実施するとともに、文化・芸術に触れる機会を増やすなど、文化活動の推進に努めてまいります。
 さらには、スポーツ活動への参加機会の拡充を図るため、施設の利用期間の延長や無料開放日の設定について、検討してまいります。
 3点目は「福祉・医療・生活環境施策の推進」であります。
 町民誰もが健康で、豊かで安心した暮らしを送るためには、その環境づくりを進めることが重要であります。
 子どもを安心して生み育てていく環境づくりのため、子宮頸ガンワクチン接種への助成を実施するとともに、妊産婦への支援を拡大し、負担軽減を図ります。
 また、高齢者・障がい者等に対する福祉介護の支援のほか、町民の健康づくりなど、保健福祉センターと地域包括支援センターを核にして、保健・医療・福祉の充実に取り組んでまいります。
 町民の健康と安心を支える拠点である、町立病院については、改革プランの達成に努めるとともに、医師の確保など地域医療体制の充実に努めてまいります。
 交通安全や、防犯に対する町民の意識高揚に努めるとともに、災害時において自力で避難が困難な町民の避難支援を行う仕組みづくりの検討や自主防災組織など、地域ぐるみで取り組む自主的な活動を促進してまいります。
 (仮称)三石地区総合町民センターの建設については、ふれあいプラザとの役割分担を整理するとともに、施設の内容について検討してまいります。
 また、消防庁舎の建設については、建設に向けて本年度から具体的な取り組みを進めてまいります。
 高齢化による交通弱者や町民の利便性向上のため、総合的な公共交通のあり方について、関係機関と協議しながらその取り組みを進めてまいります。
 環境への取り組みとしては、引き続き重点プロジェクトの詳細ビジョンの策定を進めるとともに、木質バイオマスや太陽熱利用の実証実験を行うほか、太陽光発電を推進するための支援制度を設けるなど、クリーンエネルギーの普及促進に努めてまいります。
 また、きれいなまちづくりを進めるため、古川の清流化の取り組みのほか、多様な植生を持つ地域の植物環境の保全や、環境美化条例の制定に努めてまいります。
 住宅対策については、現在、神森地区の公営住宅団地の全面改修を進めておりますが、本年度から柏台団地の建替に着手するなど、より良い住環境の整備に努めてまいります。
 我が国の貴重な伝統文化であるアイヌ文化については、関係機関との連携の下、その保存と伝承に努めるとともに、地域イオルの実現に向けた取り組みなど、アイヌ施策の総合的な推進に努めてまいります。
 地上アナログ放送が、2011年7月に放送が終了することから、地上デジタル放送が全世帯視聴できるように、国の制度を活用しながら、難視聴地域の解消に努めてまいります。
 4点目は「行政運営の推進」であります。
 行財政改革は、常なる課題として取り組む必要があるため、税・税外の滞納整理部門を新設して、徴収体制の強化を図るとともに、経常経費の削減に取り組むなど、強固な財政基盤の確立に努めてまいります。
 また、まちづくりを進めるためには、町民との信頼と協力が大切でありますので、直接町民の皆さんの声を聞く機会を増やすほか、地域と行政間の橋渡しを担う地域支援員の配置について取り組んでまいります。
 町政運営の方向性、住民協働の仕組み等を文章化し、町民・議会・行政それぞれの責務を定める、「(仮称)新ひだか町自治基本条例」の制定に向けた取り組みに努めてまいります。
 職員の更なる意識改革と資質の向上を図るため、引き続き職員提案制度を実施し、職員の能力を生かした新たな発想を施策に反映させてまいります。
 以上、町政執行に臨む私の所信の一端を申し上げました。
 町政の推進に当たっては、町民生活の視点から町政のあり方を考え、知恵と工夫に満ちた町政運営を進めてまいる所存であります。
 これからも、議会の皆さんをはじめ町民の皆さんのご意見、ご提案を十分にお聞きし、オープンな議論をしながら信頼される町政のかじ取りを行ってまいります。
 雄大な日高山脈の山並みに見守られながら、幾多の困難を乗り越えてきた先人の努力に思いを至しつつ、今なすべき施策に誇りと勇気を持って取り組み、より一層生きがいと魅力のあるふるさとか「新ひだか町」を築いてまいりたいと決意を新たにしております。
 新ひだか町の希望多き将来に向けて、町議会議員並びに町民の皆さんのご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

教育行政執行方針

議長(五十嵐敏明君) 日程第12、教育行政執行方針を行います。
 教育長。

                          〔教育長 河村一夫君登壇〕

教育長(河村一夫君) [ 7 ]  平成22年第5回新ひだか町議会定例会の開会にあたり、新ひだか町教育委員会所管行政の執行方針を申し上げ、町議会を始め、町民各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。

新ひだか町教育委員会所管行政の執行方針

  T 基本的な考え方  
 
 1、「生きる力」を育むために「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の調和のとれた人づくり  
 2、町民一人ひとりが生涯を通して生きがいをもち、実りある人生を送るための環境づくり  
 この2点を基本として、教育行政を推進してまいります。  
 経済・社会構造の変化や少子高齢化の進行が著しいなかで、教育を取り巻く環境は、学校や家庭、地域社会で様々な課題が生じています。  
 これら多くの課題解決を図るために、関係機関・団体との相互協力と連携のもとに、町民とともに社会全体で教育の向上に取り組み、21世紀を担う創造性の高い人材の育成を目指し、地域に開かれた学校教育や社会教育の推進に努めてまいります。  
 学校教育では、「生きる力」を育むために、個性を尊重しつつ能力を伸ばし、個人として、また、社会の一員として生きる基盤を育てる必要があります。  
 そのためには、確かな学力を身に付けた子どもたちの育成が必要なことから、知識・技能や思考力・判断力・表現力、学習意欲などの充実を目指す取組を図ってまいります。  
 新学習指導要領の完全実施が、小学校では平成23年4月から、中学校では平成24年4月からとなり、新学習指導要領の趣旨を生かした、教育課程の編成・実施などを、積極的に行うよう指導してまいります。  
 また、児童数の減少に伴い、三石地区で小学校統合に向けて、保護者や学校関係者などと協議を重ね、延出小学校・鳧舞小学校・本桐小学校・歌笛小学校・休校中の川上小学校を平成23年3月末に閉校し、同年4月から三石小学校へ統合することといたしました。  
 今後においては、スクールバス運行などについて、関係者と十分に連携・協議を図りながら進めてまいります。  
 さらに、他校の適正配置を図るために、新ひだか町立小学校統合整備基本構想により検討してまいります。  
 社会教育では、核家族化、少子高齢化の進行や国際化、高度情報化の進展に加えて、地球規模の環境問題などにより、町民の幅広い知識習得の必要性や生活課題などが増大することにより、学習要求も多岐にわたってきております。  
 町民誰もが健康で生きがいを持ち、安心・安全な環境の中で、実りある人生を送るため、いつでも、どこでも、自主的な学習活動やスポーツ活動が可能な、教育環境や指導体制の整備と、生涯学習の奨励及び支援に努めてまいります。  
 
U 主要施策の推進  
 
 このような教育行政の基本的な考え方のもとに、主要な施策について申し上げます。  
 
学校経営の充実  
 学校経営の充実を図るために、課題解決や教育目標の実現に向け、地域に開かれた、信頼される学校づくりに努めなければならないものと考えております。  
 そのため、校長の強いリーダーシップのもと、学習指導要領の円滑な実施を図り、学校で適切に自己評価を行い、その結果を学校運営に反映させるとともに、評価結果を保護者などに公表し、理解と協力を得ながら、学校、家庭、地域社会との連携により、創意工夫を生かした学校づくりに努めてまいります。  
 
教育課程の充実  
 新学習指導要領の完全実施に向け、小学校は残り1年、中学校では2年間にわたり移行措置が行われます。  
 小・中学校の算数・数学、理科、伝統や文化に関する教育の充実などや、小学校5年生・6年生を対象にした外国語活動が、導入されることになっております。  
 そのため、各学校の教育課程編成に当たっては、学校や児童生徒の実態を把握して、新学習指導要領の趣旨を生かしつつ、教育環境を生かした創意と調和のある、教育課程の編成・実施と適正な管理となるよう指導してまいります。  
 また、英語指導助手の活用や教材、教具の整備にも努めてまいります。  
 
教職員の指導力の向上  
 教職員の人間性や指導力は、児童生徒の心身の発達や人格形成に、極めて大きな影響を及ぼすことから、より一層の資質と能力の向上が求められております。  
 そのため、教職員の共通理解による、校内指導体制を確立するとともに、指導主事を活用するなどの校内研修の充実や町内、管内、さらに全道規模での研修会、研究会への参加を奨励し、教職員の資質・能力の向上に努めてまいります。  
 
学習指導の充実  
 平成19年度から実施された、全国学力・学習状況調査の調査結果を受け、児童生徒の学習状況や学習意欲、学習習慣などの課題を踏まえ、確かな学力の育成が求められております。  
 そのため、児童生徒がわかる授業、楽しい授業などの充実を図るとともに、学校と家庭が連携を密にし、小学校では学年×10分、中学校は1時間以上を目安として、家庭で学習する習慣が定着する取組に努めてまいります。  
 また、自ら学び自ら考える力の育成のために、学校改善プランに基づいた、学校の主体的な取組を支援してまいります。  
 
心の教育の充実  
 規範意識や生命の尊重、他者への追いやりなどを培うとともに、ルールなどを遵守し、適切に行動できる心を育成することが求められております。  
 そのため、自然体験活動や集団宿泊体験など、様々な体験活動や読書活動などを支援し、心の教育の充実に努めてまいります。  
 また、生徒指導、不登校やいじめの問題については、スクールカウンセラーの配置や、学校、家庭、関係機関との連携を密にし、迅速に組織的な対応ができる体制の充実に努めてまいります。  
 
健康安全教育の充実  
 児童生徒が、安全安心で生き生きと日常生活を送るために、健康で安全な教育の一層の充実が求められております。  
 そのため、生活習慣や食生活においては、「早寝、早起き、朝ごはん」を合言葉に、学校と家庭が連携を図るとともに、食育の充実のため、学校給食では安全安心な食材を供給し、献立の工夫と充実に努めてまいります。  
 また、大規模な地震が発生した際に倒壊などの危険がないように、校舎などの耐震化を図り、安全安心な施設環境づくりに努めてまいります。  
 
特別支援教育の推進  
 児童生徒が、自立や社会参加を目指して、心豊かにたくましく育つことができるよう、一人ひとりの教育的ニーズに応じた、適切な指導に努めることが求められております。  
 そのため、新ひだか町特別支援教育連携協議会と、校内委員会との連携強化を図り、個々に応じた適切な指導ができるよう支援してまいります。  
 また、昨年度2名増員した特別支援教育支援員を、本年度は、3名増員の7名を配置し、一人ひとりを大切にする特別支援教育の充実に努めてまいります。  
 
社会教育活動の充実  
 家庭や地域の教育力・連帯感が弱まる中で、多様化、複雑化する社会の変化に対応するため、町民の生涯各期における学習課題や要求などの把握と、学習機会や情報提供の充実に努めてまいります。  
 そのため、少年期から生涯にわたって学ぶべき、新たな知識や技術の習得及び体験学習などを推進するための環境づくりと、社会教育関係団体やサークル活動の活性化など、明るく心豊かな社会教育活動を推進してまいります。  
 また、家庭教育学級、成年友結(ゆうゆう)学級やことぶき大学などの、学習内容の充実及び参加を促進するとともに、町民の豊かな人間性を育むために、学習機会の充実に努めてまいります。  
 さらに、平成23年度を初年度とする、第1次新ひだか町社会教育中期計画を策定し、町民の学習活動を援助・支援し、生涯学習社会の実現に向けて推進してまいります。  
 
芸術文化活動の充実  
 文化の香り高く、情操豊かな郷土づくりの実現に向けて、優れた芸術文化鑑賞機会の拡充を図るとともに、地域の風土や特性を活かした、文化団体やサークル活動促進と、発表機会の拡充及び青少年期の文化活動の奨励と支援に努めてまいります。  
 また、新ひだか町文化団体協議会の円滑な運営を図るため、各加盟団体の組織強化とリーダー・指導者の養成に努めるとともに、団体相互の連携・協力の促進に努めてまいります。  
 
文化財保護・保存活動の充実  
 先人の貴重な功績や、町内各地域に伝えられた重要な伝統文化や文化財の保護・保存及び伝承活動の充実を図るため、少年期から高齢者までを対象とした、学習機会の充実を図りながら、文化財保護思想の普及に努めてまいります。  
 また、国指定の史跡や町指定の文化財などの整備に向けて、保存計画策定を進めてまいります。  
 さらに、関係機関・団体と連携し、ピュアプラザ町民ギャラリーでは、「新冠御料牧場史」の特別企画展を開催いたします。  
 
図書館の充実  
 図書館は、乳幼児をはじめとし、生涯にわたって心豊かな人生を送る人間形成を養い、生涯学習活動を進める重要な施設であります。  
 町内二つの図書館の環境整備を図り、図書館のシステムを活かし、相互活用を図ります。  
 また、道内外の図書館と、高度な情報ネットワークの活用を図るとともに、地域資料などの収集や保存と、その情報提供に努めてまいります。  
 ブックスタート事業を通して、家庭での読み聞かせの普及・啓発に努め、学校や地域、関係機関・団体と連携を図りながら、子ども達の読書活動の推進に努めてまいります。  
 さらに、多くの町民が念願している静内図書館の建設は、平成24年度実施設計、平成25年度には建設に着手する計画となっており、多くの町民に喜ばれ、時代にふさわしい図書館建設に向けた取組を進めてまいります。  
 
スポーツの振興  
 町民が、健康づくりとスポーツに親しむことができる、環境の充実が求められております。  
 そのため、各種体育施設、教育施設などを活用して、幼児期から高齢者までが体力や技術に応じた、各種スポーツ大会や教室などを開催し、スポーツの楽しさと、健康でたくましく生きるための環境づくりに努めてまいります。  
 また、スポーツ団体と指導者の養成に努めながら、活動の助長を図ってまいります。  
 静内体育館は、耐震診断の結果をもとに、耐震改修工事を行い、町民が安心・安全な施設として、利用できるよう努めてまいります。  
 三石スポーツセンターは、耐震診断を行ったところ、地震の振動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性が高いとの結果となり、休館の措置を取ることといたしました。  
 今後は、関係機関・団体などと十分に協議を進めていくこととしております。  
 温水プールは、開設期間を1ヶ月間延長し、水泳の普及と各種事業の充実に努めてまいります。  
 パークゴルフ場は、快適に利用できるよう維持管理に努めるとともに、国際パークゴルフ協会公認コース認定により、全道大会などの誘致に取り組んでまいります。  
 ライディングヒルズ静内は、昨年度から指定管理者制度を導入しておりますが、指定管理者の努力により、町民の皆さんが気軽に馬とのふれあいや障がい者乗馬大会などの開催により、情操教育の充実に努めてまいります。  

   以上、平成22年度教育行政の執行に関する施策を申し上げましたが、教育は町づくりの根幹であり、教育を通して新ひだか町の活力ある発展に鋭意努力してまいります。
 町議会議員の皆様並びに町民の皆様のご支援ご協力を心からお願い申し上げ、教育行政執行方針といたします。
議長(五十嵐敏明君) 暫時休憩いたします。

                          休憩 午前11時07分

                          再開 午前11時23分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

一般質問

議長(五十嵐敏明君) 日程第13、一般質問を行います。
 質問通告順序により発言を許します。
 登壇の上、一般質問をお願いします。
 18番、細川君。

                          〔18番 細川勝弥君登壇〕

18番(細川勝弥君) [ 8 ]  通告に従いまして、壇上から質問させていただきます。
 酒井町長は、町政公約2010で、いよいよ力を出せる財政状況になったと町民の方へ大変余裕ある語りかけをされました。そして、さらに今このときこそ守りから攻めへ、モットーはチェンジ、チャンス、チャレンジを念頭にと大きく5項目を掲げ、主要施策の展開として新規事業を43項目、さらに追加公約として5項目を加え、町民の皆さんにお約束をされました。発表されました新規事業以外の32項目を加えると80項目になりますが、この項目に記述のない従来の各種施策は継続実施するとされております。昨年12月の定例会において、公約された項目についてお伺いいたしましたが、平成16年の静内町長選挙での公約102項目から平成18年では52項目と2分の1に圧縮されております。ここで公約内容の確認のためお伺いをしておきたいのですが、町政公約2010の公約に記述のない項目について、継続されている未達成項目についてお伺いします。また、新規事業を48項目、新規事業以外32項目を掲げられましたが、特に優先順位をつけるといたしましたらどの事業から取り組んでいかれるのか、さらに時期をいつころからとお考えなのかお伺いします。酒井町長は、まちづくり出前講座、まちづくり懇談会などを通じて町民との対話を重ね、貴重な町民の声の町政の場への反映に努められるとのことで、毎年実践されておられます。町民の方々は何を強く望んでいるととらえておられるかをお伺いいたします。
 次に、公営住宅の建てかえについてでありますが、公営住宅の入居申し込み状況についての現状をお伺いします。また、入居者申し込みが多数の場合の選考基準と選考審査委員会体制についてもお伺いします。
 次に、新ひだか町第1次総合計画で懸案となっている公共施設、遊休地の活用などについて優先性や事業の明確化を図り、戦略的かつ効果的な施設整備の方針を定めることを目的として町公共施設整備検討会議が昨年設置され、進められておりますが、昨年の12月定例会でのご答弁では、8つの事業について検討を進めており、できるだけ早い時期に会議としての方針を取りまとめることとしておりますとのことでございましたが、この会議の進捗状況と方針の結果が出されておりましたら、お伺いいたします。
 次に、北海道の自衛隊体制維持を求める要望活動についてですが、この件に関しては昨年6月と12月の定例会において新ひだか町としての取り組みについての基本的な考え方、政権交代による情勢判断などについてお伺いしてまいりました。国は、平成21年度を目途に防衛大綱の見直しと中期防衛力整備計画の策定について検討が行われる計画で進められておりましたが、民主党政権になってこれらの計画策定が1年先送りされることとなり、今年度が重要な年度となります。静内自衛隊駐屯地は、千歳市に本拠のある第7高射特科連隊の隊員さんが中心で駐屯されておりますが、この体制維持が縮小されますと、新ひだか町にとりましては、6月定例会でのご答弁では町民税で約3,300万円を初めといたしまして、家計消費など地域経済に及ぼす影響や災害発生時の対応など、我が町にとっては安全、安心のまちづくり、さらに少子高齢化対策から見ても支障を来す大きな課題であると危惧しております。ここで、改めてお伺いいたします。
 1点目、新ひだか町としての北海道の自衛隊体制維持を求める要望活動についての基本的な考え方について。
 2点目、平成22年5月14日の北海道の自衛隊体制維持を求める要望活動についての行政報告がありましたが、どのような進展が見られたのかお聞かせいただければと思います。
 3点目、全道の関係団体として、今後の要望活動計画はどのようになっているかお伺いします。
 最後に、決算審査特別委員会よりの委員会審査報告書の審査意見に対する対応についてですが、委員会の審査意見書に対し、どのように対応され、生かされておられるかをお伺いしたいと思います。
 以上、壇上からの質問を終わります。
議長(五十嵐敏明君) 町長。

                          〔町長 酒井芳秀君登壇〕

町長(酒井芳秀君) [ 9 ]  細川議員の質問にお答えをいたします。
 1点目の公約に関して、町政公約2010の公約に記載のない継続されている未達成項目についてであります。これらにつきまして詳細を申し上げますと、項目数も多いので、大変時間を要することでございます。そこで、平成18年に初代の新ひだか町長として就任をいたしました際、住んでよし、来てもよし、個性が光る新ひだか町というような訴えかけをしまして、いろいろと町政執行に当たってまいりました。その中で達成されたものもございますし、公約の中途といいますか、達成に至っている中途のもの、また文化センターのような大規模な施設については今ちょうどそのことについての論議が始まったところでございますので、前期ではそういう議論には入っていなかったというようなことでございます。総じて考えますと、私からするとおおむね達成されているのではないかと思いますが、見方によってはそうではないとおっしゃる方もいらっしゃるかと思います。そういったことで、未達成の項目についてなかなか困難なものもございますけれども、鋭意この4年間心して取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 2点目の新規事業を含めた80項目の優先順位と実施時期についてでございますが、これにつきましては準備作業を相当念入りに行わなければならないような事項がございます。そういったものにつきましては、このたびの補正予算には計上を差し控えて、さらに十分な準備をするべきだというようなことでの公約もございますし、また民間への支援というのは民間の方々の意欲、そういった具体的な取り組みに対しての支援ということで、それらも打診をしながら、あるいは仄聞をした中で、民間の方々との接触の中で支援していけるものというものを絞り出して支援をしていくということからしましても、すぐさまということにならないということであります。また、国や道の施策絡みのものについては、それぞれはっきりした方針が出てくるとか、また例えばそういった着手の内示があるとかという時点でないと取り組めないというようなことでございますので、項目として挙げてはおりますが、すぐ実現ということにはなりません。そんなことで、優先順位は定めてはおりません。しかしながら、取り組めるもので具体的に例を挙げますと、今回の政策予算では子宮頸がんワクチン接種への助成、また妊産婦への交通費等支援、これの助成、そういったものですとか、経済対策事業として相当量の維持補修関係の事業を盛り込んでいるというようなことでございます。そんなことで、なお検討すべき事項については先送りとなっておりますが、4年間の中での公約実現というようなことを念頭に置いておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 それから、3点目の町民の方々は町長に対して何を強く望んでいると考えておられるかということについてでありますが、このたびの選挙戦に臨む政治活動、またその以前のまちづくり懇談会とか種々各団体との会合、お招きをいただいた会合等でいろんな意見を聞かせていただいております。それは、まずは閉塞感といいますか、景気が悪いとか、あるいはそのために仕事がないといったこと、これらの声が多く聞かされます。何とかしてくれないかという話が聞かされますが、そういう観点からすると産業の振興や経済対策、雇用の確保、これは常なる課題と、一過性のものではないと思いますけれども、より具体的に何か打ち出していかなければならないというようなことで今回補正予算の審議もいただくところでございます。そのほか、安全、安心の暮らしのために医療関係、産科設置のお話なども承っておりますし、福祉、介護等のことについても種々承っております。やはり安全で安心して暮らせるというまちづくり、これは最も基本的なことでございますので、それらについても公約に掲げまして、今後とも鋭意取り組んでまいりたいと、このように思っております。日本国家全体が閉塞感を打破するために種々国政でも論議がされているところでございますし、それを受けた地方自治体、これも課題の多い中で模索をしておりますが、いわば一面では自治体間の知恵の出し比べといいますか、競争であるというようなことで、今回守りから攻めへというような言い方で改善した財政関係の数値、そういったものを念頭に置いて、経済対策の実施ですとか取り組めるものから予算措置を行ったわけでありまして、どうぞそのことをご理解をいただきたいと思います。
 以上をもって答弁とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 久米建設課長。

                          〔建設課長 久米 茂君登壇〕

建設課長(久米 茂君) [ 10 ]  細川議員の町長公約と政治姿勢についての2点目、公営住宅の建てかえについての1点目、公営住宅入居申し込み状況の現状についての質問にご答弁申し上げます。
 最近の公営住宅入居者募集は、6月の広報で町民にご案内しておりますが、5月28日から6月4日の期間で募集を実施いたしました。この申し込み時では、入居資格を示して募集をいたしております。その入居資格についてご説明いたしますと、次の4点となります。1点目、住宅に困窮していることが明らかな方。2点目、町税を滞納していない方。3番目、入居申し込み及び同居者が暴力団員でない方。4番、前年の収入が一定範囲内である方となっております。以上の資格に適合した方を窓口で申し込み時の説明及び審査をして、記入例に従い内容を記載していただき、申し込みを提出していただきます。この申し込みに記載されております内容について、後日担当職員により実態調査を実施し、その調査内容を資料としてまとめ、入居者選考委員会への議案となります。そこで、ご質問にあります公営住宅入居申し込み状況の現状についてご説明申し上げます。今回の募集は、10団地17件の募集でした。内訳になりますが、静内地区が静内青柳団地ほか3団地で6件、三石地区では三石緑ヶ丘団地ほか5団地で11件の募集の内容でした。次に、入居申し込み状況についてご説明申し上げます。静内青柳町団地の2LDK2件に対して申し込み件数が14件、倍率にしますと7倍の倍率です。それから、静内緑町団地の1LDK1件に対して申し込み件数が13件、13倍の倍率となっております。静内緑町団地の3LDK1件に対して申し込み件数が17件、17倍の倍率となっております。静内本町団地の2LDK1件に対し申し込み件数が11件、11倍の倍率です。三石旭町A団地の2LDK1件に対して申し込み件数が1件で、これは1倍の倍率となっています。以上の結果、17戸の住宅に対して応募があったのは6戸の住宅だけで、申し込み件数にしますと56件となりました。ほかの11戸の住宅は、申し込みがありませんでした。この申し込み状況から判断いたしますと、静内青柳町、静内緑町、静内本町団地に集中して申し込みがなされている状況にあります。
 続いて、2点目の入居申し込みが多数の場合の選考基準と選考委員会の体制についての質問にご答弁申し上げます。さきに入居者の選考についてご説明いたしましたが、新ひだか町営住宅管理条例第8条第1項で、入居の申し込みをした者の数が入居させるべき町営住宅の戸数を超える場合の入居選考は次の各号のいずれかに該当するもののうちから行うとの6項目の内容が規定されております。第2項では、町長は前項各号に規定するものについて、住宅に困窮する実情を調査し、新ひだか町営住宅入居選考委員会に諮り入居者を決定するが、住宅困窮者の順位を定めがたいものについては公開抽せんによって入居者を決定するものと規定されております。なお、今回の開催日は6月29日の予定です。さらに、第4項には、新ひだか町営住宅入居者選考委員会に関する事項は規則で定めると規定されております。新ひだか町営住宅管理条例施行規則の第4条には、入居者選考委員会について規定されており、条例第8条第2項に規定する新ひだか町営住宅選考委員会は委員10名をもって組織するものとし、次の各号に挙げる者の中から町長が委嘱するとあります。民生委員、学識経験を有する者と規定しております。現在委嘱されている委員は、民生委員が6名、社会福祉協議会、人権擁護委員協議会、女性団体連絡協議会、消費者協会の各1名で構成されております。この入居者選考委員会では、さきに述べております担当職員による実態調査をもとに担当者から説明を受け、委員長が各委員の意見を取りまとめ、困窮度合いで順位を定め、最終的に全員の合意で入居者を決定することになります。
 以上、細川議員の質問に対するご答弁とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。

                          〔企画課長 曽我啓二君登壇〕

企画課長(曽我啓二君) [ 11 ]  細川議員の質問の町長公約と政治姿勢についての3点目、町公共施設整備検討会議の進捗状況と方針の結果についてご答弁申し上げます。
 公共施設の整備につきましては、新ひだか町第1次総合計画に基づき、本町にとって必要な施設の効果的、重点的な整備を念頭に、行財政改革を進める中で計画的に取り組んでまいりました。選択と集中の観点をより一層明確にし、懸案となっている公共施設の整備を計画的に進めるため、新ひだか町公共施設整備検討会議においてその整備方針を検討したところでございます。検討会議で検討した施設は、図書館建設事業や三石総合町民センター等7施設について現状と諸課題を整理、検討し、平成22年4月に公共施設整備の方針として取りまとめたところでございます。この方針をもとに、平成22年4月26日に開催した庁議において、財源の確認をしながら実施年度や概要、事業費等を検討し、財政計画期間内での主な公共施設の整備方針について方向づけを行ったところでございます。なお、検討した結果については、さきの議会の全員協議会で進藤議員から資料提示を求められましたが、今回皆様に配付しておりますが、第1次新ひだか町総合計画実施計画に同封しました主な公共施設整備に係る検討結果のとおりでありますので、ごらんいただきたいと思いますし、これらの公共施設の整備については16日開催の全員協議会でお示しした財政計画に反映させていただいておりますので、ご理解いただきたいと存じます。
 それから、細川議員の大きな質問の2点目、北海道の自衛隊体制維持を求める要望活動についてご答弁申し上げます。北海道の自衛隊体制維持を求める要望活動については、国において平成22年末をめどに新たな安全保障環境に対応するため、防衛計画の大綱見直しや中期防衛力整備計画の策定を進めることで今後さらに北海道に所在する自衛隊が削減され、部隊の統廃合等が行われた場合には、北の守りは無論のこと、広大な北海道においては人員不足により災害発生時の対応のおくれや住民の生命、財産を守ることが極めて難しくなると予想されます。また、このことは、地域経済の破綻、さらにはまちづくりの根底が覆されると言っても過言ではなく、北海道における自治体として町の死活問題になることであり、要望活動を継続して進めていく必要があると認識しておりますし、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会等関係団体や町長が会長を務めております北海道日高総合開発期成会等とともに、引き続き強力な要望活動を展開してまいります。
 2点目の要望活動後の進展についてでございますが、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会と5月14日に、民主党副幹事長及び防衛省副大臣、陸、海、空幕僚長に対する要望活動を行っております。要望先からは、安全保障と防衛にかかわることは関係各省庁としっかりと議論をし、柔軟に対応したいとのことであり、また要望内容も十分に理解している旨の発言をいただいており、今後も情勢を注視し、さらなる運動を進めなければならないと考えております。
 3点目の今後の要望活動につきましては、北日本地域の防衛と北海道の安全、安心のため、引き続き北海道における自衛隊の現体制の維持を要望していく必要があることから、今後も全道の各関係団体と連携を図りながら活動を展開してまいりたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 清水財政課長。

                          〔財政課長 清水 全君登壇〕

財政課長(清水 全君) [ 12 ]  細川議員からご質問の大きな3点目、決算審査特別委員会の審査意見書の対応についてご答弁申し上げます。
 ご承知のとおり、各会計の決算につきましては出納閉鎖後3カ月以内に調製し、その後監査委員の審査、さらには監査委員の意見をつけて議会の認定に付され、当町では慣例によりまして決算審査特別委員会が設置され、審査が行われるとともに、12月定例議会において審査報告がなされるという流れになっております。そこで、決算審査特別委員会からの審査報告書の審査意見に対しどのように対応し、生かされているのかというご質問でございますが、審査意見の項目の内容によって検討を行う場は違いますが、庁議や関係部署間による協議、さらには予算編成の査定作業時などにおきまして検討や協議を行いながら対応を進めてきている状況にございます。なお、昨年の決算審査特別委員会から報告された平成20年度決算審査報告書では、具体的な審査意見として4項目の意見が付されておりますが、1点目は組織機構の見直しであり、これにつきましては本年度中に平成23年度からの組織改編の最終期に向けた見直し作業を進める予定でございますし、2点目の収納向上につきましては本年度嘱託職員3名の増員を行うなど徴収体制の強化に向けた取り組みを強化することとしております。また、3点目の図書館の環境整備と福祉センターなどの文化、集会施設の立案、確定につきましては、庁内の公共施設整備検討会議において事業実施に向けた検討協議を行ったところでございます。さらに、4点目の1次産業の振興策の確立並びに新規就農と定住促進策につきましては、今回提案させていただいている補正予算の中でも関係予算の計上をさせていただくとともに、定住促進策につきましては新たな組織を設置し、広く情報発信に努めてまいることとしております。いずれにいたしましても、決算審査特別委員会における審査意見につきましては大変重要な意見でありますことから、審査意見に対する実現に向け一層の努力をしてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 細川君、答弁漏れはございませんか。
18番(細川勝弥君) [ 13 ]  はい。
議長(五十嵐敏明君) それでは、一問一答については午後から行いたいと思いますが、よろしいですか。
18番(細川勝弥君) [ 14 ]  はい。
議長(五十嵐敏明君) それでは、暫時休憩いたします。

                          休憩 午前11時55分

                          再開 午後 1時01分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 15 ]  それぞれご答弁をいただきましたが、再質問を何点かさせていただきたいと思います。
 最初に、公約された町長の公約についての関係なのですけれども、町民の一番の関心は景気対策、それから雇用問題、これが一番だと思うのですけれども、酒井町長の町政への取り組みについて町民の方が町長に託された項目はこのほかにもいろいろあると考えられるのですけれども、特に期待されたのは、以前、平成16年の公約の中で入居料の安い特別養護老人ホームに対する期待度、これが一番高かったのでないかと思いますし、現在もこのことに関しましては忘れずに望んでいるという方々が結構いらっしゃいます。現在静寿園の入所待ちの方が90名ですか、依然として多く、解消されておりません。これは、大きな課題であると私も思っております。このことで昨年12月の定例会のご答弁で、第5次までの介護保険事業計画の中でまだ具体的な話ではありませんがということで、そのような動きがあるようなので、それを期待したいというようなことでご答弁いただきましたが、何回かお伺いしていますけれども、公約されて今年で7年目になります。今後の対応というのですか、見通しなど、政策的にどのように取り組んでいこうとされておられるか、具体的にお考えをまずお伺いしておきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 神垣健康推進課長。

                          〔健康推進課長 神垣光隆君登壇〕

健康推進課長(神垣光隆君) [ 16 ]  細川議員のご質問にお答えいたします。
 現在平成21年度から平成23年度までの第4期の介護保険事業計画期間中でございまして、平成24年から3カ年の第5期の介護保険事業計画がスタートすることになります。今のところ状況的には、昨年12月議会で答弁申し上げましたとおりまだ具体的な話ではありませんが、そのような動きがあるようなので、それに期待したいと考えており、現段階で詳しい説明ができない状況でありますことをご理解賜りたいと存じます。国の介護保険制度に係る検討、論議も行われているようでございますので、その推移を注意深く見守っていき、正式な話になれば町としてもできる限り協力してまいりたいと考えておりますので、重ねてご理解賜りたいと存じます。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 17 ]  前と同じようなご答弁なのですけれども、やはりまだ具体的になっていないと。これは、建てるとしましても、状況見ましても建設費だとか設備費などの投資を考えますと私は民間での対応に今後とも期待されるのは大変厳しいのでないかと思うのですけれども、まずその点についていかがでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 神垣健康推進課長。
健康推進課長(神垣光隆君) [ 18 ]  議員ご指摘のとおり、現在の経済財政状況では自治体も含めて民間での建設設備投資はなかなか難しいものと考えておりますが、先ほどご説明したとおり民間でのお話も薄々聞いておりますし、それらの話が具体的になれば、私どもも検討してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解のほどお願いします。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 19 ]  今の社会情勢見ましても、今後の見通しを見ましても、長い目で見て、やはり民間というよりも町として建設して、そして運営を委託するというようなことを検討されなければ、酒井町長の公約に対応していただける民間の方があらわれるのはちょっと難しいのでないかと。現在の施設も、他町でもありますけれども、考えて実行しようという町村もありますけれども、将来運営を民間に委託するということも含めて、現在の建物です。そういうことも含めて検討されるというような考えは全くお持ちでないのか、幾らか考えておられるのか、その辺も考えないと大変でないかと思うのですけれども、その点についてお伺いします。
議長(五十嵐敏明君) 神垣健康推進課長。
健康推進課長(神垣光隆君) [ 20 ]  細川議員ご指摘の長い目で見て町として建設し、運営を委託するということを検討されてはとのご質問でございますが、現在特別養護老人ホーム2カ所、定員が静寿園120、蓬莱荘50の計170を町で建設し、運営してございます。先ほど答弁申し上げましたように、民間に期待したいと考えております。また、現在の施設の運営を民間に委託するという考えはとのご質問でございますが、今のところ現有施設の運営を民間に委託するということは考えておりませんが、将来的な選択としてはそのような考え方もあるものと思ってございますので、ご理解賜りたいと存じます。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 21 ]  やはり同じようなご答弁なのですけれども、酒井町長、この点どうでしょう、町長から直接そのお考え、同じかと思うのですけれども、何かちょっと前向きなご検討は考えていないかどうか、その辺だけちょっとお伺いしたいと思うのですけれども。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 22 ]  少子高齢化と言われて久しい、着実に高齢化が進んでいる状況の中では、介護を要するお年寄りの方々も増えております。したがって、待機者については減るというようなことではなくて、むしろ少しずつ増えていくのではないかというようなことで、それを見越しての公約に関してのご質問だと思います。当時私がこれを公約いたしましたときは、民間の方でそういう意欲を持った方がかなり具体的に話を進めておったのですが、その方が、グループホームという形が非常にそのころから出てまいりまして、今や我が町でも9ユニット、九九、八十一人の収容能力を有する状況になっております。そちらのほうに傾斜していったということになりますが、しかしこの施設利用料というのは特別養護老人ホームに比べて相当高いということで、どうしても特別養護老人ホームのように安い入居料で入れるというものが望まれていると思います。そんなものですから、理想と現実ということで、なかなかスムーズに進まないところがございますけれども、今後ともそういった民間での話等を含めて、意欲のある方々との折衝ですとか、また待機者がかなり増えていった場合には公営という形でというご提言でございますので、そういった方法等も研究の俎上に上げて議論していかなければならないと、このように考えているところでございます。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 23 ]  よろしくご検討をお願いしたいと思います。この件に関してもう一点お伺いしておきたいのですけれども、地域密着型特別養護老人ホームというのですか、これ平成18年度の改定でこういうのが出てきたと思うのですけれども、新ひだか町の福祉計画にあるかどうかというような問い合わせが、たまたま道の関係の方から新ひだか町はどうなのかという問い合わせがあったのですけれども、新ひだか町の第4期高齢者福祉計画にはたしかないかと思うのですけれども、この確認と今後の計画の考え方についてお伺いしておきたいと思いますので、よろしくご答弁のほどお願いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 神垣健康推進課長。
健康推進課長(神垣光隆君) [ 24 ]  地域密着型特別養護老人ホームということでございますが、地域密着型特別養護老人ホームにつきましては定員が29人以下の特別養護老人ホームでございまして、新ひだか町の第4期高齢者福祉計画においてはこの建設計画はございません。今後におきましては、第5期に向けて今年の後半あたりから調査を進めてまいりますので、第5期に向けてそういう動きがあれば、私どもも検討してまいりたいというふうに考えてございます。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 25 ]  わかりました。
 次に、公約の中で建設関係のハード事業として公営住宅の建てかえについてなのですけれども、公営住宅入居者募集に対して申し込みをしても希望者が多く、なかなか入れないと、先ほど壇上でのご答弁で現状がわかりました。あのとおりだと思うのですけれども、新ひだか町総合計画では住環境の現状と課題の中で、公営住宅の需要が高いことから計画的な整備をしているが、現状では建築確認申請が平成18年度まで100件台であったのが19年度より60件台と急激に減少しており、持ち家施策の推進は大変厳しい状況が続くと、このように書かれております。そこで、何点かお伺いしたいと思います。1点目は、公営住宅のストック活用計画で柏台の現状と進捗状況と今後の進め方についてお伺いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 久米建設課長。
建設課長(久米 茂君) [ 26 ]  ただいまのご質問にご答弁申し上げます。
 柏台団地は、公営住宅497戸中395戸が耐用年数を経過している状況にあり、居住するには適さないものになっております。また、政策空き家が107戸ありますが、建てかえのために入居者に仮住宅として引っ越していただく住宅と用途廃止後解体を行い、公営住宅の建てかえ敷地対象となる住宅が混在しております。柏台団地内の引っ越しに関しては、ただいま建設中の神森団地の入居者で柏台団地に仮住まいをされている方が神森団地に引っ越しし、完了後の秋ごろからを目標に開始したいと考えております。柏台団地の建てかえに関しては、平成22年度に実施設計を発注し、平成23年度よりフードセンター柏台の真上のほうから建設年度の古い住宅から順次用途廃止をして解体を実施いたします。現在の予定では、年間16戸程度の建設を目標に計画をしております。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 27 ]  今のご答弁で政策空き家が107戸ということなのですけれども、政策空き家としてどの程度確保されて、運用されているのか。例えば短期入所対策用としての活用の検討なんかは考えておられないかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 久米建設課長。
建設課長(久米 茂君) [ 28 ]  ただいまの質問の政策空き家についてですが、静内地区、三石地区、両地区で156戸の政策空き家があります。これらは、建てかえのために入居者に仮住宅として引っ越ししていただく住宅と先ほども申しました耐用年数を経過して用途廃止、解体を実施するまでの空き家となっておりますので、短期入居者を検討することとはならない、適当ではないと考えております。なお、政策空き家を除く空き家については、公営住宅法の趣旨、目的に沿い、年4回、町広報等を通じて公募を行っております。今年度の予定では、5月25日、これもう既に終わっておりますが、5月25日、8月25日、11月25日、2月25日に配布されます広報にて案内を差し上げております。ただし、災害等における短期入居者については、対応できる政策空き家は検討していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 29 ]  次に、公営住宅のストック総合計画の基本目標の中に町なか居住の推進というのがあります。民間施設を活用していくというお考えはないか、この点についてお伺いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 久米建設課長。
建設課長(久米 茂君) [ 30 ]  民間住宅を活用した町なか居住の推進につきましては、総合計画との整合性をとりながら検討し、民間住宅の家賃と公営住宅の家賃に対する差額補てん等に将来に向けて社会資本整備総合交付金等が有効に活用できる場合には、検討を進めたいと思っております。よろしくお願いいたします。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 31 ]  公営住宅の入居者の入居資格に大きく4点の要件が定められておりますけれども、その中で一定の範囲内の収入とされておりますが、この収入範囲を超えた場合の確認とその対応について、これをどのようにされているかを、この点についてお伺いしておきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 久米建設課長。
建設課長(久米 茂君) [ 32 ]  ただいまのご質問にお答えいたします。
 収入金額の確認については、入居申し込み時について、添付書類として例えば6月の募集で申し上げますと平成21年分の収入金額が確認できる書類となっておりまして、所得課税証明書、または源泉徴収票、それから確定申告の写しなどを提出していただき、審査を実施しております。これは、入居時で既に審査されます。それで、さらに入居者については毎年10月1日までを期限として、前年度分の収入金額の確認ができる書類を提出してもらいます。なお、入居途中での収入金額の超過者に対して町の対応といたしましては、収入超過者認定通知書及び高所得者認定通知を出し、収入超過者認定者の方には割り増し家賃、それから後ほどの高額所得者認定通知書に対する措置としましては近傍同種家賃を賦課させております。その後自主的に退去を促しているところであります。
 以上でございます。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 33 ]  わかりました。
 では次に、公共施設整備検討会議の進捗状況と方針の結果ということについてでございますけれども、7施設についてご答弁いただきましたけれども、この施設以外、このほかの施設についての検討はされておられないのか。また、今後検討される施設がありましたらお教え願いたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 34 ]  ご質問の公共施設整備の検討会議につきましては、新ひだか町第1次総合計画に基づく公共施設整備に関する事項のうちのその事業の優先性が高い施設を検討対象といたしておりまして、優先的に取り組む公共施設7施設以外に整備が必要な施設としましては、大きな施設としては静内文化センターがございますが、この文化センターにつきましては総合計画実施計画に登載されていないということから、検討対象としておりませんでした。今回は、新ひだか町第1次総合計画基本計画の実施計画最終年度に当たります平成29年度までに着手できる公共施設の整備方針について協議をいたしました。今後につきましても、施設の状況及び必要性等、現状と課題を踏まえ、財政状況を考慮しながら随時検討してまいりたいと考えております。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 35 ]  これに関しては、もう一つ、遊休地の活用計画について随時処分、売却する方針とのことで、昨年9月の定例会での質問に対するご答弁でございましたけれども、有効活用についてもそのときに検討しておられるということでございましたので、その後の進捗状況についてお伺いしておきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 36 ]  今細川議員言うように、昨年9月の定例議会で契約管財課長のほうから答弁していると思いますが、公共施設整備検討会議におきましては町で所有する行政財産に係る遊休地について協議することとしておりますが、普通財産につきましては契約管財課において所管しておりまして、処分の際には財産処分検討委員会において処分方法を決定し、随時売却する方針になっておりますので、これについては変わっておりません。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 37 ]  ということは、契約管財課のほうで検討されている、そこで検討されているということになりますか、契約管財のほうで。遊休地については、今のところ特に検討されていないということでよろしいのですか。
議長(五十嵐敏明君) 木内総務企画部長。
総務企画部長(木内達夫君) [ 38 ]  今企画課長から申し上げましたけれども、普通財産の遊休地、町内に点在しておりまして、これは普通財産としては活用計画もないと、そういうものについては基本的には売却したいということで考えておりまして、そういう方がおられましたら、これ随時受け付けるという考え方でおりまして、処分するという考え方でおりますので、ご理解いただきたい、このように思います。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 39 ]  そうしますと、現在ではそういう希望の方がないということでよろしいわけですね、わかりました。
 では次に、北海道の自衛隊体制維持を求める要望活動についての関係なのですけれども、新ひだか町として今後の要望活動について町独自として具体的計画を考えておられるかどうか、その点についてまずお伺いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 40 ]  現在のところ新ひだか町独自の具体的な計画はありませんが、防衛大綱が大詰めを迎える秋口までには、昨年同様北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会を中心に決起集会や署名活動を展開するのではないかと考えております。その際には、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会及び北海道基地協議会等関係団体と連携を図りながら、町民一丸となってそれらの取り組みに全力を尽くしてまいりたいと考えております。中央要望につきましても、関係団体とともに強力に働きかけてまいりたいと考えております。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 41 ]  昨年6月の定例会でのご答弁で、町民の方々への啓発活動として垂れ幕、質問のあった翌日近くに垂れ幕を庁舎前に早速出されておりますけれども、必要によっては、自衛隊協力会の会長でもあるので、会員の皆さんにお願いして決起大会を催し、我が町単独の要望活動もこれからやっていきたいと、このように酒井町長からご答弁いただいております。それで、町民の方に体制維持の要望活動の必要性の周知を図る努力が必要と考えておりますが、この点について改めていかがでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 42 ]  今細川議員言うように、昨年自衛隊体制の存続、維持をという垂れ幕を庁舎前に出しておりますけれども、今後につきましても町広報紙や町のホームページ等を利用しまして町民の皆さんにご理解をお願いしたいなと考えております。また、新ひだか町自衛隊協力会と連携しながら、今街頭へのぼりを掲げるなど、自衛隊体制維持活動の必要性について周知していきたいと考えております。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 43 ]  わかりました。それで、もう一点、町民の方に体制維持要望の必要性というのですか、そういう観点からの説明をまちづくり懇談会の場で行ってみてはいかがですかということで、以前の何回かの定例会で私のほうも質問の中で最後にご提言いたしましたけれども、この点に関してまちづくり懇話会、私も何カ所か出たのですけれども、町長のごあいさつがいろいろありましたけれども、最後まで体制維持のアピールはされていなかったというふうに記憶しているのですけれども、町長の考えをお伺いしておきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 44 ]  ただいま企画課長のほうから答弁申し上げたとおりですが、これから正念場といいますか、中期計画と防衛大綱の見直しの正念場になってきますので、確かにまち懇とかでは説明することが他の案件でかなりありましたので、これを盛り込んではおりませんでした。この点は、率直に認めます。今後につきまして、広報とか今答弁申し上げたような内容でやってまいりたい。なおかつ、昨年もお答えしましたように必要によってはそのための集会等も考えていかなければならないという際には、他の駐屯地等の連絡協議会の自治体の動向も見ながら歩調を合わせてやってまいりたいと、このように考えております。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 45 ]  町民の方は、関心のある方は知っているのですけれども、縮小されるというのは我が町はないだろうというのが一般的でございまして、有識者の方でも、えっ、そんなのあるのかいと、我が町関係ないよねというのが割といらっしゃるのです。ですから、まち懇に限らず、いろんな機会にこれからも当然町長はお話しされる。協力会でもお話しされていましたけれども、ああいうのを幅広く、町長だけではなくて、幹部職員の方もいろんな会合でかわりにごあいさつに行ったりいろいろされることがあると思うのですけれども、そういう折に触れて体制維持が縮小されると我が町は大変なのだというような周知を幹部職員の方も含めて、できれば役場職員の方も総力を挙げてあの垂れ幕のとおり頑張らないといけないのではないかなと、そういう点も心配しておりますので、よろしく今後お願いしたいと思います。
 それで、最後にもう一点お伺いしておきたいのですが、例えばの話でちょっとお伺いしたいのですけれども、人員が例えば縮小されたと、その程度にもよるのでしょうけれども、そういうことによって漁業補償、今現在受けていますけれども、そういうものに影響は出るのか出ないのか。そのほかに、いろんな自衛隊施設があることによっての交付金には影響ないかと思うのですけれども、施設のことに関しての縮小とか、例えば演習期間が少なくなることによって回数が減るとかなっていくというような場合に何か影響がないのかどうかということは、結構関心のある町民の方から多く聞かれます。そういうふうに聞かれても、ちょっと私も答えかねるのですけれども、そういう点の影響というのはどうなるかというのがもしわかればご答弁いただきたいなと思うので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 46 ]  今漁業補償のことがご質問ありましたけれども、現在漁業補償されております内容につきましては、静内対空射場における短SAMの射撃訓練を実施する期間です。第1次としては2月中旬から4月中旬まで、それから第2次として7月中旬から9月下旬まで、年間約50日間ほど射撃訓練期間があるわけですけれども、この訓練水域に対する漁業操業に対する補償でございますので、今ご質問のとおり例えば訓練期間が縮小されたとか、それから訓練する水域が縮小されるだとか、余り考えたくはありませんけれども、そういうことがあった場合には当然漁業補償にも算定に影響が出てくると、下がってくるということになろうかと思います。19年、20年、21年と新ひだか町に対する漁業補償としましては年間2億ちょっとの補償がございますので、これらが縮小されたりすると大変な影響が出てくるというふうに考えております。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 47 ]  例えばの話ですから、例えばにならないようにするためにも、やっぱり地元が積極的に国に対してもアピールしていかなければいけませんし、千歳の中隊が2中隊来ているのです。あと4中隊、本部は向こうにあって、こっちから向こうへ通って演習されるということで、体制がそういうふうになってもし千歳に吸収されますと、隊員さんのほうは気分的には楽なのでしょうけれども、通勤時間もありますから、ただ我が町にとっては大変厳しいという問題ありますので、その点本当にそういうふうにならないためにも体制維持の強化というのですか、そういうのは何か中央からあってからアクションを起こすのではなくて、そういう情報で始まったら、こちらからスタートして署名活動にしてもそういう参加にしても、以前にもご提言しましたけれども、精力的に地元として国に対してもアピールしていかなければいけないのではないかなと、そのように思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 最後に、決算審査特別委員会の審査意見書について2点ほどお伺いしておきたいと思います。1点目は審査意見書に対する対応についてでありますけれども、関係する担当課に指示された後の進捗状況などの確認作業はどのようにされているか、まずその点について1点目お伺いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 清水財政課長。
財政課長(清水 全君) [ 48 ]  ただいまのご質問にお答えいたします。
 先ほど壇上でもご答弁しましたとおり、審査項目個々の対応につきましては現在は庁議や関係部署間による協議で、さらには予算編成における査定作業時において検討や協議を行ってきているところでございまして、検討、協議の方法について検討会議を設けるなど具体的な手続、方法は定めていない状況にございます。今後におきましては、庁議におきまして審査意見に対する検討方針の協議、進捗状況の確認を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 49 ]  最後に、決算審査特別委員会の委員会審査報告書の意見を見てみますと、昨年も指摘しておりますがという、そういう意見が、文章が目につきます。少なくとも決算前とか、それから決算後に庁舎会議をやっているようですけれども、検討会議を開いて改善されたことだとか課題に対しての取り組み、進捗状況などの結果を次年度新たに行われる委員会に説明をされてはと思いますけれども、その点についていかがでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 清水財政課長。
財政課長(清水 全君) [ 50 ]  お答えいたします。
 今後におきましては、細川議員のご意見のとおり、前年度の決算審査特別委員会での審査意見項目に対する取り組みや進捗状況につきまして、次年度の決算審査特別委員会において説明をさせていただきたいと考えてございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) 細川君。
18番(細川勝弥君) [ 51 ]  以上で質問を終わります。ありがとうございました。
議長(五十嵐敏明君) 次に進みます。
 3番、志田君。

                          〔3番 志田 力君登壇〕

3番(志田 力君) [ 52 ]  通告に従い、壇上より質問をさせていただきます。
 まず初めに、質問に当たり酒井町長にお聞きをしておきたいと思いますが、酒井町長は町政公約2010の中で3つのCHをモットーに、まちづくりプランや総合計画を踏まえ、町政執行してまいりますと第1に述べられ、また総合計画の冒頭では今後この計画をもとに町民一人一人が心豊かに生き生きと暮らし続け、誇りが持てる新ひだか町となるよう、施策の推進に全力で取り組んでまいりますと表記されております。この総合計画は、町民にとりましても議会、私たち議員にとりましてもまちづくりの基本となるべき最も重要な指針となるべきものだと考えております。酒井町長が掲げられた具体的公約は八十数項目の多岐にわたっておりますが、総合計画と重複する部分も多いと思われますが、この点について町長のお考えをまず最初にお聞かせ願えればと思っております。以下、公約と所信表明について具体的に質問をさせていただきます。
 1点目、産業振興と経済活性化の推進についてということで、1番目にドリカム推進事業の創設について具体策はどのようなものか。
 2点目、水産加工品の研究開発の取り組みについて。この点については、新たな方策があるのかどうか。
 3点目、観光振興策について。観光振興、移住、定住促進部門、観光ポイントでの外国語表示、町紹介パンフレットの外国語版の作成等、移住、定住策等についてお聞きをいたします。
 2番目、教育、文化、スポーツ関連施策の推進についてというところで、1点目、特別支援教育支援員の増員の目的、役割等についてお伺いいたします。
 2点目、三石地区総合町民センターについてでありますが、これは財政計画の説明をいただいておりますが、何点かその中での確認をさせていただきたいと思います。
 3点目、交通弱者対策について。先般議会でも地域からの請願について採択をされておりますので、この交通弱者対策についてお伺いいたします。
 4点目、三石火葬場の改修整備について。この点については、3月定例議会で改修の予算がたしかつけられたと思いますが、この点とどう違うことがあるのかについてお伺いいたします。
 3番目、最後に行政運営の推進についてというところで、地域支援員の配置とありますが、その目的、役割等についてお伺いいたします。
 なお、私の所属委員会に関する質問もありますけれども、議長と議員各位の皆さんのご理解をどうぞよろしくお願いしたいと思いますので、答弁のほうをよろしくお願いいたします。
議長(五十嵐敏明君) 町長。

                          〔町長 酒井芳秀君登壇〕

町長(酒井芳秀君) [ 53 ]  お答えをいたします。
 総合計画と私のこのたびの公約との関連についてでありますが、総合計画の中で例えば大きなハード事業等もうたわれております。それらについても、公約として改めて町民の皆様の前にそれを項目として取り上げて、訴えをさせていただきました。総合計画に盛り込まれておりますので、それを手にとってお読みになる方々、なかなかそう数多くはおられないのではないかと思います。ですから、全国各自治体の選挙でも同様ではないかと思いますが、総合計画の中であえてそれを公約として盛り込まれているもののうちから取り上げて、約束をしっかりしていくということで実現性を担保するというようなことに相なるのではないかと、このように考えておりまして、そういった項目についてはそういう趣旨で挙げておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 残りのご質問の各項目については、まずは担当部課長から答えをさせます。
議長(五十嵐敏明君) 竹田商工労働観光課長。

                          〔商工労働観光課長 竹田幸也君登壇〕

商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 54 ]  志田議員からの町長の選挙公約と所信表明についてのうち1番目であります産業振興と経済活性化の推進に関するご質問の(1)のドリカム推進事業の創設についてと(3)の観光振興施策のうちの観光ポイントでの外国語表示と町の紹介パンフレットの外国語版の作成についてお答えを申し上げます。
 新ひだか町の経済、産業の活性化を図るためには、豊富な農林水産資源や自然豊かな観光資源など、地域資源を生かした各産業の振興を図る取り組みを進める必要があるものと考えております。とりわけ観光産業の振興につきましては、地域に大きな経済効果をもたらすとともに、訪れる人々の交流を通しまして地域の活性化に大きな役割を果たすものであり、とても重要な取り組みであると考えてございます。そこで、ご質問であります(1)のドリカム推進事業の創設についてでありますが、ドリカムとは英語のドリームズ・カム・トゥルーを訳したもので、日本語に訳しますと夢はかなう、夢は実現するという意味を持つものでございます。魅力あるまちづくりを進めていくには、町民や団体の方々の参加と協力が重要なポイントと考えております。町民の方々がふだん考えている魅力あるまちづくりについての夢やアイデアを町民とともに、一緒にその実現に向け進めていくための仕組みづくりを新たに創設するものであります。具体的な中身につきましてはこれからの検討としておりますが、夢やアイデアをかなえるために必要な支援制度の充実を図ってまいりたいと考えております。
 次に、(3)の観光振興についてのうちの観光ポイントでの外国語表示と町紹介パンフレットの外国語版の作成についてでございますが、国及び道は平成18年12月の観光立国推進基本法の成立を受けまして、外国人観光客の誘致拡大に向けた対策を推進しているところでございます。新ひだか町におきましても、二十間道路桜並木や馬が草をはむ牧場風景など外国人にとっても魅力的な観光資源がたくさんございます。最近では、観光バスを利用し、桜を見に来る大勢の外国人観光客の姿も見かけられるようになっております。また、研修や仕事などで訪れる外国人の姿も町なかで見かけられるようになっております。こうした外国人の方々に町の文化や歴史をよく知ってもらい、興味を持っていただくことも必要と考えております。そのため、公共施設や観光地等の案内板に外国語を併記したり各種パンフレットの外国語版を作成するなど外国人にわかりやすい情報発信の整備を進めるとともに、温かく迎えるホスピタリティーの向上に努め、外国人観光客の誘致に結びつけてまいりたいと考えているものでございます。
 以上、ご答弁とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 土井水産林務課長。

                          〔水産林務課長 土井義男君登壇〕

水産林務課長(土井義男君) [ 55 ]  志田議員の質問の産業振興と経済活性化の推進についての2点目、水産物加工品の研究開発の取り組みについてお答えいたします。
 水産業において漁業資源の減少、漁場環境の悪化など、漁業経営を取り巻く環境は依然と厳しい状況となっています。このことから、地域にある水産資源等を有効に活用した製品開発への取り組み、水産物の付加価値向上が必要と考えております。ご質問の水産物加工品の研究開発への取り組みについては、意欲のある民間活力を底上げするため、製品の研究開発の取り組みに対しまして積極的に支援をしていきたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。

                          〔総務課長 名須川 一君登壇〕

総務課長(名須川 一君) [ 56 ]  私のほうからは、ご質問の1点目の(3)、観光振興策についてのうち、観光振興、移住、定住促進部門について、これは組織の関係でございますので、ご答弁申し上げたいと思います。
 観光振興移住、定住促進部門の設置につきましては、町長の公約でございます移住、定住の促進あるいは観光資源の充実など、これを具現化するための組織でございまして、現在企画部門と観光部門に分かれて処理をしてございますが、これらの業務を新たに設置をいたします、これは室を想定してございますが、この室に集約することによりまして、これらに関する各種施策を効果的に、あるいは連動させながら町民が自分の住む町に誇りを持てるような、また各地から当町を訪れる人々にまた行ってみたい、あるいは住んでみたい、こう思っていただけるような魅力あるまちづくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。新たな室の設置につきましては本年7月を予定してございますが、室の名称についてはまだ決定してございません。その業務内容につきましては、今想定しているものとして新たな観光資源の発掘、地域特産品の開発支援、定住、移住に係る受け入れ環境の整備や支援、さらに集客を意識したイベント等の企画や全道、全国規模の各種大会等の誘致などでございまして、涼夏、少雪の恵まれた自然環境とともにこれらの取り組みの効果を全道あるいは全国、さらには世界に情報発信をすることによりまして交流人口、定住人口の増加を図り、これらのもたらす経済効果等によりまして地域の振興、発展に努めたいと考えているものでございます。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。

                          〔企画課長 曽我啓二君登壇〕

企画課長(曽我啓二君) [ 57 ]  志田議員の質問の町長の選挙公約と所信表明についての1点目、産業振興と経済活性化についての(3)、観光振興策についての移住、定住策についての現状についてご答弁申し上げます。
 移住、定住施策につきましては、これまで東京、大阪で開催される北海道への移住フェアや各企業、各メディアでのPRや団塊世代を対象とした雑誌へのPR広告の掲載などを実施しております。また、移住に関心がある世帯を対象に、1週間から1カ月の間利用していただき、町の情報収集をしていただくための滞在移住、短期体験住宅を準備し、移住予定者等の受け入れを進め、これまで21件41名の利用実績があり、その後4組9名の方が移住しております。この移住実績の数値は、あくまでも町の移住対策室の窓口を通じて来られた方のみの数値でございますので、実際にはもっと多くの方が移住されてきていると思われます。短期体験住宅の利用等を増やすことにより交流を促進し、滞在、移住ビジネスの発生、コミュニティーの活性化、移住者の持っているノウハウをまちづくりへ活用するなど、滞在、移住を促進することによってあらわれる地域への効果は非常に大きいものと考えております。
 次に、町長の選挙公約と所信表明についての2点目、教育、文化、スポーツ関連施策の推進についての(3)、交通弱者対策についてご答弁申し上げます。本町における生活交通体系は、JR、道南バス、ハイヤーによる公共交通機関が中心となった生活交通となっており、その補完的な輸送サービスとして目的別に運行する患者通院バスやスクールバスへの混乗、さらには町医療法人、NPO法人等による福祉有償運送、三石地区での過疎地有償運送がございます。このように当町内ではさまざまな形態の交通サービスが提供、利用されているところでありますが、昨年11月に三石地区住民から地域生活交通への支援に係る請願書が提出され、平成21年3月定例会において趣旨採択という審査報告書が提出されたところであります。これを受け、当町内全体の交通体系のあり方を検討する中で、特に交通弱者の通院について検討することとし、7月28日に町内関係課職員で構成する生活交通路線確保対策検討会議を開催し、これまでの経緯、当町内の輸送、移送サービスの状況、今後の検討事項について報告、協議してきたところであります。その中で、現状の輸送サービスを提供するに当たり、利用者のニーズや現行の輸送体制の問題点など、今後の交通体系を検討するため5月26日から5月31日にかけて各部署で実施している輸送、移送サービスの検証を行っております。今後につきましては、現行の輸送、移送サービスの検証結果から問題点を明らかにし、どのようなサービスが効果的かつ効率的であるのか、現行制度の見直し等も含めて高齢者等の交通弱者に対する町内交通網の整備について検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝教育委員会管理課長。

                          〔管理課長 磯貝正之君登壇〕

管理課長(磯貝正之君) [ 58 ]  志田議員のご質問の2点目、教育、文化、スポーツ関連施策の推進についての(1)、特別支援教育支援員の増員の目的、役割などについて答弁申し上げます。
 町内の小学校に在籍する児童生徒のうち、知能や身体、情緒などの障害やその他の事情により学校生活を送る上で支援を必要としている児童生徒に対して、平成20年度から特別支援教育支援員を配置しております。今年度の特別支援教育支援員の人数は、前年度より3名増員し、希望する学校に7名を配置しており、児童一人一人の教育的ニーズを把握するとともに、適切な指導と必要な支援を行い、子供の持てる力を高めながら生活や学習上の課題を改善し、克服できるよう取り組んでいるところでございます。特別支援教育支援員の主な役割は、学校内での基本的生活習慣を確立するために、日常生活上のサポートと授業による教室移動や学習の支援などを行っております。また、子供が楽しみにしております運動会や学習発表会などの学校行事においても、みんなと一緒に活動できるように支援を行っております。配置を希望している学校からは、支援員が配置されたことにより学級や学校運営の円滑化が図られたことや落ちついた学習環境づくりができると評価されていることから、今後も発達障害のある児童生徒や個別指導、学級担任との連携強化に努め、効果的な事業として推進したいというふうに考えております。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 田辺総務企画課長。

                          〔三石総合支所総務企画課長 田辺貞次君登壇〕

三石総合支所総務企画課長(田辺貞次君) [ 59 ]  私のほうからは、2の教育、文化、スポーツ関連施策の推進についてのご質問の(2)の三石地区総合町民センターと3点目の行政運営の推進についての地域支援員の配置に係る目的、役割等につきましてご答弁させていただきたいと思います。
 まず、総合町民センターの建設計画についてでございますけれども、三石庁舎横の福祉センターにつきましては、旧町時代におきましては町内全域の教育、文化、生活、福祉の拠点として幅広く活用されておりました施設でございまして、建設が昭和43年であることから既に40年以上が経過しておりまして、老朽化とともに多様化する住民ニーズの対応も難しい状況でございます。このため、平成20年1月策定の第1次新ひだか町総合計画の実施計画では平成28年度建築として計画しておりましたけれども、庁内内部で組織する公共施設整備検討会議で検討された総合計画登載の公共施設整備計画が本年4月に報告され、検討の結果、計画期間につきましては合併特例債の活用期限内での実施を進めることといたしました。このことから、建設年度を平成26、27年度の2カ年での計画とし、年度として申し上げますと25年度、実施設計、24年度、基本設計、23年度、基本構想のイメージで考えております。この総合町民センターにつきましては、旧町時代の関係団体の要望なども踏まえまして、庁内内部でも検討会議を既に2回ほど行っておりますが、ふれあいプラザとの役割分担の整理をするとともに、三石庁舎と図書館との合築による複合施設として三石地区の核となり、教育、文化の拠点となるような施設として機能できますよう検討を重ねているところでございます。24年度には基本設計に着手したいと考えているところでございまして、今後におきましては庁内での検討を加速させ、さらには町民や関係団体の意見集約を図りながら、平成23年度には基本構想をまとめていきたいと考えているところでございます。
 次に、2点目の地域支援員の配置に係る目的、役割等についてでございますけれども、この制度につきましては現在素案として検討中でございますので、地域支援員という名称につきましてはまだ仮称ということでご理解をお願いしたいと思います。今後の実施に向けましては、地域連絡員あるいは職員地域担当員というような名称変更も考えられるところでございます。この地域支援員につきましては、本庁の組織改編などに伴い、行政と地域とが遠くなったと感じたり、行政に対する地域の身近な要望や問い合わせなどの意思伝達に支障が出ているとの地域要望があることなどから、地域住民と行政が情報を共有し、お互いに知恵と力を出し合い、協働による活力ある地域づくりの支援をするために職員を配置しようとするものでございます。地域支援員は、地域住民と行政との情報共有のため、役場庁舎と比較的遠距離に位置する地域に配置することで現在考えておりますけれども、本年度は年度途中ということもありまして、試行実施ということで、三石地区の歌笛連合自治会と川上連合自治会の18単位自治会に対しまして職員を配置することで現在検討を進めてございます。地域支援員の具体的な業務といたしましては、月2回程度の自治会長宅への訪問による地域課題の相談やその解決支援、他の部署に対する要望の伝達などとあわせまして、広報紙や回覧物の自治会への送致なども現在検討してございます。また、特に高齢者世帯などに対しましては、自治会より地域支援員として職員を広く周知してもらい、行政全般に対する電話相談や必要に応じて訪問相談などを行いまして、担当部署への引き継ぎなど行うということで、総合相談窓口としての役割も考えております。このことにより、職員が地域の相談窓口として身近で深いかかわり合いを持ち、地域とのコミュニケーションを構築するとともに、信頼関係をより一層深め、行政と地域との協働による地域づくりの推進を図っていきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 榊町民福祉課長。

                          〔三石総合支所町民福祉課長 榊  要君登壇〕

三石総合支所町民福祉課長(榊  要君) [ 60 ]  志田議員の町長の選挙公約と所信表明についての2番目、教育、文化、スポーツ関連施策の推進についての4点目の三石火葬場の改修整備についてのご質問についてご答弁を申し上げます。
 三石葬斎場は、昭和44年に建設をし、昭和56年に増改築を行ってから29年が経過しておりまして、建物内部は相当老朽化が進んでおります。親愛なる家族や親類などの最後を見届ける施設であることから、ご利用される方々の利便性等も考慮し、改修計画を検討しております。本年度は、第1次整備といたしまして火葬設備、再燃焼炉、煙突等の修繕、屋根の塗装、トイレの水洗化、休憩室の畳の表がえなどの修繕を予定しております。しかしながら、これで万全の状態になるものとは考えておらず、今後においても引き続き火葬室の壁の塗装、斎場、休憩室の壁及び天井のクロスの張りかえなどを計画的に進め、住民の皆さんが気持ちよく利用できる施設運営に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
 以上で答弁とさせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 志田君、答弁漏れはありませんか。
3番(志田 力君) [ 61 ]  はい。
議長(五十嵐敏明君) では、一問一答については休憩後に行いたいと思いますが、よろしいですか。
3番(志田 力君) [ 62 ]  はい。
議長(五十嵐敏明君) 暫時休憩いたします。

                          休憩 午後 2時08分

                          再開 午後 2時23分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。
 志田君。
3番(志田 力君) [ 63 ]  一通りのご答弁をいただきました。町長には総合計画のことを含めて冒頭でちょっと質問して恐縮だったのですけれども、結局なぜそういうことを言ったかというと、選挙期間中に町長の熱烈な支持者の方からもたまたま言われた経緯がありまして、結構詳しい人もいるのです、総合計画について。なものですから、あえて言わせていただいた次第です。それで、その中では公約が余りにも多岐にわたっているのでどうなのだろうというようなお話もありましたので、ちょっと恐縮でしたけれども。いずれにしても、総合計画を踏まえて町政執行がなされているということは町民の皆さんも重々承知していることですので、その点はあえて町民の皆さんも十分承知の上だということで進めていっていただければなと思います。それで、町長がおっしゃっている公約の中の、これをもとにあれしますけれども、町長がおっしゃっている農林漁業は町の柱、一層の振興を軸に据えてということと交流人口の拡大と移住、定住の促進、これは私も全く同じようなことを選挙期間中訴えてきました。町長と同じように、私も同じようなことを街頭演説や何かの形で言ってきました。だから、この基本的な考え方というのは、私のみならずほかの議員さんも共鳴する部分たくさん持ってくれている共有できる部分だと思っておりますので、そこのところを前提にしながらこれからの4年間なりの町政執行に頑張っていただきたいなと。それで、私たちできるだけこのことを基軸にして考えていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それで、早速なのですが、1点目のドリカム推進事業の創設についてというところでお聞きしますが、町民が夢を持ったりとかアイデアを持っているものを一緒に実現していくためにその仕組みづくりをするのだということなのですが、先に町長のドリカムって何なのかなと、町長のドリカムを聞いてみたいなという人も結構いるのですよ。町長が夢に描いたり、4年間なり将来にわたって今町長が考えているドリカムというのがあれば、お聞かせ願いたい。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 64 ]  ドリームズ・カム・トゥルーということで、今までの4年間は我慢の4年間だった。それで、これからは攻めの姿勢というようなことで考えております。それで、やりたいことはたくさんあります。がしかし、限られた財源ということで、その限られた財源も少しやりくりができるようになったということで、経済対策で1億1,000万円、今回も提案をさせていただいております。そういった地元の中小の業界関係者の活性化、こういうことが目前には横たわっている課題だと思います。しかしながら、一方では、私が掲げました農林漁業は町の柱と交流人口の拡大というのは、北海道の土地柄では大体同じようなことを掲げておられる首長も多いと思います。だから、余り似合わないことを打ち上げてやっても計画倒れに終わる、発想倒れに終わるということで、物になりそうなものを打ち上げました。それで、第1次産業の振興をきちっとしていく、これ合わせて100億円とかという生産額、非常に大ざっぱな言い方ですけれども、ある第1次産業でありますから、これの担い手がいなくなると大変だということでの担い手支援制度の創設、これも有名ですし、それから観光面では持てる私たちのいい特性のある郷土の観光資源を発掘して、またあるものに磨きをかけて、それを売り込んでいくというようなことで、今口蹄疫とかでちょっと出鼻をくじかれる感ございますけれども、そういう道内外からの往来というものを数多く求めていくということで、町ににぎわいがある、人影が見えるというような状況にしていきたいということであります。そのほか、何かしてくれるだろうというような行政頼みの姿勢という言い方、ちょっと口幅ったいですが、そうではなくて民間の方々が発想して、例えば先日も新聞報道にホエー豚を使った特産品、そういったものに挑んでいる方もおります。海産物も同じだと思いますし、そういった民間の方の意欲というものを応援していくというようなことが必要だと思っています。官が音頭取りをして官製のまちおこし会社みたいなあり方というのはどうしても、最初はいいのですけれども、当たる担当する人によってしぼんでいくということも考えられるということで、自発的に何かやろうという人たちをいかに応援していけるかというようなことが大事だなと、このように考えています。ですから、何が夢かというふうに聞かれると、働き口もあって、人口が流出しないで、子供たちが心豊かに育つ、そういう町、またお年寄りになっても老後安心して暮らせていく町という一般的な話になりますけれども、そういった幸せ感、幸福感というものをより感じられるようなまちづくりということであると思います。ですから、一気に何百人単位の企業誘致ができるということもどうも考えがたいですし、やはりあるものに磨きをかけて、そこに経済というものがついて回って、町が活気づいていくというようなことを望んでおります。
 ちょっと雑駁な答弁となりましたが、ご理解願いたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 65 ]  もうちょっと町長は夢を大ぶろしきに広げてもらってもいいのかなという気がしておりますけれども、この中で、先ほどの答弁の中で仕組みづくりをこれからしていくのだという答弁だったのですが、まさに仕組みづくりの例えばどういう仕組みづくりをする、そのとおりではなくてもいいのですけれども、これも今検討中だと言われればそうなのかもしれませんけれども、そういう夢、アイデア、今町長がおっしゃったような部分も含めて、その仕組みづくりを個人に向けてやるのか、団体含めてやるのか、地域も含めてやるのか、そういったことも含めて例えばこういうふうにしていきたいというものの事例というか、参考例みたいなものはないのでしょうか。もしその事例、答えられるようなこういうことなのだよということがあって、もしそれにお金がかかるとしたらどうなのかという部分も含めて、答えられる範囲内でお答えしていただければと思います。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 66 ]  かつて旧静内町の場合にもあったようですが、町民が持っているアイデアを具現化したいということで、製品開発、特産品開発といったたぐいのものですが、そういったものに1件当たり幾らというような支援をしていくという、小さなといってもそれが大きな売り上げにつながるものになるかもしれませんし、そういうようなことですとか、あと相当規模の大きい団体とか会社、事業所でそういった製品開発に乗り出すときの支援ですとか、そういったようなことを想定をしております。あとは、私たちで考えられること以外で何か魅力的な発想をお持ちであればお聞かせをいただいて、そういったことについても研究をさせていただきたいと、こういうことであります。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 67 ]  中身が2番目のほうにもかかわってきましたので、全体の位置の中でくくりとして聞いていきますけれども、加工品や何かの部分も含まれてきましたのであれなのですけれども、所信表明にも出てくる新たな水産加工品、特産品の開発に力を入れていくという部分では、今のドリカムのところも含まれるとは思うのですけれども、今町長の答弁ではいろんな個人、あるいはそういう団体に対して支援していくのだという部分が言われていたのですけれども、今いろんな地域で、あるいは町で、隣近所の町でも盛んに行われていますけれども、開発するときに当たって民間が開発するときにいろんな大学等の研究分野、それと連携して、よく言う産、学、官の中から生まれてくる商品というのが随分最近事例の中に出てくるのですけれども、そういった取り組みというのはどのように考えているのかという部分ではどうでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 68 ]  既に江別の食品加工研究所ですとか、何回かうちの職員も出かけております。まだそういう本格的な製品化というふうなところまでいきませんけれども、おもしろいものが何品かありまして、そういったことで、後のご質問にも関係あるのですが、町で施設して、そういう研究機器等を置いてやるとどうも、使いこなせる指導者がいい方といいますか、活発なときはいいのですけれども、そうでなくなるとその機器もさびついて使えなくなっていくというようなこと、しかもその機器類が常に進歩していきますので、研究開発にはすべての世界じゅうの企業が一番金のかかる部門だということであります。ですから、むしろ道立の施設ですとか、そういった大きな組織の研究開発施設を頼って、その道づけを、方向づけをお手伝いするとか、そういったものも後の答弁にもありましたように7月に組織させていただきたいものに役割を担わせようというようなことでございますので、そういう方向で考えているところでございます。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 69 ]  そこのところはちょっと私違うような気がしていますので、3番目にいったときにまた指摘したいなと思うのですけれども、今水産加工云々とかドリカムの部分も共通する部分で、行政として取り組まなければならないことというのが、取り組めるものというのが、民間が商品開発していくときに極力お金かけないでやるとすれば、道の研究機関あるいは道の制度、それから道が持っているノウハウ、そういうものをしっかりと町も専門的に引っ張り出せる仕組みをつくっておいてもらって、町のどなたかに、専門的に調べてもらったその方に言えば、道のどの分野に行けばこういうことが通じるよと、わかりやすいよとかという道筋をつけていただきたいなと思うのです。産業団体で農協あるいは漁協で、そういった道筋の場合はそっちのルートでやってもらうと。町があれするという場合、本当の民間の個人なり団体以外のそういう部分で研究開発したいなというときに、研究開発費の部分がどうだとか、相談に乗ってもらえるところがどこなのかとかという部分を明らかにできるようにしておくのが町のほうの役割でないかなという気がしているのです。
 それで、もう一つお願いしておきたいのは、ただ物をつくればいいという時代ではないのです、今。インターネットで売るとかなんとかでいろんな手法ありますけれども、物をつくって、開発して一番要求されるのがマーケティング、市場のどこに売るか、どこをターゲットに何をどういうふうに売るかというマーケティングのところが一番苦労するのです。物はできましたよ、だけれどもどうやったら一番売れるのか。それは、やはり行政のほうもどこかの分野で専門的に把握して、調べておいていただきたいなと。これは、今道も盛んにそれを研究していますので、それを利用しない手はないだろうと。だから、そこのところは何かいいものができて、売る部分について相談を受けたときに、これはこの分野のこの人のところへ行って相談してみようだとか、そういう形でもって町が民間に積極的にかかわって支援していく。お金のかかる部分、お金が必要な部分については町も研究しなければならないし、いろんな制度をまた研究していく、そういう形でもって新たに生まれた商品を地元でももちろん買ってもらいたい。だけれども、さらにもっと売るためには、売る努力をどういう方向にしていったらいいのかというのを町のどこかの分野でそれを研究して、あるいは人間も含めて、どの人間が一番回答が早いのかとか、前にあった地域アドバイザーだとか、今はちょっとそういう部分は廃れているのかもしれないですけれども、研究開発の部分は道のほうも相当力入れていると思うので、そこのところを町のほうとしても専門的にだれかに研究させておいていただきたいなと。それがそういった相談を受けたときに答えを引き出しやすいのではないかなという、今私は単純にそう思っておりますが、できる範囲の中でやっていただければと思います。
 それで、3番目の観光振興のほうなのですが、観光振興、移住、定住促進部門、室をつくってこれを置くのだということなのですが、どの課に置くかというのは想定しているのですか、既に。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。
総務課長(名須川 一君) [ 70 ]  お答えいたします。
 壇上で申し上げたとおり、新たな室という立場になりますから、課の中ではなくて課並びの室というようなイメージになります。新設の室として設置をするという。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 71 ]  7月ごろをめどにというのですけれども、前にもいろんな方が、観光の分野というのは物すごく広くて、今商工観光で担当していますけれども、観光は観光で専門に一つの課をつくったらいいのでないかという意見もあったぐらい観光というのは幅広いし、さっき言っていた特産品だとかそういったものもやっぱり観光の分野に含めてくるとなると、観光に関しては相当量の広い分野で取り組まなければならないという部分があると思うのですけれども、それと移住、定住促進部門となると、これに力を入れていくとなると、観光と移住、定住と一緒にやって本当に効果があらわれるのかなと危惧する部分があるのですけれども、何人ぐらいの体制を想定しているのでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。
総務課長(名須川 一君) [ 72 ]  今想定している職員数でございますけれども、兼務職員も含めて正職員が室長以下3名、プラス嘱託職員ということで4名体制を今検討しているところでございます。本年度も途中の設置ということもございますので、今後それらの状況についても来年以降の業務量等に応じてまた考えなければならないと思いますけれども、当面そういうような配置で考えているところでございます。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 73 ]  4名体制ぐらいでということなのですが、スタートしていないからいかんとも言えませんけれども、本当に効果を上げるのであれば大変重要な部署になるのではないのかなという気がしています。町長もいろんな中で訴えている観光の部分では本当にしっかりした戦略性持ってやらないと、効果があらわれないようなことではいけないと思うのです。それで、移住、定住の部分では新たな住宅を確保するという部分がたしか出てきていたと思うのですけれども、これはどういう場所で、あるいはどういう地域でとかという想定は、もう既にあるのでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 74 ]  今現在旧静内町時代の教育長の住宅を使ってやっているのですけれども、今後につきましては学校だとか職員住宅とか教員住宅、そういうもの等もありますので、そういうものを活用していきたいなと考えております。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 75 ]  それは、三石地区の学校統合も含めた中であいてくる職員住宅も含めてと解釈していいのですか。それで、今までもそうやって移住、定住で体験的に来ている方もいらっしゃるのですけれども、例えば三石の地域も想定しているとしたら、そこのところに来たらどういう体験ができますよ、あるいはここからここへ行って、例えばおふろへ行きたいといえば、「蔵三」に行くのに何分かかってとかという、そういうメニューづくりはそこの地域の人と一緒にやる必要があると思うのですけれども、今まで来た人からの要望だとか、どういう体験ができますよだとかという、そういうメニューづくりというのはどういうふうに考えているのですか。要するに、来たいよと問い合わせがあるとするでしょう。その人がそこに1週間滞在したいのだと、そうしたらただ来て、そこに寝泊まりするということにならないでしょう。今まではこういうエリアにはこういうものがあって、それで何を見たければここに行ってとかということは来る方には説明するわけでしょう。今までのあれは町の真ん中の住宅を提供していたからそうなのだけれども、例えば三石の廃校になる教員住宅だとか、そういったところを対象にするとなると、地域の人にメニューをつくってもらって、そこに泊まったら、1週間滞在したらこれだけのこういうことができますよだとか、こういうこともできますよというのは地域のエリアの人と一緒にメニューづくりをしたほうがいいのではないですかと私は思うのですよ。それをそこに来たい人はそこに1週間ないし2週間滞在してくれればこういうメニューがありますけれども、どうですかという提案ができると思うのですけれども、そういうことは考えていないのですか。
議長(五十嵐敏明君) 曽我企画課長。
企画課長(曽我啓二君) [ 76 ]  今ご意見のとおり、実際現在は旧静内地区というか、教育長住宅使っていますので、これを拠点にどうするかというのは今までやっていましたし、来た人方については、町内の主要な部分というか、そういうところも案内したりもしておりました。ただ、今三石地区のことを考えれば、今後三石地区の教員住宅等を活用してやっていくとなってくれば、今志田議員の言うようなことも検討しながら進めていかなければならないと考えております。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 77 ]  その室をつくった時点で、最大限頭の中に入れておいてほしいのは、来年の3月で学校が閉校になって、公営住宅も含めてあいてくるところがたくさんありますよね。それで、今までやっているところも含めて、年明けの来年の5月の連休から移住、定住のそういう部分を全部できるところをあれして、提案も含めて来年の5月、連休から募集できるような体制にしておいていただきたい。早くやって、それが夏にまた来てくれれば、またその要素が出てくる。連休には花見があるのですから、桜まつりとか、桜があるのですから、そのときに来てもらって、ああ、よかったな、では夏に来たらどうなのだろうだとか、そうできるように、来年の5月にスタートできるようにしてほしい。これは、お願いしておきます。これお願いだから、いいです。後でまたゆっくり話しします、時間がなくなるので。
 それで、外国語の表示あるいは町の紹介パンフレットのところにいきますけれども、これは否定しないのですが、お金かかることですから、この前に、そういうことをする前にやっておくことがあるのでないのかと私は思うのです、観光の部分では。だから、外国人に来てもらう、あるいは東アジアをターゲットにするのだよというときも、やっぱり相手のニーズだとか市場調査をした上で、何がこの町に必要で、どういうメニューづくりをしなければならぬのかというものを新ひだかだけで考えるのでなくて、日高全体のエリアの中で、ターゲットは例えば東アジアで韓国あるいはそっちのほうの人たちになるのかもしれませんけれども、北海道に来る外国の人たちが何を求めて来るかという、そういうニーズをまず探って、新ひだかあるいは日高の中にそれを網羅できるかできないかというものも含めて考えなくてはいけないと思うのですよ。外国語の表示とかパンフレットつくるのはいいのですけれども、それが道の補助があるだとか、道の企画に乗っかるとかというのだったらいいのですけれども、お金もかかるということになれば、単費でやるとなるとそれはそれで効果を求められますので、我が町の今まで、例えば昨年1年間、あるいはその前の一昨年1年間で静内地区含め、あるいは「蔵三」含めて外国人の泊まった人数というのはわかりますか。
議長(五十嵐敏明君) 竹田商工労働観光課長。
商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 78 ]  外国人の宿泊の人数を調査した資料がございます。これは、北海道が調査して取りまとめたものでございまして、北海道観光入り込み客数調査報告書というものでございます。ご質問の外国人の方々の宿泊された人数をまとめたものがございます。それで、これは道の部分と、あと日高管内の部分と、それと我が町新ひだかの分がございまして、これ平成20年度の数字でございますが、北海道では173万2,167人の方々が、これ実数でございますが、宿泊をされているというふうな数字になってございます。日高管内におきましては722人の外国人の方がお泊まりいただいていると、平成20年の新ひだか町におきましては127名の外国人の方がお泊まりいただいているというふうなことでございまして、これを国別に分けたものがございまして、国別ではアメリカの方が40名、それと中国の方が12名、韓国の方が11名、あとシンガポールの方が6名、あとは台湾、香港、イギリス、フランスなどといったものもございます。それで、国籍不明という、そういうものもございますが、年間通して10カ国ぐらいから我が町のほうに来ていただいておるという状況でございます。
 以上でございます。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 79 ]  私が想像していたよりは結構宿泊の人数があるのだなと今の数字を聞いて思いますが、単純に思うのは、やっぱり日高ということになれば馬関係の人が結構泊まっているのだろうなという想定もされるわけです。泊まっている人がイコール観光で来ているというふうに、そういうふうに判断するというのはなかなか早急、ちょっと早い判断になりかねないと思うのですけれども、いずれにしてもそういう国の人たちが来ておられるということは、それらの人から発信してもらうというような部分もありますので、そこの部分は外国に向けての発信というのは否定しませんけれども、これもやはり先ほども言っていますように日高管内の全体の中でどういうふうに取り組むかとか、道だとか振興局との連携だとか、そういった部分でほかの町村等も含めて取り組まなければならないことでないかなと思いますので、そういうチャンスがあれば、お互いにお互いのまちでメニューをどういうふうにしてつくっていくのかと、それで各地域に、エリアにこういう外国語版の表示をしていこうではないかとかという提案の仕方の中で考えていただければなというふうに思いますので、そこら辺はお願いをしておきます。
 それで、次に移りたいと思います。議長、あと何分ありますか。
議長(五十嵐敏明君) 20分。
3番(志田 力君) [ 80 ]  なるべく時間かけないで進めますけれども、特別支援教育支援員の増員の目的というところで、そういう配置をした結果、各学校でいい結果が見られたと、それをさらに増員して7名体制にするのだという部分では、実効性が上がっているからそうするのだというふうに解釈していいわけですよね。これも確認なのですけれども、今の教育現場は難しいいろんな部分があると思うのですけれども、学校の先生、教頭先生、校長を含めて今の学校の教育のあり方の中でそういう方がどうしても必要になってきているというふうに解釈しておいてよろしいのでしょうね。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 81 ]  今議員おっしゃるように、いろんなパターンのお子さんがいらっしゃいまして、それぞれ人数は一つの障害をお持ちのお子さんは数多くはないのですが、今言ったようにいろんな状況のお子さんがいらっしゃるということで、先生が授業を教えているわけですけれども、それをあくまでもサポートする形でいるということで、それが講じてそのほかの子供たちも落ちついて授業ができるという状況になっていることは間違いないということでご理解いただきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 82 ]  そこら辺については、うちらの委員会の所管の部分もあるので、そっちのほうで詳しくまたお聞かせ願いたいと思います。
 それから、続いて(仮称)三石地区総合町民センターの件なのですが、先日の財政計画の中でも説明をいただいたのですが、一応これは地域の住民あるいはこっちの静内地区の町民にもある程度理解を求める意味で確認させていただいてはいるところなのですが、26年、27年度に合併特例債を活用して建設するとなると、逆算していくと、先ほどの説明もありましたように、25年度、実施設計、24年度基本設計、平成23年度、基本構想、そうなってきますと、地域の住民だとか町民、23年に基本構想をつくる上での議論の対象になるだろうと、もう今年から。こういう施設がいいね、あるいはこういう機能が欲しいね。町は町で大まかな基本的な考え方があるのだろうと思うのですけれども、町民としては待ちに待った施設ですので、いろんな部分のこのぐらいのこういう施設があったらいいねとか、こういう部屋があったらいいねとかという、そういう希望は聞いてあげないといけないのでないかなという気がしているのです。だから、今年あたりからもう、その議論が当然各文化団体にしてもそうですし、いろんな形で議論がなされていくべきでないのかな、そういう部分で確認をさせていただきました。それで、先ほどの説明もありまして、ふれあいプラザと機能分担するとか、ふれあいプラザとは違った意味の建設の仕方とかというのがあるとすれば、余計早くに住民の議論の対象にすべきだというふうに思っているのです。だから、そこら辺のふれあいプラザの機能は機能だとしてあれするのであれば、今年からそういう部分でいろんな部分の意見を住民とキャッチボールしながら意見交換をして、そして基本構想に反映をさせていくべきでないのかなと思うのですが、その辺に関して見解をいただければありがたいですけれども。
議長(五十嵐敏明君) 田辺総務企画課長。
三石総合支所総務企画課長(田辺貞次君) [ 83 ]  確かに今志田議員のおっしゃるとおり、町民の意見を取り入れた中での基本構想を策定する考えでいますけれども、今現在まだ庁舎の内部のほうで基本的な素案というのですか、大きさだとか、あるいは構造だとか、その辺はまだ詰め切れておりませんので、非常に流動的な部分がございます。それで、旧町の時代に文化団体とかのいろいろな要望書は確かに旧町の時代のときにはいろいろと聞いておりますけれども、これからに向けて庁舎内部のほうでもう少し具体的な素案をつくりまして、それから町民なり、あるいは関係団体といろいろな意見交換をしていきたいなと考えています。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 84 ]  それで、1つ確認させていただきたいのですけれども、今基金がありますよね、建設の目的基金が。基金の現在高というのは、幾らあるのですか。
議長(五十嵐敏明君) 田辺総務企画課長。
三石総合支所総務企画課長(田辺貞次君) [ 85 ]  町民センターの建設基金につきましては、旧町の時代、平成8年から積み立ててございまして、原資で3億1,000万、現在高は平成22年、今年の5月31日現在で3億1,887万9,292円という残高になってございます。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 86 ]  原資が3億1,000万、残りは利子か何かを積み立てていっているという。それで、町民は例えば3億の原資があって、旧三石の場合過疎債を使っていましたから、7割国の補てんがいただけるのであれば、3億あれば単純に10億の建物が建てれるだろうと、もう既に考えているのです。だから、3億1,800万に若干また計画上、色をつけるという言い方は適当ではありませんけれども、その目的をさらに大きく膨らませれば1億2,000万、1億5,000万円というふうに考えられないとも限らないので、最低でも1億1,000万に相当する原資がある以上、それで返していけるのであれば、最低でも10億の建物は建てれるという議論はもう既にしているのですよ、過去でも。そこら辺も議論の対象というか、町民とキャッチボールするときに町側の建物の規模だとか、そういったものにある程度の考え方があるとすれば、そういうところもある程度加味しながら説明なり議論できるような形になるべく早くしておいていただければなとお願いしておきます。
 それと、交通弱者対策なのですが、いろいろ過去に私も何回も何回も、ほかの先輩の議員も質問していた経緯があって、その方法論についてはあえてこの場では説明は求めませんが、3月定例会において趣旨採択という形で議会でも採択している関係から、当時の総務委員会でも川上、歌笛地区のそういう人たち、対象者に関しては緊急性を要するので、その地区の人たちに対しての方法論は早急に検討していただきたいという部分もあったと思うのです。その中で、新ひだか全体で、三石の地区だけでなく全体的に公共交通も含めての形で方法論を考えていただきたいという部分の考え方があったと思うのです。それで、緊急性を要するという部分については、そこの地域の人たちにどれだけの対象者がいるかという調査をされたと聞いているのですけれども、何名ぐらい、どういう方法で調べて、何人ぐらいの方がおられたか、ちょっとお聞きしておきたいのです。
議長(五十嵐敏明君) 榊町民福祉課長。
三石総合支所町民福祉課長(榊  要君) [ 87 ]  調査といたしましては、三石地区の民生委員の方々に現在担当している地区でもって、体がご不自由な方とかひとり暮らしの方で交通弱者に該当しそうな方は何名ぐらいおりますかということで民生委員のほうに聞いてございます。それで、ご回答をいただきましたのが13名ほどいただいてございます。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) あと10分です。
 志田君。
3番(志田 力君) [ 88 ]  それで、民生委員の方々から上がってきた数字が13名ということは、恐らく健康状態のことは保健師さんも承知しておられるというふうに解釈しておいていいわけですよね。うなずいてくれれば結構です。緊急性というか、緊急避難的に早くしてほしいよというのが請願の中での願いでもあったわけなのですけれども、今現在余りこれがどんどん、どんどん先延ばしされるということは地域の人もまた心配の種になるので、大体どのぐらいの煮詰まり方というか、方法論は町のほうで提示してくるのでしょうけれども、検討している内容がどれぐらい煮詰まっているものなのか、それとおおよそめどはどれぐらいにできそうなのかというのは答えられないですか。
議長(五十嵐敏明君) 本庄支所長。

                          〔三石総合支所長 本庄康浩君登壇〕

三石総合支所長(本庄康浩君) [ 89 ]  今後の見通しというか、どれぐらいまでにということでございまして、私たまたま4月から向こうへ参りまして、喫緊の課題ということで、総務常任委員会の趣旨採択も受けまして、早速4月1日、2日、担当課と協議を始めてございまして、今進め方として新たな交通機関を模索するのではなくて、現有のいろんな交通体系ございます。町でやっておる施策がございますので、これの一つ一つの洗い出しの中で運用ができるものはないか。先ほどのそういう中で今三石地区の考え方として進めておりますのは、今13名の対象者がおられても、これも保健師方の話からして、全部が全部例えば障害を持っておられて介護保険の認定一歩手前とか、そういう方々ばかりではないとなると、この13人からも漏れる人が出てくると。この漏れた人方、それではいいのかという問題となると、通院バスのあり方ですとか、なぜ通院バスが今使えないのか、これに乗れないので、過疎化というか、交通過疎と言われるような状態に置かれている方もおられます。これの分析や何かも当然必要なのですが、現有制度のいろんな制度、それぞれの問題点を今改善できるものはないのかあるのか、通院バスも静内地区との連携が今とれていません。これについても、今ちょっと検討させていただいております。早急にということが採択の中で2点目にございましたから、それについては十分配慮しながら、何月からということにはなっておりませんが、企画が全体の公共交通について今検討を加えておりまして、その中のパーツの一つとして三石地区のことを検討させていただくということで、企画とは随分協議もさせていただいております。ですから、私どもは今三石地区の特に遠い部分の方々をどういうふうにしたらいいのだというときにはすぐに提示できる状態にまで、一定の段階までは来ているということを申し上げさせていただいて、なるべく早くということでご答弁させていただきたいというふうに思います。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 90 ]  なるべく早目に、方法論は町のほうにお任せしますけれども、緊急性を要する部分がありますので、企画のほうとしてもできるだけ早くに検討して、早くに実現できるようにお願いしておきたいと思います。
 それから、もう余り時間がないのですが、4番目の火葬場の改修整備なのですけれども、今の状態でトイレだとか改修するのは存じているのですが、そのほかに希望というか、町民の意見として、今のままでも狭いし、環境的によくないから、別な形で、その施設を増築するなり、もっと別な棟にでも食事したりするところをつくれないものなのか、つくってもらえないものなのかという意見があるのですが、それに関して町長は、町長も聞いていると思うのですけれども、検討する余地はありませんか。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 91 ]  まち懇で三石地区の意見として伺っております。それで、交付金で当面行うものは、今おっしゃったとおりですが、その後の整備についてもなるべく早く取り組みたい。すなわち最後の最後の場面のときに親族の皆様方が納得していただけるといいますか、そういったような状況の中でそのときを過ごすというようなことは最も私も大事なことであると思っております。今ここをこういうふうにするとは具体的には申し上げられませんけれども、第2弾、今行っている水洗化とかそういったところが第1弾だとすれば、第2弾としてはより快適な状況にするための整備を行いたいということで考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 志田君。
3番(志田 力君) [ 92 ]  ぜひ検討していただきたいと思います。
 最後に、地域支援員の関係なのですけれども、町の職員で対応するというふうにお聞きしました。私は全く別なことを想定していたものですから、先ほどの説明では職員で実験的に試験的に、歌笛地区、川上地区ですか、あっちのほうの地域のあれをするのだということで、ただ三石の職員で対応するということになるとは思うのですけれども、1つ懸念されるのは、日常業務との関係でどうなのかと、それから過去には結局職員の顔が見えたから、そこまでのことをしなくてもよかったのでしょうし、今はどなたが職員でというのが見えづらくなっているから、地域の人もどこに話をしていいのかという部分できっとあると思うのですけれども、せっかくやっていただく以上は、ふだんの業務に支障がなくて、なおかつこれが地域の人から変な意味の反感持たれないような形で丁寧にやっていただければというお願いをしておきます。具体的な部分については、始まった段階やら実験的にやっていく中でいろいろ確認をさせてもらいながら、また参考にさせてもらえる部分はお聞きしていきたいと思います。時間の関係もありまして、これで終わらせていただきますが、後段の部分ではほかの議員さんも同じような質問も出てくるかと思いますので、足りない部分はその方たちにお願いをしておきます。
 それで、町長に最後お願いなのですが、これから9月ぐらいまでどうしても議場が暑かったり、庁舎の中で、夏のシーズンになりますので、職員も含めてクールビズを採用していただけないか。議会の関係も議長にお願いしておきますが、うちらの文教厚生は委員会の中ではクールビズを採用することにしました。議会の中でも、冷房切るとまたCO2の関係で節約できるし、そういった部分で夏場のクールビズを採用していただければありがたい。これはお願いをしておきますので、よろしくお願いします。
 以上で終わらせていただきます。
議長(五十嵐敏明君) 次に進みます。
 池田君。

                          〔7番 池田一也君登壇〕

7番(池田一也君) [ 93 ]  通告に従い、3点の質問をさせていただきます。
 初めに、介護行政について質問いたします。私は、3月議会に同様の質問をさせていただきましたが、町長選挙を控え、政策に関する答弁はいただけませんでしたので、改めてここでお聞きをいたします。
 1つ目に、共助によるボランティア活動の推進についてお聞きいたします。補完性の原則から見て、共助は新ひだか町にとっても必要不可欠になってくると私は考えます。事、介護の現場での必要性は、より大きくなっております。そこで、まず全国各地で導入が進んでいるポイント制度による介護支援ボランティア制度についてお聞きいたします。この制度は、介護保険制度における地域支援事業として市町村の裁量により行うことが可能な事業です。具体的には、介護支援ボランティアの活動実績に応じてポイントを交付し、そのポイントは介護保険料や介護サービス利用料に充てることができます。さらには、社会参加、地域貢献ができ、自身の健康増進も図ることにつながり、いわゆる介護予防にも役立つというものです。私は、このポイント制度による介護支援ボランティア制度を導入すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 2つ目に、利用料軽減への公的支援の充実についてお聞きをいたします。私がここで特にお聞きしたいのは、グループホーム入居者への公的支援の充実であります。グループホーム入居者では、在宅の方々とは違い、歩行器やジャギーベッドなど福祉用具の貸与や特定福祉用具販売制度が利用できず、負担が多くなっております。グループホームの入居者は、在宅となっておりますが、法により他の在宅生活者と同等のサービスが受けられません。そこで、私は町の独自施策や上乗せ補助を講じてでも支援の拡充をすべきと考えますが、いかがでしょうか。
 次に、危機管理の取り組みについてお聞きいたします。1点目に、災害時要援護者避難支援プランについてお聞きいたします。この支援プランを早急に策定すべきとこの一般質問でも何度も主張してまいりました。その結果、3月議会では全体計画の策定までこぎつけましたが、個別計画は残念ながらまだ策定に至っておりません。そこで、この個別計画策定に向けた進捗状況についてお聞きをいたします。
 2つ目に、避難実施要領のパターンの作成状況についてお聞きいたします。先ごろ総務省消防庁が地方自治体の危機管理に関する調査で、緊急時における避難マニュアル等の作成が進んでいないという調査報告が報告されておりました。今回調査対象となった避難マニュアルの作成及び発令基準の策定は、法律上の義務づけはないものの平素に取り組むべき重要な事柄だと考えます。新ひだか町においても、実態を把握し、住民の安全確保に対してより一層の取り組みを推進すべきと考え、質問をいたします。いかがでしょうか。この避難実施要領は、町民の保護措置への基本的な方針や国民保護計画等の作成に加え、想定される武力攻撃事態に応じた避難、救援、武力攻撃災害への対処などの措置について作成するものです。そこで、この作成を我が町は既にされているのかどうかをお聞きします。もしされていないのならば、その理由をお答えいただき、策定がされているのであれば、その内容をお聞きいたします。
 3つ目に、津波避難勧告等に係る発令基準の策定状況についてお聞きいたします。この策定状況も、先ほどの総務省消防庁の調査では避難マニュアル等の作成が進んでいないという状況がわかりました。そこで、津波、水害、土砂災害、高潮の各発生時の避難勧告等にかかわる発令基準の策定を我が町ではしているのかをお聞きいたします。もししていないのであれば、その理由を、策定されているのであれば、その内容をお聞きいたします。
 3点目に、小学校の統合についてお聞きいたします。学校を統合する最大の要因は児童や生徒数の減少によるものだということは、言うまでもありません。私自身も出身校の豊畑小学校や御園中学校が統合され、母校がなくなり、一抹の寂しさを味わっております。学校が統合されるとき、統合の是非を考えるとき、児童生徒の数と同時に通学手段の確保も大事な要因となると私は思っております。そこで、まず新ひだか町の児童生徒数の推移、これまで統合した学校の統合時の児童生徒数をお聞きいたします。
 次に、スクールバスの運行についてお聞きいたします。教育長の教育行政執行方針には、今後においてはスクールバス運行などについて関係者と十分連携、協議を図りながら進めてまいりますとありました。私は、先ほども言いましたが、統合の是非は通学手段の確保も大事な要因と考え、同時並行的に協議されているものと思いました。しかし、執行方針を読む限りではこれから協議すると理解をいたしましたが、そのとおりなのかをお聞きいたします。また、スクールバス運行基準に関して、条例や要領などがあるのであれば、教えてください。さらには、関係者との協議をどのように持たれようとしているのか、そして現段階での教育委員会としての運行計画があれば、その内容といつごろをめどに正式決定をされるのかをお聞きいたします。
 次に、小学校統合整備基本構想についてお聞きいたします。この構想に関しては、教育長の教育行政執行方針には他校の適正配置を図るため、この構想により検討するとありました。そこで、この構想はいつ、だれが作成したものなのか、またこの構想はどこまで拘束力があるのかについても教えてください。そして、主な中身はどのような事項が盛り込まれているのかもお聞きいたします。
 壇上からの質問といたします。ご答弁をよろしくお願いいたします。
議長(五十嵐敏明君) 神垣健康推進課長。

                          〔健康推進課長 神垣光隆君登壇〕

健康推進課長(神垣光隆君) [ 94 ]  池田議員ご質問のポイント制度による介護支援ボランティア活動を導入すべきとのご質問にお答えいたします。介護支援ボランティア制度につきましては、3月議会でもお答えしておりますが、町としてはまずボランティアに関心を持ってもらうことが重要であると認識しております。認知症サポーター研修や介護予防活動を通じ、介護ボランティア活動を積極的に行える土壌づくりや介護ボランティア制度についての研究を深めてまいりたいと考えており、ポイント制度による介護支援ボランティア活動も国内各地で行われている状況もあることから、それらも含め研究をさせていただきたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 次にご質問の利用料軽減への公的支援の充実について、グループホーム入居者の福祉用具の貸与や特定福祉用具販売は補助制度の利用充実など公的支援の充実をすべきではないかとのご質問でございますが、これも3月定例議会においてお答えしておりますが、平成12年、厚労省老企第54号の通達による通所介護等における日常生活費に要する費用の取り扱いについてによって、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入所者生活介護の提供において利用者、入所者、入居者、または入院患者から受け取ることが認められる日常生活に要する費用の取り扱いについては、居宅サービス基準、福祉施設基準、保健施設基準、療養施設基準、地域密着基準、介護予防基準及び地域密着介護予防基準等において示されておりますが、その日常生活費の趣旨として利用者、入所者、入居者、または入院患者のいわゆる利用者等、またはその家族等の自由な選択に基づき、事業者または施設が通所介護等の提供の一環として提供する日常生活上の便宜に係る費用がこれに該当し、事業者または施設により行われる便宜の提供であってもサービスの提供と関係ないもの、これは利用者等の嗜好品の購入等でございますが、についてはその費用はその他の日常生活とは区別されるべきものであり、認知症対応型共同生活介護及び介護予防認知症対応型共同生活介護においては、地域密着基準第96条第3項第4号関係及び第76条第3項第4号関係により、サービス種類ごとのその他の日常生活費の具体的な範囲については、利用者の希望によって身の回り品として日常に必要なものを事業者が提供する場合にかかる費用となっていることから、グループホーム入居者の福祉用具の貸与や特定福祉用具販売等は認められないことになっておりますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。

                          〔総務課長 名須川 一君登壇〕

総務課長(名須川 一君) [ 95 ]  それでは、私のほうから池田議員の危機管理の取り組みについてのご質問にご答弁申し上げます。
 まず、1点目の災害時要援護者避難支援プランについてのご質問でございますが、このご質問につきましては本年3月定例会において池田議員と進藤議員のご質問にもお答えしたところでございまして、基本的な考え方は変わってございません。既に個別計画の策定という作業に進んでございまして、福祉課を中心に今具体的な作業を進めているところでございますが、3月からの経過等もございまして、今回については私のほうからご答弁をさせていただきたいと思います。災害時に避難が必要な高齢者や障害者への対応の基本となる要援護者避難支援プランについては、3月2日の防災会議において指針となる全体計画が承認されたところでございまして、これを受け、平成22年度に入りまして自治会あるいは関係団体などへの説明を行い、個々の対策となる個別計画の策定を進める予定ということでご説明申し上げたところでございます。そこで、3月定例会後から現在までのプランの策定に関する取り組み状況について簡単にご説明申し上げたいと思います。4月23日に地域ケア会議において福祉、介護関連施設、事業所等の関係者の皆様にプランの概要についてご説明申し上げ、ご理解と今後のご協力をお願いしたところでございますし、自治会等への説明につきましては4月28日には三石地区連合自治会長会議、5月25日には静内地区自治会長会議、さらに5月31日には三石地区単位自治会長会議においてプランの概要をご説明するとともに、今年度モデル地区として先行的に試験実施について自治会に取り組みの検討をお願いしているところでございます。それで、その後具体的に静内地区の1自治会のほうから実施に向けた具体的な説明をしてほしいというような依頼がございまして、6月3日に福祉課、健康推進課、支所町民福祉課等、それから私ども総務課の職員あわせまして、あるいは社会福祉協議会の職員も含めて出席し、説明をさせていただいたところでございます。この自治会長さんからはぜひ事務を進めてほしいという旨の返答をいただきまして、今回モデル地区としてそれらの自治会につきまして先行して登録申請事務を進めていく予定となってございます。今後も体制が整った自治会、あるいは要望がある自治会についても順次説明をして、ご理解いただきながらモデル地区の選定に努めていきたいと思ってございます。なお、今回の自治会あるいは関係機関への説明については第1段階ということでございまして、今後も機会があるごとに各自治会あるいは関係機関等の説明もさせていただきたいと思ってございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 それから、2点目のご質問の避難実施要領のパターンの作成状況についてのご質問でございますが、この避難実施要領のパターンにつきましては、国民の保護に関する基本方針、これに基づきまして平成18年度に策定した新ひだか町国民保護計画の中に市町村は関係機関、これは教育委員会など各執行機関、消防機関等々がございますけれども、と緊密な意見交換を行いつつ、消防長が作成するマニュアルを参考に複数の避難実施要領のパターンの作成をしておくように努めるという規定がございまして、これらの規定によりまして当町も計画策定とあわせて新ひだか町国民保護協議会にお諮りをし、これらのパターンの作成をしているところでございます。避難実施要領のパターンとは、緊急時に素早く避難実施要領を作成するために想定される事態のタイプごとにあらかじめ作成しておく避難実施要領のひな形でございまして、町長は国から避難指示が出された場合にはあらかじめ策定した避難実施要領のパターンを参考にしつつ、各執行機関、消防機関、道、警察、自衛隊等の関係機関の意見を聞いた上で迅速に避難実施要領を定めることとなってございます。なお、当町におきましては3つの避難実施要領のパターンの例を作成してございまして、パターンの1つ目は弾道ミサイル攻撃の場合、2つ目はゲリラ、特殊部隊による攻撃、またはテロの場合、3つ目には着上陸侵攻の場合と、またあわせてその他として警報の内容の伝達方法、それから避難要領等の伝達文、避難輸送計画あるいは避難誘導における留意事項等についても定めているところでございます。
 それから、3点目でございますけれども、津波避難勧告等に係る発令基準の策定状況についてのご質問でございますが、国の避難勧告の判断、伝達マニュアル作成ガイドラインに沿った具体的な発令基準の策定についてのご質問であると思われますので、その取り組み状況についてご答弁を申し上げたいと思います。現在の津波等の避難勧告については、防災計画の中に警報等が発令されて、必要の都度その発令をするようなことになってございますけれども、個々具体的なガイドラインに示すような発令基準の策定を現在してございません。それで、新ひだか町のマニュアル作成につきましては、ご質問の1点目の策定を進めております要援護者避難支援プランの対象者でございます高齢者等の要援護者に対する対応である避難準備情報あるいは伝達手段等についても定める予定で考えてございます。現在庁内の関係部署あるいは部課の意見を取りまとめた原案を作成している段階でございまして、今後さらに検討を加え、防災会議での意見を聞いた上で策定する予定としてございます。また、内容については、津波、水害、土砂災害、高潮災害の避難勧告等の判断基準のほか、避難勧告の伝達手段、発令の種類等の内容についても定めることとして考えてございます。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝教育委員会管理課長。

                          〔管理課長 磯貝正之君登壇〕

管理課長(磯貝正之君) [ 96 ]  池田議員ご質問の3点目、小学校の統合についての1、スクールバス運行について答弁申し上げます。まず、1点目の新ひだか町における児童生徒数の推移ですが、静内地区の小学校統合が行われ始めました昭和52年では、児童数が3,399人、生徒が1,792人で合計5,191人おりましたが、平成15年では児童1,666人、生徒821人、合計2,487人と半減をし、さらに平成22年度では児童1,290人、生徒737人、合計で2,027人となっております。また、これまで統合した学校の統合時の児童生徒数についてですが、小学校では豊畑小学校40人、東別小学校49人、御園小学校135人、田原小学校85人、川合小学校11人となっております。また、中学校では、旧三石中学校362人、延出中学校165人、歌笛中学校228人、川上中学校68人、三石東中学校136人、東静内中学校150人、春立中学校127人、川合中学校53人、御園中学校124人、三石第一中学校93人、三石第二中学校74人となっております。
 次に、スクールバス運行基準に関し条例や要領等があるのかとのご質問でございますが、現在新ひだか町にはスクールバス運行に関する条例などの例規はございませんが、スクールバスの対象範囲としては学校からの距離が小学生においてはおおむね2キロ以上、中学生においてはおおむね3キロ以上の児童生徒を対象としております。これは、スクールバスを購入するための国庫補助金の基準に準じて運用しているところですが、経路や停留所の位置については児童生徒の状況に応じて適宜見直すなど、利便性の確保に努めております。
 次に、バス運行に関し関係者との協議はこれから行うのか、またどのように持とうとしているのか、さらにいつごろをめどに正式決定するのかと、この3点につきまして関連がありますので、あわせてお答えをいたしますが、現在運行経路及び乗車時間などについて教育委員会がまとめた素案をもとに学校側と協議しているところであり、おおむね8月から9月にかけて保護者など地元関係者の方々に対し、学校ごとに説明会を開催する方向で検討しております。そこでのご意見などを踏まえながら、10月ごろには最終的に経路を決定したいというふうに考えてございます。最後に、現段階で教育委員会としての運行計画があれば、その内容はについてでありますが、統合後の経路については、現在三石中学校の生徒用として運行している3経路を基本にしながら、より細かい経路とし、合計5経路での運行を予定をしております。学校統合に当たって、スクールバスの運行は児童及び保護者が最も関心を寄せていることの一つというふうに認識をしております。経路などの決定に当たっては、保護者などの意向を十分に把握して努めていきたいというふうに考えております。
 それから、続きまして小学校統合についての2つ目、小学校統合整備基本構想について答弁を申し上げます。まず、1点目の構想はいつ、だれが作成したものかとのご質問でございますが、平成19年8月27日開催の第3回教育委員会で決定をしてございます。次に、この構想は、どこまで拘束力があるのかということですが、教育委員会において決定した基本構想であるということから、これを基本に統廃合を進めていくということにしてございます。3点目の主な中身はどのような事項が盛り込まれているのかということですが、まず1つとして21世紀にふさわしい小学校の展望、2つ目として新ひだか町立小学校教育の現状と課題、この中では(1)として小学校校舎の現状と課題、それから(2)として児童数の推移、(3)として小学校の活動、さらに3つ目として小学校の今後の展望としており、これらの事項を受けて教育委員会として将来の統合のあり方を示しておるということでございます。また、統合の配置計画として、平成20年度から24年度までを第1次、それ以降を第2次計画としております。第1次計画では、静内東部地区と三石地区での取り組みとしており、第2次計画では第1次計画の進捗状況を踏まえて、静内東部地区、静内市街地地区、三石地区での取り組みとしております。
 以上、答弁といたします。
議長(五十嵐敏明君) 池田君、答弁漏れはありませんか。
7番(池田一也君) [ 97 ]  はい。
議長(五十嵐敏明君) それでは、一問一答は休憩後にしたいのですが、よろしいですか。
7番(池田一也君) [ 98 ]  はい。
議長(五十嵐敏明君) 暫時休憩いたします。

                          休憩 午後 3時48分

                          再開 午後 4時03分

議長(五十嵐敏明君) 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。
 池田君。
7番(池田一也君) [ 99 ]  それでは、一通り答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 まず、介護行政についてですけれども、ポイント制度による介護支援ボランティア制度ということで壇上で質問させていただきました。検討するということでしたので、3月議会と進展がないなと思いながら聞かせていただきました。ぜひともポイント制度を使ったほうがいいだとか3月議会のときに言った認知症サポーター100万人キャラバンという、そういうものをというのは、要するにこれを使え、使えという意味と同時に、みんなで支えようというまちづくりという、そういう意味を込めて私は質問しているつもりなのです。制度がどうだから、こうだからというのでなくて、全体としてみんなでともに支え合おうではないかという町の機運というものが高まるのであれば、こういうことも十分検討する価値があるだろうと思っておりますので、何とぞご検討のほどを引き続きお願いいたします。私のことですから、またいつかの議会でこの件についてどうなったとお聞きする部分があろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 また、答弁の中に認知症サポーターという言葉が出てきましたので、ここでお聞きしておきますけれども、お聞きしておくというか、提言をさせていただきますけれども、日高町議会で認知症サポーターに議員全員がなった。何でなったかというと、キャラバン・メイトという、これは3月議会で答弁していただいておりますので一つ一つは聞きませんけれども、キャラバン・メイトという人、認知症のキャラバン・メイトの資格を持つ方に日高町の議場に来ていただいて、そこで議員に対して認知症とはこういうものだということを説明をしたと。それが説明を聞くと、サポーター100万人キャラバンの100万人の中の何名になるわけです。町の姿勢として、例えばですよ、これ例えですから、例えとして我が町の議会も議場でこういうような説明をして、そのサポーターになってくれというぐらいの気概があっていいのでないかと。また、これは、議会としてもそれぐらいの要望、やってくれというぐらいのものが議会としてもあってしかるべき、あればいいなという思いがしているものですから、理事者側は理事者側として、私は私なりにということですけれども、こういう認知症サポーターというものが一人でも多くの方に広がって、認知症の理解というものが広がっていく方策をとれれば、ぜひともとらせていただきたいなと思っておりますので、町長部局としましてもこの部分十分にご検討いただけたらなと思っております。
 次に、利用料の軽減への公的支援の充実というところで再質問をさせていただきます。この質問で何点か、本当の質問に入る前にお聞きしておきたいのですが、さっき細川議員の質問に対する答弁で町長に確認したいのですが、グループホームの必要性というか、おっしゃっていただきました。9ユニット81人いるのだと、そういうところをという期待を込めた答弁もありましたけれども、その中でグループホームの入居料は施設よりも高いというお話をされました。僕もふだんは介護の現場でパートのおじさんとして働いておりますし、今改選後からはそういう介護の現場で働いている管理者も議員になっているわけです。そういう僕らのような者が聞くと、グループホームのほうが高いかと、一元的にグループホームのほうが高いと言われると非常に困ってしまうのです。ケース・バイ・ケースで、高い場合もないとは言いません。ただ、僕はおおむね安いのだと思っているのです。だから、そこら辺ちょっと、町長がグループホームのほうが高いと言ってしまったら、非常に誤解を招くと思うものですから、そこら辺実態を把握しながら、訂正するものは訂正していただきたいのですが。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 100 ]  当初その公約を考えたときには入居料の安い老人ホームということでやったので、グループホームがそのころから出てきまして、その時点ではどちらの費用が高い、安いということは頭になかったのですけれども、特別養護老人ホームの入居料についての知識が私の頭に入ってきた時点から、若干差異があるのではないかというような思いでおりました。ただ、その点で誤解を与えるといけませんので、このところにつきましては施設管理のほうの課長とかから具体的に現状について数字を挙げて説明をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
議長(五十嵐敏明君) 神垣健康推進課長。
健康推進課長(神垣光隆君) [ 101 ]  今町長から担当課長からということでしたが、特別養護老人ホームですと入所する方の所得ですとか年金の額ですとかによって変わってきますし、それから食事料、居宅料も当然かかってきます。グループホームの実態につきましては私把握しておりませんので一概に、利用者の方によって高くなるのか安くなるのかという部分については実態は把握してございませんので、申しわけございません。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 102 ]  町長から答弁させますと言って、実態把握していないという答弁だとちょっと困るのです。ですから、そこを突き詰めるつもりは僕はありません。要するにケース・バイ・ケースで、高い方もいらっしゃいますし、安い方もいらっしゃるのです。ですから、一概に高いと言われると困るというお話を今させていただいたのです。特に静寿園は、新しくなってからホテルコストいうものがかかるようになって、今では蓬莱荘とまたちょっとシステムが違って、なお高くなっている。特に静寿園と比べた場合、高いか安いかと言われたら、一元的に高いと言われるのはちょっと困るよという意味でお聞きしたので、それはこだわりませんので、町長もケース・バイ・ケースだという思いでおっしゃったのだと私も理解いたしますので、この点は次にいかせていただきたいと思います。
 町長、3月の時点で、私さっき壇上でも言いましたけれども、政策的なことは言えなかったといいながら、ちょっとニュアンス的には、あっ、やってくれるのかなというような答弁を受けたような気がするのです。そういう意味で、要するに上乗せ補助というのは法で許される部分、法で言っている部分と、さらに町が独自でやれる部分というのが当然あると思うのです。ですから、我が町の姿勢として、さっき町長みずからがおっしゃっていた81人もいらっしゃるわけですし、しかも町長ちょっと勘違いしているかなと思うのですが、認知症の方が入るところですから、特養は介護度2以上とか、施設ですから、認知症の方が入るのがグループホームですから、そういう意味では認知症の方が全町的に見れば81人入っている。そういう中には、特養に申し込みをされている方も結構いるのですよ、特養で順番というか、今度あなた入りませんかと言ってくれるのを。本当の在宅ではなかなか面倒見切れないから、それを補完をしているというか、措置というか、とりあえずというか、グループホームに入っている方がいる。多いのです。ですから、そういう意味でグループホームが我が町に寄与している部分は大きいのだろうと私は思っているものですから、そういうことを考えたときに、必要なもの、さっき質問で嗜好品の部分も言われておりましたけれども、嗜好品の部分まで僕は求めているつもりはありません。必要なものです。車いすが必要となった人には車いす、ジャギーベッドでなければだめとなった人にはジャギーベッド、歩行器は歩行器という意味で、必要だからこそという意味なのです。そういう方に対して町独自の施策として何がしかの、一番いいのは在宅の方と同じ制度ぐらいの上乗せ補助みたいなものができませんかと、町長の政策としてどのようにお考えかをお聞きしたいのです。
議長(五十嵐敏明君) 町長。
町長(酒井芳秀君) [ 103 ]  この関係の質問が3月議会でもあったことを承知しております。それで、私も念頭にはあったのですが、公約として取り上げて、これを約束はさせていただかなかったということでございます。それで、ただその貢献度といいますか、グループホームの貢献度というのは我が町の介護の世界といいますか、介護界にあって大変存在感のある状況となっております。それで、池田議員がご提言の福祉用具の関係、そういったものについて国の基準では見られないということになっているということで、先ほど課長が答弁申し上げましたが、町で上乗せといいますか、その分を単費で見るかどうかということについて今回の政策予算では見ておりません。それで、今しばらく時間をお貸しいただいて、その実態等を調査して、どのようにしたらいいか研究をしてまいりたいと、このように考えております。そんなことで、この時点ではご理解をいただければと思います。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 104 ]  これは要望です。時間をかけずに答えを出していただき、またその答えも何がしかの上乗せというか、補助なりの部分を考えていただけたら大変ありがたいと思います。ここの部分こだわって何回も言っても答弁は変わらないと思いますので、時を待とうと思います。
 その次にまいります。次、危機管理の取り組みについてです。災害時要援護者避難支援プランについては説明をいただきましたけれども、何回も会議を開いたりいろいろやられていて、努力をされているなという思いはいたしました。お聞きしたいのは、予定では3月に個別計画策定ができ上がるという予定になっております。それで、3月に僕もこだわってはいないのです。できればできるところから、できる自治会からとか地域からどんどんやっていくべきだということを以前お話ししておりますので、その姿勢で取り組まれるのか、できれば町全体としては3月になるのかどうかと、そういう意味でちょっとお答えいただけないでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 富沢福祉課長。
福祉課長(富沢宏己君) [ 105 ]  ただいまのご質問の中で、3月に全体という部分でなくて取り組めるところからという部分は、3月の議会の中でもそのように取り組んでいきたいというふうにお話をさせていただいておりますので、先ほどの登壇の中でも1自治会のほうに説明をさせていただいておりますが、まだもう一自治会についてご説明をさせていただけるようになっておりまして、今自治会長さんと役員会の日程等についての協議でご返事を待っている段階でございますので、何回も申し上げますが、やれるところから取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、ご理解をお願いいたします。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 106 ]  では次、避難実施要領のパターンということで再質問させていただきます。
 このパターンというのが、先ほど説明をいただきましたけれども、新ひだか町では3つのパターンを想定してつくったということです。それで、お聞きしたいのは、パターンがこれだけあるのだよというのは4つですよね。ですから、具体的に言うと4つのうちの3つ、今説明をいただきました。航空攻撃という部分がパターンの中に含まれておりません。パターンの中に含まなかった理由をお聞きしたいのです。
 それと、もう一点、地域性をとらえたパターンもつくるというふうになっております。ほかの市町村のこのパターン化されたものを見ると、新ひだか町においてこれ必要なのではないかなと私なりに思ったのがダムのことです。ダムが決壊なり攻撃なりされたときにどうするかと、そういうパターンというのは新ひだか町なりのパターンだろうと思うのです。ですから、航空攻撃とダム、この部分取り入れなかった理由というか、あるのでしたらちょっと教えていただきたいのですが。
議長(五十嵐敏明君) 上田総務課主幹。
総務課主幹(上田 哲君) [ 107 ]  私の記憶では、航空攻撃のほうなのですが、航空攻撃については多分その当時作成するときに、空港、例えば千歳だとか、そういう危険性の高いところは必要だろうということで、うちについてはその部分は取り入れなかったというふうに記憶してございます。

                          〔「ダム」と言う人あり〕

総務課主幹(上田 哲君) [ 108 ]  ダムのほうは、必要であれば検討させていただくという形になると思いますけれども、作成当時には検討していないというか、想定していなかったと思いますので、もし必要であればその辺、国民保護協議会のほうの自衛隊さんもいますので、協議しながら進めさせて、検討させていただきたいというふうに思います。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 109 ]  協議会が主になって策定をしたものですから、議場で変えろ、変えるなの話はなかなか難しいのかなと思っております。今後協議する場面がもしあれば、協議していただければなと思います。
 航空攻撃の部分は、新ひだか町国民保護計画の計画変更についてということで、これ5月の臨時会の後ですかね、皆さん議員に配っていただきました。それを見て、航空攻撃というものが入っていたものですから、今の答弁の飛行場がそばにとかなんとかというのであれば、僕はこれは我が町にはそぐわないので、最初から入れないのではないのかなと思ったものですから、新ひだか町の資料に航空攻撃というのもパターンの一つにあるのだというふうになっているものですから、それでお聞きをいたしました。ただ、今お聞きしますと飛行場がそばにとか、そういう条件があって、条件というか、そういうところだったらパターン化すべきだということでしたら、今回パターンに入れなかったというのは理解をいたします。
 次に、これは絵にかいたもち、パターン化をしてもしそうなってしまったときに、ないにこしたことはないのですが、なってしまったときにすぐ伝達なり指令なりが出れるようにパターン化をしておく、備えておくという部分ですけれども、書類的なものを備えるという意味も大事ですし、これに対して訓練というものをする予定はないのでしょうか。これも新ひだか町で作成した保護計画の中に盛り込まれているものですから、訓練をするということで、そこら辺はどのようにお考えでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。
総務課長(名須川 一君) [ 110 ]  お答えいたします。
 訓練につきましては、防災訓練の実施を中心に考えていく必要ございまして、有事の訓練については今のところ実施する予定はございませんが、ただ、今整備しております全国瞬時警報システム、これが繰り越ししまして22年度に整備される予定になってございますから、これらの試験運行ですとか、そういうことも含めて、例えば伝達訓練的なものは今後検討してまいりたいというふうに思ってございます。
 以上でございます。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 111 ]  新ひだか町で作成した資料を見て、実質的な訓練を行う、実施するとなっているものですから、私聞いているのです。訓練の予定ありませんと言われたら、この計画書とそぐわなくなってしまうではないですか。さっき答弁にありました全国瞬時警報システム、横文字でJ―ALERTというらしいですけれども、これが整備され次第訓練をしたいという答弁でしたので、それはJ―ALERTがいつ整備されるのだというところを聞かなければならなくなるわけです。改選前の話ですけれども、私総務常任委員会に所属しておりまして、J―ALERTの話は当時の常任委員会で聞いた覚えがございます。ただ、そのときにはもう既に、今現在でもたしかできているというか、ついているというか、機能しているというのか、ぐらいの年次で説明があったかなと思うのです。だから、予定よりおくれたのかということ。具体的にいつごろからこのJ―ALERTというのは使えるようになるのか。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。
総務課長(名須川 一君) [ 112 ]  予算計上は21年度予算をとりまして、その年度内に本来は整備する予定でございました。ただ、国のほうの基本的な整備の内容がちょっとおくれておりまして、まだ具体的な部分で示されていない状況も中にはあります。恐らく22年度いっぱい、今年度いっぱいこれらの整備が時間的にはかかるのでないのかというふうに思ってございます。
 以上でございます。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 113 ]  新ひだか町だけJ―ALERTかという話ではありません。全国レベルの話です。ただ、J―ALERTを使えているところは、近くでいうと苫小牧だとかは、試験運用というか、やっているのですよ。北海道でも、ちょっと資料忘れましたけれども、5カ所かな、6カ所かな、このJ―ALERTを既に試験運用をしてやっている自治体もあるのです、実際。だからどうこうではなくて、J―ALERTが我が町でも使えるようになり次第、さっき言った訓練などをしていただけたらなと思っております。
 次に、津波避難勧告等にかかわる発令基準の策定状況についてということで、総務省消防庁がつくっている平成21年11月1日現在、去年の11月の資料なので、当たっていないかもしれません、今は。その中の資料を見ますと、津波に対してこういうのを策定しているかといったら、新ひだか町は策定中というふうになっています。そのほかにも、水害も策定中、土砂災害も策定中、高潮災害も策定中というふうに、去年の11月時点での調査ではこのように発表されております。では、ほかの町どうなのかと、比較しないでくれと言われたくないのですけれども、新冠町だとか、津波に関しましてはえりも、様似、浦河、新冠はもう既に策定済みです。水害に関しましては、えりもと新冠、土砂災害に対してもえりもと新冠、高潮もえりもと新冠、平取は高潮ありませんからあれですけれども、という形で策定が済んでいる町も実際にあるわけなのです。ですから、策定もなかなか大変な作業なのかもしれませんけれども、ぜひとも策定を済ませていただきたい、策定してしまっていただけないでしょうか。これ去年の11月の資料をもとに質問していますから、もうできているのだというのであれば、それはそれで答弁をいただきたいのですが。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。
総務課長(名須川 一君) [ 114 ]  壇上でご答弁を申し上げたとおり、現在事務段階での原案的なものは策定が進んでいるところでございまして、実際にはこれは防災会議等にまたかけまして、いろんなご意見をお聞きしながら最終的な発令基準等の策定に至っていくことになりますので、今年度の防災会議等にかけれれば、その中で何とか整備について進めさせていただきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 115 ]  総務省消防庁の資料を見ると、次の調査はまた1年後、今年の11月1日だというふうになっております。できれば、この11月1日をめどに、までに策定をしていただければなと、ご努力いただければと思っております。基準がないというのは、行政としても発令をしていいものやらどうやらと迷うところというのかな、はっきりしないところだと思うのです。ですから、やっぱり必要なものは必要として策定をすべきだということです。策定をしたとしても、今度実際本当に潮位だとか震度だとか、あと雨量だとか、そういうのを我が町できちっと把握できるだけの機材が我が町の中にちゃんとあるのかなという心配をしております。ちょっと自分なりに調べたのですけれども、例えば地震とかですと自治体で持つ、地方公共団体で持つ震度計というのがあるというふうに書類にはなっています。その整備のための補助もあるということで、ただここでお聞きしておきたいのは、我が町がつけている震度計というものがあるのかということと、その必要性をどう考えるのか、今後整備する予定はないのかということと、あとは時間かかりますので、雨量計は飛ばして、潮位計は3月の段階で我が町にないと聞いております。例の津波、外国での地震で津波が来るぞといったときに、浦河しか潮位計がないのでというお話を聞いておりますので、私の質問としては潮位計を我が町にきちっとしたものをつけて、きちっと観測ができた上で注意報の発令、警報の発令なりに役立てるべきではないのかなと思うのですが、それを設置すべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 名須川総務課長。
総務課長(名須川 一君) [ 116 ]  震度計につきましては、町の施設ではございませんけれども、気象庁等で設置している震度計がございます。それから、潮位計については、3月にご答弁申し上げたように、現行の防災行政無線システムによる潮位観測装置が静内漁港と三石漁港、それぞれそういうようなシステムが整備されてございますけれども、静内漁港の装置については現在故障している状況にございます。ただ、このシステムは非常に古いといいましょうか、パソコンと連動して情報整理ができるようになってございますけれども、ウィンドウズのドスの3.1という非常に古いソフトを使ってございまして、現在このシステムそのものも部品等の入手が非常に困難で修理が不可能な状況になってございます。三石地区の三石漁港に設置しているものは、現在稼働はしている状況にございます。そこで、この潮位計の必要性ですけれども、議員おっしゃるように独自のものがあった一番よろしいのでしょうけれども、今後は今防災行政無線自体も非常に老朽化している状況にありまして、これらの整備も早急に計画を立てていかなければならない状況にございまして、一本化も含めまして、あるいはデジタル化の問題もあります。そういうことで、私どもの考え方としては防災行政無線のデジタル化、そういった計画に含めて潮位観測システムの導入についても検討してまいりたいというふうに思ってございます。
 以上でございます。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 117 ]  今すぐどうこうというふうにはなかなかならないのかなと思って、今正直な感想であります。ただ、必要なことは間違いなく必要なわけですし、そこら辺は余り時を置かず、しっかりと、財政的なものがあるとしても、僕は必要不可欠なものであろうと思うものですから、十分に対応していただけたらなと思います。
 次に、小学校の統合についてに移ります。スクールバスの運行ですけれども、特に取り決めはないのだと、スクールバスに対して条例だ、要領だ、要綱だというのは特にないのだと。ただ、補助の関係があるから2キロ以上だと、唯一それなのかなとお聞きいたしました。そこで、教育委員会としての考え方としてお聞きしたいのです。要するに、学校まで何キロぐらい離れていたら、2キロという意味で僕は聞いているのではありません。総延長が何キロぐらいが妥当だと思っているのでしょうか、ぐるっと回ってきて。要するに、最初に乗る子供が朝6時半とか、ぐるっと回るためには、学校の始業時間に間に合うためにはそのぐらいに乗らなかったらとか、そういうようなものがどれぐらいの所要時間、これ以上はちょっと無理だよなという、そういう何か教育委員会としての定義があれば教えていただきたいのです。それで、今距離のお話ししましたけれども、乗車時間、これ以上乗れない、子供にしたら長時間精いっぱい乗らせれるのは何分以内と考えているのか。そういうことだとか、あとは停留所です。停留所というのを教育委員会として、さっきお話ちょっと聞きましたけれども、今までなかなか土地がないとかどうとかということで停留所がないスクールバスのバス停もないわけではないです。だんだんよくはなってきています、間違いなく。ただ、前回の議会、その前の議会でしたか、井上議員がバス停のことで質問されました。東静内で屋根もないところ、民家の階段に腰をかけてと。あれから何カ月かたっていても、なかなか改善されない。そういうのを見ると、これは答弁要らないですよ、通告外ですから。通学路のバス停というものを今回バスを新しい経路を運行するときに、全部青空ではなくてちゃんと、物置的なものでもいいからバス停というもの、バス待合室か、待合室というものを置くというつもりなのか、そこら辺明言というか、しっかりとお聞きしておきたいのですが。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 118 ]  幾つかご質問ありましたけれども、まず距離のことで取り決めというのがあるのかということですけれども、先ほど言いました距離については、スクールバスを運行しておりますので、今は該当しませんけれども、遠距離の子供たちに対しての通学費が補助になるという、それをもとに積算をした距離ということでまずご理解いただきたいと思いますが、今までも静内地区、三石地区それぞれバスを運行しておりますが、おおむね時間にして40分ぐらいは耐えれる時間だろうというふうなことで、それ以上超えますと、特に小学生の低学年の子供なんかは30分から40分、乗っても40分が限度だろうというふうに思いますし、それを換算すると、距離にしましておおむね30キロ未満ということで想定をして、現在三石地区の先ほど言いました5経路についてはシミュレーションをしてございます。それで、一番遠いのは、ご存じのように川上地区から来られる児童生徒になるのですが、そうしますと川上まではおおむね29キロございます。時間的に言いましても40分弱、39分ぐらいかかるということで、その間いろいろ停留所はあるのですが、路線の奥に入ったりもしますけれども、そういったことでとまったり動いたりということで、おおむねそれくらいの時間かかっているということがまず挙げられます。それから、停留所のことでございますけれども、停留所を設置する条件というのはございませんでして、三石地区でいいますと、今中学生乗っているところを基本として5つの路線を検討していきたいと、子供たちのいないところにとまってもしようがありませんから、いるところで適当な場所というふうなことで考えております。
 もう一つ、停留所、待合所、これにつきましては、三石地区にはスクールバスのほかに患者バスあるいは温泉バスといったようなほかのバスの形態もございまして、これには待合所がないわけでして、スクールバスだけとりたててというよりも全体的に考えていかなければならないというふうに思ってございます。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 119 ]  管理課長から今三石のバス停というふうに言われましたけれども、僕は全町的にバス停というものを考えていただきたい。よろしくお願いします。
 それで、停留所を決めるという、この作業が一番大変だと思うのです。だって、枝道に入っていって、子供が5人、6人いるよというところに、でも行きどまりだよ、引き返してこなければならないよと、Uターンしてくるというか。そうしたら、スクールバスがそこに行きますかということです。大体の場合、うちの子供もそうでしたけれども、大きな通りまで子供は出てきてください。そこで乗せますよと、行きどまりは行きませんよ。ちゃんと回れるところがないと、それは公の土地として回れるところがないと入りませんよと言われてきていたような気がするのです。ですから、今回非常に大きな地域を回るバス経路になるものですから、できればなるべくというか、必ず細かな経路を考えていただきたい。ある知り合いの方なのですけれども、近くのここバス停になるのだろうといっているところまで2.6キロあるのです。その経路の間に子供が5人いるそうです。それちょっと確認できませんけれども、小学生が5人いる。だから、そういう場合もそこまで入らないで、大きな通りまで出てこいと言うのかということです。そこら辺は柔軟に対応すべきではないのかと思うのですけれども、いかがでしょう。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 120 ]  今現在中学生の路線は、幹線といいますか、道道を走ってございます。それで、統合の話で各地区に回ったときに、やはりスクールバスのことを非常に心配されていまして、何とか近くまで。ただ、1軒1軒の軒下まで行くわけにまいりませんので、今ルートの中で2カ所ほどそういった場所がございまして、バスが旋回できるところまでというふうなことで、今ほど言われました2.6キロの3分の1くらいの距離で子供たちが集まってこれそうなところで想定をして、今シミュレーションしているところです。
 以上です。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 121 ]  要するに、今までの形での行きどまりは行かないとか、一筆書きできなければとか、そういうのではなくて、柔軟に対応していただきたい。それは、許せる範囲、できないところあるのだろうとは思うのです。それはそれですけれども、そこら辺を受益者というか、親御さんときっちりとしっかりとお話し合いをしていただきたいなと思います。そのお話し合いのことなのですけれども、それが今からやるという話ではない。8月に話し合う。壇上でも言いましたけれども、僕は同時進行的にやるものだと思っていました。何かそれだと、統合は統合で決めて、それからバス、さあどうする。ある意味学校の跡地利用もどうするというのも含めて、後からそういうことを決める。そういうやり方で本当にいいのだろうかと思っているのです。古い話になってしまいますけれども、豊畑小学校がなくなるとき地元でいろいろ話し合いをした。僕は、そのころまだまだ小学生、中学生ぐらいでしたからあれですけれども、父親の話を聞くと、やはり足の確保だと、同時並行的に一緒に考えていって、スクールバス出すよ、ここがバス停で、ここまでは入っていくよとかと、それなら統合してもやむなしかなと、いいかなという話し合い。もっと古い話になりますけれども、真歌に分校がありました。小学校の分校がありました。あれが廃校になるときに、静小に統合になったのかな、のときの条件というのがバスを出すことだったと僕は先輩に聞いたことがあります。ですから、僕はそれは同時並行的に進めていって、大きな統合するかしないかの要因になると思っているのですけれども、そうならなかった、そうしなかったというのは何か事情があるのでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 教育長。
教育長(河村一夫君) [ 122 ]  スクールバスの運行の関係については、昨年5月から保護者の皆さんと、統廃合どうするかという話と一緒に当然スクールバスの話もしてございます。それは、私自身が中学校統合でいろいろ経験してございます。それの経験のもとに、先ほど課長から答弁したとおり、スクールバスの運行については保護者が一番関心を持っているところで、そこでいろんな意見を踏まえた中で、最終的にどんな形のルートがいいのかということで、さっき言った3路線にプラス2路線を加えて5路線という形の中でルートをある程度決めて、保護者との話し合いを2回持ちました。ですから、最後の話の中で、ある程度こういう形でいきますよということで保護者の方には示しているということでご理解をいただきたい。ただ、これからの部分については、詳細についてはまだまだそれぞれ意見があるだろうと、それをきめ細かに配慮して対応していかなければいけないだろうということと、それから停留所はそのとき、そのときによって応分に変えなければいけないだろう。それは、これから小学生が乗るということが大前提になっておりますので、そこも十分配慮しながらやっていくことでご理解をいただきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 123 ]  壇上での答弁は8月でという話だったから、僕こうやって聞いているのです。そのときに、今の教育長のようなこれまでにこういう経過をたどっていますというのだったら、こんな質問しないわけです。
 それで、この先いろいろと、親御さんたち、地域と話し合いを今まで持っていたと。これからも8月にもまたちゃんと話し合いするのだということで、そういう中で今静内地区を走っているスクールバスを考えたときに、いわゆる混乗を認めるのですか、どうですかということ。先ほど来志田議員も質問しておりましたけれども、ある意味混乗によって助かる部分が出てくるのではないのかなと僕思うものですから、そこら辺を教育委員会なり町長なりお考えをお持ちでしたらお答えいただきたいのですが。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 124 ]  今回の統合で、実はバス2台購入する予定でございまして、そういった面でバスの台数も増えるということで、総合的に考えていかなければならないということは認識しておりますが、当面このスクールバスを使った混乗については学校教育に支障のない、基本はスクールバスですから、学校の始業時間に合わすとか下校時間に合わすということになりますけれども、そういった時間に運行するときに乗っていただくのは構わないと思いますし、当然混乗は進めていきたいというふうに思ってございます。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 125 ]  混乗を認めるということで、大変喜ぶ方もきっといるのだろうと思うものですから、そこら辺も親とか地域と考える中にそういうことも、今考えると言っているのですから、さらに言ってもしようがありませんけれども、十分に検討していただきたいなと思っております。今混乗できるということで答弁いただいたので、ちょっとうれしく思っております。スクールバスについては後でもう一点ありますけれども、後にとらせておいてください。
 先に、小学校整備基本構想についてお聞きいたします。これが19年8月、教育委員会で決定したものだという答弁でした。この基本構想には、今回の三石地区での統合というものは実は2校に整備したいという形で書かれていると聞いております。それが結果的に、19年8月につくったときにそう書いてあったものが数年で1校というふうな形に結果的になったと。そこら辺が何か理由があるのであれば、計画とちょっと違いがあるものですから、そこら辺の理由をお聞きしたいのです。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 126 ]  統合するに当たりまして、各地域の保護者、関係者の皆さんと協議をしていく中で当初予定では、川筋といいますか、三石川筋と、それから鳧舞川筋というふうなことで想定しておりました。そのような話の進む中でありましたけれども、保護者の方々の意見が1校でということが非常に強かったということで、そうでない地区の方々とも再度懇談をしまして、最終的には今の形になってきたということでご理解いただきたいと思います。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 127 ]  保護者の方の要望だと言われれば、それを教育長としては聞き入れたのだなと、聞き入れたというか、十分考えに入れて、結果的に一つの学校に統合するということになったのだなということがわかりました。それで、同じこの計画の中に複式学級を解消したいという旨の文章も入っております。それで、今後これで三石地区の学校が1つになって、町全体で考えたときには複式学級を持つ小学校は春立小学校と東静内小学校、この2校になると思うのです。それで、この2校、複式を解消したいという、この計画に沿って答弁をいただければと思うのですが、将来像というものはあるのでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 128 ]  壇上でもお答えしましたけれども、2つ、第1次、第2次と計画を立てておりまして、今複式として残される地区につきましても第1次の中で協議をしていきたいということで、まだ実際に地元の方、あるいはその保護者の方々とテーブルに着いて話を進めているわけでございませんが、最終的には第1次の進捗を見ますと、そこの地区は川合小学校が今年の3月に統合したという事実を踏まえながら、その地区とも十分にこれから協議を重ねていきたいということで、最終の教育委員会の構想としましては基本構想に書いてあるとおり単式を目指したいというふうに思ってございます。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 129 ]  基本構想と同時に決められた配置計画というのを見ているのですけれども、その中には春立小学校のことが書いてあるのです。春立小学校については父兄の意見を参考とするが、将来的に静内小学校への統合となれば通学バスの乗車時間が長く、児童への負担がかかる。それで、町教委としては三石小学校への統合が望ましい。この姿勢に変わりはないですかということをお聞きしているのです。
議長(五十嵐敏明君) 教育長。
教育長(河村一夫君) [ 130 ]  本来通学バスのことを考えて時間のことを考えていくと、やっぱり子供の負担を考えていくとそれが望ましいという状況になるわけですけれども、春立地域における部分についてはちょっと特殊性がございまして、東別、西端と市街地区というか、そういうふうな大きな枠がありまして、そこでの調整をどうするかという問題があるだろうと。旧三石の場合については、5地区の部分がそれぞれの状況のもとで統合を進めた経過があるわけで、そこは一体化しているわけですけれども、今回この部分についてはそうでない部分があるということで、地域の方も本来は保護者の意見を聞きながらというところもあるのですけれども、そうでない意向もありますので、そこら辺は十分並行しながらやっていかなければいけない部分も多少あるのかなということでご理解いただければなと思います。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 131 ]  すぐ早急にまたこれが具体的にどうこうとはならないのだなというイメージは持っているのです。だから、紆余曲折があるかもしれませんけれども、しっかりとまずは地元の意見をお聞きした上でいい方法をとっていただけたらと思うのです。何で僕春立小学校の話をしているかといいますと、西端の方は学区でいうと三石小学校になるのです。町が合併しました。新ひだか町になりました。川1本隔てて、そこだけはまだ前と同じなのです。同じでいいとも言えるのですけれども、要するに東別の人は春立へ行きましょう、西端の人は三石小学校へ行きましょう、西端は三石小学校の学区ですよと。では、西端の人は今スクールバスは出ているのですかと、三石小学校にですよ、出ていない。そのかわり中学校のバスに乗れるといううわさというか、うわさと言ったらあれですけれども、話もちらっと聞いたような気がするのですけれども、実態を知りたいのですよ。西端の方のスクールバスというのは、中学生のルートの混乗を認めていっているということなので、私の理解でよろしいのでしょうか。
議長(五十嵐敏明君) 磯貝管理課長。
管理課長(磯貝正之君) [ 132 ]  西端地区のスクールバス、これ実は今年からそこの地区で中学生が入学いたしました。それで、新たに今年の4月から運行しております。その際に小学生も混乗してよろしいよということで話をいたしました。現実どうなのだという話でございますけれども、到着時間については中学校のスクールバスということで中学校の始業時間に合わせてございます。そうしますと、中学校までしかスクールバスは行かないものですから、中学校でおりるということになりますと、そこから小学校まで少し距離がございます。そういったことで、小学校の開始、始業時間にぎりぎりだということで、現在は小学生のお子さんは、兄弟なのですが、乗車をしていないというのが現状でございます。
議長(五十嵐敏明君) あらかじめ本日の会議の時間を延長します。
 残り時間15分です。
 池田君。
7番(池田一也君) [ 133 ]  実は、個人名は出せませんから、その方にお会いしました。乗せてくれるということを何となく聞いたけれども、学校からも言われたことない。乗れるのだったら、あしたからでも乗せたいと私言われたのです。だから、それは教育委員会が伝えるべきことなのか、小学校が伝えるべきなのか、中学校が伝えるべきか、僕はわかりませんけれども、親には正式なもの、ちゃんとしたこととして伝わってはいない。だから、乗らないのではなくて、知らないのです。もう一人、西端に小学生の方がいます。その方も乗れるとは知らない。兄弟だから乗れるという意味ではないのでしょう。中学用のバスが通っているのだから、そこに小学生何人いようが、小学生はみんな混乗を認めているから乗りなさいという、そういう趣旨ですよね。何で伝わっていないのだろう。ここら辺がせっかく今年の4月からある意味いいことをやっているにもかかわらず、当事者に伝わっていないというのは非常にこれは風通しが悪いことになっていませんか。そこら辺、僕は今僕なりの言葉で言わせていただいておりますけれども、教育委員会としてしっかり確認していただきたいのです、そこら辺を。どうでしょう。
議長(五十嵐敏明君) 教育長。
教育長(河村一夫君) [ 134 ]  その問題については、まちづくり懇談会ございますね、その中で当該の親から、関係者からどういう形をとるのだということについて、こちらのほうでは混乗で乗れますよということで説明している経緯がございまして、それでよかったということの部分で当然それで運行のほうはというか、了解しているというふうに押さえていたところでございます。
議長(五十嵐敏明君) 池田君。
7番(池田一也君) [ 135 ]  ちゃんと伝えましょうよ。しかも、それは親ではなくておじいちゃんではないの、伝えたのは。だから、おじいちゃんは、そうだとおれは聞いている。だけれども、息子のところには学校からは何も言ってこない。だから、乗らないのだと言っているのです。乗れないと思っているから。そこら辺がだめだ、そこら辺をきちっとすべきだと言っているのです。ですから、小学生がもう一方おりますから、その方も含めて、しかも西端地区では来年からまた小学生も増えると聞いておりますので、きっちりとそこら辺は伝えるものは伝え、了解してもらうものはしながらやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。答弁いいわ。そういうことですから、しっかりと実態はどういうことなのでしょうかということで改めて教育委員会は教育委員会として調べていただきたいなと、善処していただきたいなと思っております。
 せっかく延長していただきましたけれども、これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

延会の議決

議長(五十嵐敏明君) お諮りいたします。
 本日はこれにて延会したいと思います。ご異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と言う人あり〕

議長(五十嵐敏明君) 異議なしと認めます。
 本日はこれにて延会することに決定いたしました。

延会の宣告

議長(五十嵐敏明君) 本日はこれにて延会いたします。
 ご苦労さまでございました。

                                                      (午後 4時56分)