平成21年第8回新ひだか町議会定例会会議録 議事日程 第2号 平成21年12月16日(水) 午前9時30分開議 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 一般質問 出席議員(26名) 1番 中 島 滋 君 2番 富 永 信 君 3番 觸 澤 清 君 4番 平 野 隆 俊 君 5番 藤 井 益 美 君 6番 山 内 和 雄 君 7番 船 越 英 治 君 8番 山 口 勇 夫 君 9番 池 田 一 也 君 10番 畑 端 薫 君 11番 磯 貝 廣 光 君 12番 志 田 力 君 13番 築 紫 文 一 君 14番 福 嶋 尚 人 君 15番 細 川 勝 弥 君 16番 日向寺 敏 彦 君 17番 田 中 紀 和 君 18番 巻 宏 君 19番 鳥 谷 末 雄 君 20番 神 谷 浩 嗣 君 21番 増 本 裕 治 君 22番 川 合 清 君 23番 井 上 節 子 君 24番 五十嵐 敏 明 君 25番 進 藤 猛 君 26番 南 川 州 弘 君 欠席議員(0名) 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人 町長より通知のあった議事説明者 副町長 富 田 泰 君 副町長 畑 端 憲 行 君 総務企画部長 木 内 達 夫 君 住民福祉部長 佐 々 木 政 義 君 健康生活部長 宮 口 信 次 君 健康生活部参与 小 松 幹 志 君 総合ケアセンター総合施設長 経済部長 佐 藤 保 広 君 農林水産部長 石 川 広 志 君 会計管理者 上 村 勉 君 三石総合支所長 大 平 秀 行 君 三石国民健康保険病院長 三 浦 正 次 君 三石国民健康保険病院副院長 八 木 橋 厚 仁 君 総務課長 本 庄 康 浩 君 企画課長 滞在・移住促進室長 曽 我 啓 二 君 定額給付金給付推進室長 バイオ・エコタウン推進室長 石 井 善 晴 君 財政課長 名 須 川 一 君 契約管財課長 相 楽 竹 夫 君 契約管財課参事 榊 要 君 税務課長 斉 藤 滋 一 君 税務課参事 鈴 木 彰 君 税務課参事 榎 本 勉 君 福祉課長 児童館長 永 崎 広 実 君 児童養育相談センター長 ふれあいセンター御園館長 福祉課参事 横 山 典 子 君 保育所統括所長 生活環境課長 渋 谷 正 弘 君 アイヌ政策推進室長 生活環境課参事 富 岡 登 貴 子 君 健康推進課長 神 垣 光 隆 君 地域包括支援センターしずないセンター長 町立静内病院事務長 富 沢 宏 己 君 町立静内病院総看護師長 谷 恵 美 子 君 介護老人保健施設まきば施設長 藤 井 章 作 君 介護老人保健施設まきば事務長 高 橋 保 君 特別養護老人ホーム静寿園長 阿 部 公 一 君 建設課長 田 代 和 芳 君 建設課参事 久 米 茂 君 商工労働観光課長 町民休養ホーム支配人 竹 田 幸 也 君 老人福祉センター長 林業研修センター長 上下水道課長 松 本 博 行 君 静内終末処理場長 上下水道課参事 中 村 敬 司 君 農政課長 本桐基幹集落センター長 酒 井 哲 也 君 延出基幹集落センター長 農政課参事 江 本 要 君 水産林務課長 田 代 芳 嗣 君 水産加工センター長 水産林務課参事 土 井 義 男 君 会計課長 長 舩 幸 生 君 三石総合支所総務企画課長 田 辺 貞 次 君 三石総合支所町民福祉課長 岩 渕 勇 次 君 高齢者共同生活施設やまびこ施設長 地域包括支援センターみついしセンター長 デイサービスセンターみついしセンター長 羽 沢 進 君 みついし居宅介護センター長 三石国民健康保険病院事務長 川 端 克 美 君 特別養護老人ホーム蓬莱荘所長 村 上 敬 君 ケアハウスのぞみ施設長 長 船 輝 男 君 三石総合支所商工観光課長 渡 辺 勝 造 君 総務課主幹 土 井 忍 君 総務課主幹 上 田 哲 君 総務課主幹 藤 沢 克 彦 君 企画課主幹 石 原 義 弘 君 企画課主幹 伊 藤 信 夫 君 バイオ・エコタウン推進室主幹 小 野 寺 大 作 君 財政課主幹 坂 将 樹 君 財政課主幹 高 堰 良 子 君 税務課主幹 中 島 健 治 君 税務課主幹 山 口 一 二 君 税務課主幹 大 山 慎 司 君 税務課主幹 佐 伯 智 也 君 福祉課主幹 中 村 敏 君 福祉課主幹 久 保 敏 則 君 福祉課主幹 米 田 一 治 君 福祉課主幹 阿 部 尚 弘 君 静内保育所長 高 橋 和 子 君 東静内保育所長 永 井 治 恵 君 山手子育て支援センター長 中 田 寿 美 子 君 生活環境課主幹 竹 田 三 智 子 君 生活環境課主幹 浮 田 昌 輝 君 生活環境課主幹 大 久 保 信 男 君 生活環境課主幹 田 口 寛 君 生活環境課主幹 渡 辺 浩 之 君 健康推進課主幹 寺 越 正 央 君 健康推進課主幹 遠 藤 敏 弘 君 健康推進課主幹 角 田 し の ぶ 君 健康推進課主幹 川 上 康 徳 君 健康推進課主幹 池 田 由 貴 子 君 町立静内病院主幹 渡 辺 洋 一 君 特別養護老人ホーム静寿園主幹 池 田 孝 義 君 建設課主幹 岩 渕 博 司 君 建設課主幹 田 中 伸 幸 君 建設課主幹 池 均 君 建設課主幹 阪 井 典 行 君 商工労働観光課主幹 道 鎮 和 宏 君 商工労働観光課主幹 小 塚 洋 之 君 商工労働観光課主幹 酒 井 隆 君 上下水道課主幹 大 角 地 浩 君 上下水道課主幹 神 垣 博 樹 君 上下水道課主幹 新 山 光 一 君 上下水道課主幹 野 垣 尚 久 君 上下水道課主幹 伊 藤 敬 一 君 上下水道課主幹 桂 田 達 也 君 上下水道課主幹 浅 野 義 裕 君 農政課主幹 若 生 富 夫 君 農政課主幹 奥 野 幸 男 君 農政課主幹 森 宗 厚 志 君 農政課主幹 秋 山 照 幸 君 農業実験センター長 城 地 哲 也 君 農業実験センター主幹 岡 田 俊 之 君 和牛センター長 萩 沢 慶 一 君 水産林務課主幹 久 保 稔 君 水産林務課主幹 早 瀬 秀 一 君 水産林務課主幹 水 谷 貢 君 三石総合支所総務企画課主幹 木 村 博 成 君 三石総合支所総務企画課主幹 宝 金 司 君 三石総合支所町民福祉課主幹 竹 達 勝 利 君 三石総合支所町民福祉課主幹 米 田 和 哉 君 三石総合支所町民福祉課主幹 中 村 哲 史 君 三石総合支所町民福祉課主幹 大 平 響 子 君 三石国民健康保険病院主幹 木 村 実 君 三石総合支所商工観光課主幹 佐 伯 義 己 君 教育委員会委員長より通知のあった議事説明者 教育長 河 村 一 夫 君 教育部長 塚 尾 英 夫 君 管理課長 磯 貝 正 之 君 管理課参事 石 川 義 輝 君 学校給食センター長 社会教育課長 阿 部 晃 二 君 社会教育課参事 渡 辺 喜 代 治 君 体育振興課長 土 肥 一 司 君 三石分室教育課長 山 際 政 則 君 管理課主幹 野 本 武 俊 君 社会教育課主幹 森 治 人 君 社会教育課主幹 藪 中 剛 司 君 体育振興課主幹 田 畑 善 側 君 社会教育課主幹 麻 野 和 彦 君 体育振興課主幹 体育振興課主幹 田 森 由 美 子 君 三石分室教育課主幹 片 山 孝 彦 君 静内・三石図書館長 岩 渕 雅 美 君 静内図書館副館長 東 川 廣 美 君 三石図書館副館長 前 川 佳 子 君 水道事業管理者より通知のあった議事説明者 経済部長 佐 藤 保 広 君 上下水道課長 松 本 博 行 君 上下水道課参事 中 村 敬 司 君 上下水道課主幹 大 角 地 浩 君 上下水道課主幹 神 垣 博 樹 君 上下水道課主幹 新 山 光 一 君 上下水道課主幹 野 垣 尚 久 君 上下水道課主幹 伊 藤 敬 一 君 上下水道課主幹 桂 田 達 也 君 農業委員会会長より通知のあった議事説明者 事務局長 姥 谷 登 君 事務局主幹 石 丸 修 司 君 公平委員会委員長より通知のあった議事説明者 事務局長 清 水 全 君 事務局主幹 菅 沼 太 吉 君 代表監査委員より通知のあった議事説明者 事務局長 清 水 全 君 事務局主幹 菅 沼 太 吉 君 職務のため出席した事務局職員 事務局長 清 水 全 君 事務局主幹 菅 沼 太 吉 君▼開議の宣告
○議長(中島 滋君) [ 1 ] | 欠席議員の報告をいたします。2番、富永君から今日は欠席するということの報告があります。 |
ただいまの出席議員数は25名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 | |
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。 |
(午前 9時30分)
▼会議録署名議員の指名
○議長(中島 滋君) | 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 |
本日の会議録署名議員は、会議規則第120条の規定により、14番、福嶋君、15番、細川君を指名いたします。 |
▼一般質問
○議長(中島 滋君) | 日程第2、一般質問を継続いたします。 |
23番、井上君。 |
〔23番 井上節子君登壇〕
◆23番(井上節子君) [ 2 ] | おはようございます。有害鳥獣駆除等についてということで、ハンターの養成をということで質問させていただきます。 |
安定した農業を営む上でだれしも実りの秋の収穫を想像して、春の種まきや苗植えに精を出していると思います。ところが、もうそろそろどうかなと畑を見回っていて、例えばエダマメ、ナス、トウキビ、デントコーン、スイートコーンなどなど、あすかあさってあたりは収穫して市場に出荷できると予定を立てて、その当日になって畑に行くと、見事にアライグマに食べごろのトウキビが全部食い荒らされてしまっていた。順次市場へ出せるように面積割りをしてつくっている。まだ実の入っていないところは、畝はそのまま残っている。荒らしてはいないということで、したがって荒らした畑の中から残ったものを選別して市場に出す手間も大変だったと聞いています。アライグマばかりではなく、シカ、クマによる酪農及び軽種馬農家の飼料である牧草やデントコーンも被害に遭っています。ましてや今年は日照不足で、雨の日も多かったために相当量の収穫がなかった、減収だったやに聞いています。また、クマに襲われる事故も発生しましたが、幸いなことに襲われた方は大事に至らず、回復に向かっていると委員会報告もございました。 | |
以上のことから、町民との対話の中でハンターも年々年をとる、老いていく、高齢になる。かといって若い人もなかなかにしてなり手がいない。若い人は何人か猟友会にはいるが、人数的には少ないのだよ、農家の担い手もハンターとなるには至っていない状況で、現状に町として何かできることはないのかと聞かれました。先達者が活動しているうちに現場のノウハウを伝達してもらえることが可能な間に何らかの手を打つべきかと思いました。昔から種の保存、保護を重視してきました。しかしながら、人間と生き物が共生して生きるためのよりよき手だてを考えますと、次の事柄はぜひ必要なことだと思います。農家、企業、地元業者と役場とが連携した中で狩猟者を育成することが理にかなったことと考えますことから、農政部グループの中に精通した人材を育てるなど、ハンターの養成を町行政施策に盛り込んでいただきたいとの強い思いからハンターの養成についての壇上からの質問を終わりますので、明確な答弁をお願いいたします。 |
○議長(中島 滋君) | 田代水産林務課長。 |
〔水産林務課長 田代芳嗣君登壇〕
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 3 ] | おはようございます。ただいま井上議員からご質問のありましたハンターの養成についてご答弁させていただきます。 |
新ひだか町には、北海道猟友会日高中部支部静内分会、同三石分会の2つの猟友会がございまして、現在静内分会には61名、三石分会には32名、合わせて93名の方が会員として在籍しております。町では、毎年両地区の猟友会より有害鳥獣駆除員の推薦をいただき、1年間新ひだか町有害鳥獣駆除員、非常勤職員でございますけれども、として委嘱してございます。有害鳥獣の駆除に積極的にご協力をいただいているところでございます。ハンターの年齢構成を見ますと、70歳代の方が21名で全体の23%、次いで60歳代の方が33名で35%、50歳代の方が24名で26%、40歳代の方が6名で6%、30歳代の方が7名で8%、20歳代の方が2名で2%となっております。高齢化が進んでいることはわかることと思います。このことは、当町だけでなく、日高管内はもとより全道、全国的に大変大きな問題となっており、若い人の養成が急がれております。若い人がハンターになりにくい要因は幾つかあると思いますが、近年におけるレジャーの多様化や銃器の規制が厳しくなったこと、また銃器の所持に多額の費用がかかることなどが考えられます。現在新規ハンターとなるときの経費としては、免許取得、狩猟税等の諸費用のほか、銃器代、保管庫、弾代等を合わせますと最低でも25万程度かかるのではないかと聞いております。銃器の取得、狩猟免許の取得を趣味の一つと考えた場合、以上申し上げたことから、なかなか難しいかなと思うところでございます。このような現状としては厳しい状況でありますが、猟友会の協力をいただきながら新規ハンターの養成に努めてまいりたいと考えております。 | |
以上、答弁とさせていただきます。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 4 ] | あらかじめお金もかかるということもわかりましたが、年齢構成では20歳の人が2名おられるというので、これは承知していなかったので、2名いるのだなという改めてそういう感覚を持ちました。例えばハンターの育成としては、経験豊かな方々、壇上でも申し上げましたとおり、貴重な知識やノウハウを習得の機会を準備することが必要でないかなと思います。それで、講習会とか座談会とか交流会とか、交流、懇親ですね、これは必要なことではないかと思うのです。特に懇親会では、より深みのある親睦を保って支援が伝達される、いろいろな会話の中で伝達されていくのでないかなというふうに思うのですが、この講習会のあり方はどのようになっていますでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 5 ] | ただいまの講習会との関係でございますけれども、静内、三石地区両猟友会では、総会及び獣魂祭、これをそれぞれ年1回開催しております。会員の親睦を兼ねていることから、猟友及び有害駆除のノウハウ等の情報交換もされております。また、経験豊富なハンターにおいては、引退と同時に経験の浅いハンターに各鳥獣の猟区、猟場、それから猟銃の取り扱い、現地の体験等、猟の注意事項等の経験談をお話ししていく方もおり、知識の伝受、事故防止につながるものと考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 6 ] | 年1回の総会とか獣魂祭などで交流を深めていくということですし、退任された方たちはきちっとその中でノウハウを伝受しているということを伺ったのですが、年1回、2回のそういうのではまだまだ足りないかなというふうには感じます。それで、総会とか獣魂祭の出席率なんかはどうなのでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 7 ] | 私ども担当課の、私も含めて参加させていただきますけれども、おおむねほとんどの方が参加されております。実際私も参加させていただきましたけれども、若い方も一緒に、総会だとか獣魂祭終わりますと親睦を兼ねてお食事もしますので、その中で意見の交流といいますか、交換をしている状況でございます。私もその中に入っていますけれども、逆に町に対しての要望だとか、そういうこともありましたりしますので、かなり実のある懇談となっております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 8 ] | 町の担当者もその中に交流してお話、苦情ですか、町側への要望といいますか、そういうものは聞き取れる機会はあるということですね。 |
それで、高齢になっていても、その猟友会に籍を置いていて実働、出動して実際現場へ行ってどうのこうのするということは無理な状況を来している方もいるのではないかなと思うのです。70代の人が21名ということですし、そういう方たちは今お聞きしたように、口頭でいろいろなそういう場所で研修会とか講習会、総会、獣魂祭ですか、そこのところで現場の体験話を若い人にお聞かせするということも今知ったわけですけれども、今映像の時代ですから、映像なんかでそういう研修なんかはしていらっしゃるのかなと思います。これちょっと答えてほしいのと、高齢化が進行していく中でうまく若い世代を増やしながら猟友会を保っていくというふうになっているのでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 9 ] | ただいまのご質問なのですけれども、映像といいますか、そういうものを使っての講習会は聞いておりませんし、まだ町としてもやってございません。これちょっと支庁のほうに問い合わせしなければなりませんけれども、そういうものがあれば、今後そういうものを活用していきたいなというように思います。 |
後段のほうの養成の部分ですけれども、農林被害の防止拡大には被害者の自己防衛策はもちろん、有害駆除による駆除活動が被害を最小限に軽減するものと考えておりまして、現猟友会の20代から30代の方の中には実家が農業を営んでいるということで、自己防衛のために狩猟免許を取られる方もおります。このことから、被害者である農林業関係者の若い方々に対し、被害は自分自身あるいは地域を守るためとの認識に立って狩猟免許を取得し、有害駆除になるよう各関係機関に養成するよう努めてまいりたいというふうに考えております。また、鳥獣による農林業に係る被害の軽減に資することを目的にした新ひだか町鳥獣被害防止対策協議会を通じまして、構成員であります関係機関、団体にもこのように要請をしていきたいというふうに考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 10 ] | わかりました。映像はこれからの課題でしょうけれども、そういうものも使いながら、今大体いろいろなところでも、講演といいましても、お話を聞くよりも映像を示すのがよりわかりやすいということですので、何かそういう手づるを探しながらやってみるのもいいのではないかと思います。 |
それから、9月8日、ちょうど経済常任委員会があった日なのですが、ヒグマによる人身事故が起きたということでございまして、この方の回復の状況はどのようになっていますでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 11 ] | 9月8日に発生いたしましたヒグマによる人身事故の関係でございますけれども、有害鳥獣駆除員の代表であり、猟友会の会長でございます。現在は、医療機関より退院されておりまして、今はリハビリ等の治療を町内の医療機関で受けて、順調に回復していると聞いております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 12 ] | 退院されて、リハビリに通っているということ。いつごろ退院なさったのでしょうか。12月に入ってからでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 13 ] | 苫小牧のほうの病院にリハビリでおりまして、そこを退院されたのが11月28日ごろだというふうに記憶しております。その後、町内の病院のほうで続けてリハビリを行っているという状態でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 14 ] | 大体2カ月くらいは入院なさっていたということですけれども、社会復帰されて、今リハビリに通っているということですので、早く健康になるように祈るしかありません。 |
それで、おおよそでも結構なのですけれども、新ひだか町におけるエゾシカの生息数などを教えていただければと思いますが、クマもわかるでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 15 ] | 生息数の関係なのですけれども、数はちょっとつかめません、クマもシカも。それで、毎年ライトセンサスという調査を行っています。このライトセンサスというのは、暗くなってから路線を1カ所、うちの場合、静内地区は2路線、三石路線は1路線ですけれども、それの路線を固定しまして毎年の推移を見るという調査を行っています。それで、増えているとか減っているとかという、同じ路線でやりますので、それが出てきますので、そういう調査はしてございます。ただ、新ひだか町全体の有害の生息数というのはちょっと調査はできませんので、ご理解いただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 16 ] | 新聞の記事によれば、道の森林管理局でも平成7年度に調査したのです。このデータが載っているのですけれども、結構な頭数ということで、金額にして農業被害は32億円というふうになっていますから、7年ですからかなり前の話ですけれども。これは、浦河の支庁ではわかりませんか、頭数は。わかれば、後ほど調べておいて、参考になろうかなと思うのですけれども。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 17 ] | ちょっと浦河の支庁でもこれは無理ではないかと。かなり昔、聞いた話ですけれども、ヘリコプター等で調査したという何か事例もあったように聞いておりますけれども、それはちょっと私も聞いただけの話で、最近はそういうヘリコプターで調査するということも聞いておりませんし、実際山奥まで入って全部を調べるとなれば、広域的なものですから、新ひだか町だけの境というのもなかなか、シカあたりは越境してきますので、そういうことからいきますと確実な生育数を調査するということは難しい、できないというふうに私は考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 18 ] | そうですね、越境しますから。以前私、広尾まで行くのに、えりも越えて庶野の海岸を通っていましたら、シカが300頭ぐらい林の近くにいるのです。あれが牧草を全部食い荒らしてしまったというのを聞いているのですけれども、なくなると、また山を越えて歩くというから、なかなかにして町内の実態数はつかめないだろうけれども、かなり増えているということは確かです。わかりました。難しいと思います。 |
それから、新ひだか町における野生鳥獣による被害は金額にして何件ぐらいで幾らぐらいなのか、これは被害に遭ったところを調査すればわかるかなと思うのですが、おおよそでよろしいのですが、どのくらい新ひだか町に被害の金額があったかということをお知らせください。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 19 ] | それでは、被害の関係でございますけれども、農業被害、品目的にはメロン、水稲、小麦、牧草などが挙げられてございます。メロンにつきましては、エゾシカではなく、今繁殖がすごく増えておりますアライグマのほうなのですけれども、全体で2億5,436万5,000円の被害というふうに聞いております。これは、支庁のほうで調べた数字でございますけれども。全体でこれでございまして、エゾシカにつきましては2億5,433万5,000円というような数字になってございます。 |
林業関係なのですけれども、カラマツ林の若干の被害はございます。被害額についてはない。ないというのは、林業につきましてはシカが主な被害なのですけれども、要するに新芽を食べる、それから樹木の皮をむしるというような被害で、樹木自体が死んだわけではないのです。生育が未熟といいますか、遅いといいますか、そういうことで被害額としてはちょっと出せないということから、そういう被害の状況はありますけれども、額的には出せないという状況でございます。ご理解お願いします。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 20 ] | 2億5,400万と言えばかなりダメージを食っているということですね、農家戸数に比べれば。それで、樹木のは金額が出せないということですけれども、これも結構皆さんが植林されて、民間の方も植林されたり何かもしていますけれども、本当に網を張ったり防除するものを1本1本の木につけたりなどしてやってはいますけれども、やっぱり幼木のうちにそこからはみ出た新芽を食べられてしまうというような状況ですから、なかなか大変な事態になってきたかなと思うのです。保護されていた間はそういうこともまれにはあっただろうけれども、なかなかにして増え過ぎてしまった。これは、やっぱり狩猟期間が限られていた。今年は1カ月狩猟期間延ばしました。雌は全部とってもいいというようなことにもなっているみたいですから、それに比例して狩猟者、ハンターの数が少ないというアンバランスな状況でないかなと思うので、ハンターとしての、どうしてもやっぱり狩猟者を増やしてもらわなければならない。そのためには、町も人材の掘り出しといいますか、そういう役割を担っていかなければならないのでないかなと思います。 |
そこで、お聞きしますが、ハンターになるには、先ほどもちらっと答弁でお聞きしましたが、当然経費はかかるかと思いますし、基本的な金額は先ほどおっしゃってくださったのですが、もう一度ちょっと、記入漏れしたものですから、お答えいただければと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 21 ] | それでは、新規にハンターになる時点の諸経費といいますか、かかる経費についてご答弁申し上げます。 |
免許取得、それから狩猟税等、これにつきましては年間所得によって狩猟税は決まってございます。3万円から5万円程度というふうに聞いております。次に、銃ですね、ライフル、散弾銃、これは散弾銃の新品につきましては15万程度。なぜここで散弾銃を挙げたかといいますと、新規に最初に銃を持てるのは散弾銃なのです。それで、10年経過した後にライフルが持てるというふうに決まってございますので、ここでは散弾銃の額を申し上げておきたいと思います。弾代でございますけれども、1万円から3万円、年間です。それから、保管庫、銃の管理がかなり厳しくなりまして、銃と弾をそれぞれ分けて保管しなければならないということから、2万円から3万円程度が保管庫にかかる。その他といたしまして、各研修会、講習会、この経費が1万円程度と。最低で申し上げますと、約22万。先ほど大体平均で25万と申し上げましたけれども、最低でいきますと22万、最高でいきますと27万円程度と、このぐらいの経費がかかるということでございます。それで、10年後にライフルを取得するとなれば、1器当たり、またそれがかなりの額になるのではないかというふうに考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 22 ] | よくわかりました。趣味の域で銃を持つ方がほとんどだというふうには聞いてはいるのですけれども、昭和53年から委嘱ハンターが始まったというようにも聞いておりまして、やや30年ぐらい前からですね。もともとは、趣味で始めた方たちではありますが、要望に応じて、猟友会の方たちが町の要請に応じて狩猟するというふうになったと聞いているのですけれども、当初は皆さん若かったけれども、30年も過ぎれば、やっぱり70、60になってしまうというようなことで、10年くらいは銃は持てないということですよね。ハンターとは、辞書によると狩人、そしてそれを追及する人、そして追う人となっているから、銃は持てなくても一緒に行って何らかのお手伝いをするというような経過をたどって、10年くらいたって、そして散弾銃を使用するようになれるというような、非常に長い年月がかからないとハンターにはなれないわけですね。実際に銃を撃って物を射とめるというふうにはならないわけですから、そういう面で私の言おうとしていることは、早く今のうちから狩猟に興味がある方とか、そういう方を募って高齢者の方とか猟友会の方たちと一緒になって、町のために貢献できるような人材を養ってもらいたいと思うわけです。 |
それで、お聞きしますけれども、一気に銃を持てないから、年数がかかるわけですから、今から取り組むのは大変大事なことだと思っていますので、最後にお聞きしますが、奨励金のことですけれども、クマは1頭1万円でシカは1頭3,000円というふうに聞いているのですが、これで苦情というか不満は聞いたことはありませんか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 23 ] | それでは、今の奨励金の関係でございますけれども、実は三石、静内猟友会から奨励金の関係で要望が上がってございました。管内見ますと、大体今同じような額になっておりまして、その要望を踏まえて私どもの課でもいろいろと検討させていただいて、町の行政評価にこの件を上げまして検討いたしました。それで、今現在クマについては1万円、エゾシカについては3,000円というのが奨励金となってございます。これを検討いたしまして、クマについてはちょっと値上げはしなかったのですけれども、そういう構想は持たなかったのですけれども、エゾシカにつきましては22年度から5,000円にしたいということで行政評価でお話をしまして、最終的には年明けにあります22年度の新年度予算の査定の段階で結論が出るのですけれども、一応予算上はエゾシカにつきましては1頭5,000円という形で予算計上してございます。もう一件、カラスも散弾なのですけれども、弾を結構使いますので、今まで500円だったのを700円ということで、来年度の予算に向けて財政の査定を受けていただくという形になってございます。ご理解のほどよろしくお願いします。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 24 ] | 山に入って、とった後の後片づけなどを考えると、シカは射とめて頭だけ持ってきてというふうにはならないのですから、里まで運んできて、きちんと処分して残渣は捨てるという、こういう作業をしなければならない。普通考える農家の畑の端っこあたりであれば、そんなにも負担はかからないのでしょうけれども、奥深い山の中で背負ってきて、谷間で、例えば川に落ちる寸前のものを背負い上げて車まで運ぶというような、そういう作業があるわけですから、本当にへんぴなところから搬出してくる手間や苦労を考えると、数も多いだけに3,000円というのはやっぱり見直しの対象にしていかなければならないかなと思っておりましたので、ぜひ査定は町長以下なさるのでしょうから、よく聞いていらっしゃると思いますから、何とか見直しして、査定が通れば22年度からですか。財政厳しい折柄とはいいながら、農家の作物の収穫を確保するためには絶対必要なことですね。先ほどのように農業被害があれだけ出ているのですから、それに比べれば微々たるものなのです。そういうふうに考えて、ぜひやっていただきたいし、カラスが700円と、これもカラスの勝手でしょうではないのですけれども、本当に悩まされています、皆さん。猫もそうですけれども。それから、アライグマはどうなのでしょう、1頭幾らぐらいなのですか。 |
○議長(中島 滋君) | 水産林務課長。 |
◇水産林務課長(田代芳嗣君) [ 25 ] | アライグマにつきましては、近年非常に増えてございます。それで、アライグマにつきましては1頭2,000円でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 26 ] | アライグマ2,000円というのは、小さいですし、処理もしやすいと思いますし、箱わなですときちっとかかって、2,000円なら妥当なのかなというふうにも考えます。ということで、クマの場合はわからないということですけれども、クマはまたシカと違った捕獲の仕方をなさいますから、これは考える余地はあろうかと思いますけれども、緊急は要さないかなという金額でないかと思います。 |
そういうことで、ハンターの増えないのも、若い人に人気がないのも意外とこの辺にあるのかなと思いまして、ここのところを何とか見直しをしてもらいたいというふうに思いましたし、ハンターの方はこういうものを捕獲しながら、弾だとか保管庫だとか、いろいろなそういうものを使用するのに充てているのではないかなと思いますから、それに十分とは言えないまでも見合うような金額に見直すべきでないかなというふうに思います。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 27 ] | 井上議員のご質問にお答えをいたします。 |
猟友会のほうから要望書が上がってございまして、エゾシカ初め狩猟する対象物をとったときの奨励金ですね、これの単価アップが要望出ています。また、私自身もその要望の出る前からシカ1頭当たり3,000円というのは安いのではないかという話を伺っておりまして、管内の各町長方とも話をしております。それで、5,000円というのが今の趨勢であると、このように思っております。あとは課長からカラスのことも答弁ありましたけれども、それらも含めまして何とか査定でそういうふうにしまして、議会の皆様方のご判断を仰ぎたいと、このように思っているところでございます。そして、新年度からそういうふうにしたいということであります。 | |
また、井上議員のこのご質問は、農林関係の被害が大きなものになっているということでの憂慮されてのご質問だと思いますが、このことは日高管内のみならず、今や胆振の、そしてもともと十勝、道東方面、こちらのほうが相当数エゾシカもいて被害が大きかったのですが、胆振、日高といった、こういった太平洋側の沿岸部ですね、雪が少ないということでエゾシカが生息しやすいというのもあるようでございます。ですから、日高支庁管内としても、町長会議でもこのことは時折取り上げて話し合っておりますが、やはり広域的な観点からしますと、道にも積極的に乗り出していただきたいという話をしております。 | |
それから、ハンターの高齢化といいますか、そういう状況を打開するための方策も今いろんな提言が出されておりまして、一時的に個体数が非常に多いということで、過日新聞報道にも取り上げられましたけれども、異常なエゾシカの個体数の増加ということでありますので、これを一時的にやはり個体数を減らすという方策として相当専門的な技量を備えた方々のグループをつくって駆除をしていくという形も考えたらどうかという提言もありまして、そういったことも道のほうに取り組まれるよう、これからも強く申し述べてまいりたいと思います。また、地元のほうにおいては、今若手ハンターの育成といいますか、そういったことで井上議員ご指摘のようなことを踏まえまして、猟友会の皆さん方とも懇談をさせていただきながら対応させていただきたいと、このように思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 28 ] | 町長に最後に聞こうと思っていましたら、早々と実情をよく踏まえた上でのご答弁をいただきました。1町だけでできるものでもありませんし、先ほどのようにクマもシカも境界線はありませんから、山並みは知床までも続いておりますし、そういうわけでこういうふうに質問させていただきましたことによって、日高支庁なり道なりが細々ながらも声が届いていくというふうになって、行く行くは林業、そして農業への安全で収穫のある、そういう対策につながっていくのでないかなというふうに思っています。 |
先ほど部長、手挙げられたので、ちょっとお聞きしたいです。 |
○議長(中島 滋君) | もう町長が答えたそうですから。 |
◆23番(井上節子君) [ 29 ] | アライグマでなくカラス。そうですね。 |
○議長(中島 滋君) | 井上君。 |
◆23番(井上節子君) [ 30 ] | 済みません。 |
それでは、要望としまして、例えばグループ制を活用してほしいと思うのです。例えば職員全体の中から適任者を起用するとか、または募るというようなことも一つの方策でしょうし、または新規採用者の中に条件として加えてもよいのではないかというふうにも考えます。そして、農政部の中に仮の名称としてですが、これ私が考えたのですけれども、狩猟班でも構わないかな。何か名称をつけて、そういうようなものを設置して、委嘱した猟友会の方たちと、駆除員ですね、駆除員の方たちと研修なり交流などを図って接点を再三密にすることが望ましいというふうに考えます。そして、町の農政の将来を思えば、ぜひぜひハンターの養成には力を注いでいただきたいと思いますので、このことを要望いたしまして質問を終わります。ご丁寧なご答弁ありがとうございました。 |
○議長(中島 滋君) | 次へ進みます。 |
9番、池田君。 |
〔9番 池田一也君登壇〕
◆9番(池田一也君) [ 31 ] | 通告に従いまして、2点の質問をさせていただきます。 |
初めに、「事業仕分け」による影響についてお聞きをいたします。連日報道がされておりますが、政府の行政刷新会議は来年度の予算概算要求を審議する事業仕分けを行いました。私は、この事業仕分けそのものには予算編成の過程が透明化され、納税者の関心を集め、予算を国民に身近なものにしたという点ではとてもよいことをされたと思っております。しかし、その手法や結果には、私なりに大変憂慮をしております。事実、各方面では仕分け結果に対して異論、反論が続出しております。特に自治体においては、来年度予算が組めるのか、地域が疲弊するのではないかなど、その影響が心配をされております。 | |
そこで、事業仕分け結果がそのまま実施されるとしたとき、新ひだか町においてどのような影響があるのか分析をされていると思いますので、その事業数や金額を教えていただきたいと思います。 | |
さらに、今回の仕分け方法には多くの批判も上がっております。1事業に1時間のヒアリングで本当に的確な判断ができたのか。緊急性を要するような事項までもが乱暴にカットされているのではないかとの報道が多いのも事実であります。また、野依ノーベル賞受賞者は、仕分け事業の対象はコストであるが、科学技術や人材育成は投資だ。コストと投資は区別されるものだと訴えられました。私も全く同感で、極めて重い発言だと思っております。 | |
そこで、町長は今回の影響やその手法についてどのような所見をお持ちなのかをお聞きし、さらにはその対応策をお聞きいたします。 | |
また、教育長にも廃止や予算削減となった多くの教育事業に対し、人材育成の投資に対する見地から、教育長はどのような所見と対応策をお持ちなのかをお聞きいたします。 | |
次に、軽種馬産業についてお聞きいたします。初めに、競走馬生産振興事業と馬産地再活性化緊急対策事業についてお聞きをいたします。私は、9月議会でこの両事業についてお聞きをしておりますので、その後の経過や変更などがあれば教えていただきたいと思います。 | |
次に、ホッカイドウ競馬についてお聞きいたします。ご存じのように、ホッカイドウ競馬は昨年末現在で約239億円の累積赤字を抱えております。そのために、存続問題が常にあり、馬産地の最大懸案事項となっております。道は、昨年3月に改革ビジョンを発表し、知事は存続条件に段階的に赤字を減らし、10年度までに単年度収支均衡の見通しを得ることということを挙げられております。 | |
そこで、今年の売り上げや単年度収支などをお聞きし、さらにまさに正念場となる来年度に向けての町あるいは振興公社、あるいは関係団体などの取り組みをお聞きいたします。 | |
壇上からの質問といたします。ご答弁をよろしくお願いいたします。 |
○議長(中島 滋君) | 名須川財政課長。 |
〔財政課長 名須川 一君登壇〕
◇財政課長(名須川 一君) [ 32 ] | おはようございます。それでは、池田議員のご質問の大きな1点目、「事業仕分け」による影響についてご答弁を申し上げます。 |
まず、1点目の影響される事業と額はというご質問でございますが、行政刷新会議による事業仕分けにつきましては、新聞報道やインターネットの公表でしか集約できず、詳細な情報はございません。現在私どものほうで押さえている事業等については、全体で217項目、449事業について仕分けがされたというふうに押さえてございます。それぞれの項目について、見直し、縮減、廃止あるいは要求どおり予算の縮減などの評価がされているところでございます。 | |
そこで、影響される事業と額に対するご質問でございますが、具体的な内容については非常に不透明な部分が多く、例えば見直しと評価されたものが実際には市町村にとってどういう見直しがなされるのか。また、その見直しの幅も不明であるため、影響額を出すには余りにも情報が乏しい状況になってございます。また、事業には市町村が直接国から財源を受ける事業もございますが、他の団体を通して事業が展開されるものもございまして、影響される事業項目も正確に把握できない状況にございますので、現在知り得る範囲で事業数並びに影響額についてご答弁申し上げたいと存じます。 | |
そこで、平成21年度、当町の予算ベースで現時点での影響額があると思われる主な事業は、水産基盤整備事業あるいはまちづくり交付金事業など21項目、影響額につきましてはこのうち具体的に何%縮減といったような評価結果が出されているもの、これが5項目程度ございまして、これらを試算いたしますと1,230万円程度になると思われます。これ以上の影響額の試算は現時点ではできませんので、ご理解を賜りたいと存じます。 | |
それから、2点目の町長の所見はということでございますが、池田議員ご指摘のとおり、このたびの国の事業仕分けにつきましては、国民に対しては国の事業内容の情報を提供するという面では評価されるものと思ってございます。しかし、同時に今回の結果が私ども市町村にとって大きな影響が出てくる事業であることが予想されますことから、詳細については具体的な情報を待たなければ判断ができないという状況でございますが、これらの影響は新年度の予算編成にも直結されるということで、今後示されます情報について慎重に見きわめていかなければならないものと考えてございます。 | |
対応策について、3点目でございますが、事業仕分けによる対応策についてですが、市町村にとって削減となる影響を及ぼす事業については、予算措置の継続や財源措置など、北海道、北海道町村会等、関係団体とともに行動を行うこととしてございます。 | |
以上、答弁とさせていただきます。 |
○議長(中島 滋君) | 教育長。 |
〔教育長 河村一夫君登壇〕
◇教育長(河村一夫君) [ 33 ] | おはようございます。「事業仕分け」による影響についての2番目のご質問で、教育長の所見についてですけれども、ご質問の中に人材育成は投資であるという話がありましたけれども、私も同感するところであります。 |
まず、人材育成の基本的な考え方としては、確かな学力、豊かな心、健やかな体の生きる力をはぐくむことであるというふうに考えております。その対応として、学校では子供たちがわかる授業、きめ細やかな授業を展開することです。そのためには、国が予算削減することにより、指導する教員の配置などを取りやめるにしても、町独自で特別支援教育の支援員を学校に配置するなどの措置を講じる考えであります。平成20年度では2名の教員を配置し、今年度は4名の配置となっております。平成22年度においても、理事者のご理解をいただきながら増員することを検討しているところであります。また、教職員の研修などについても対応する考えであります。さらに、授業で必要な教材についても、理事者の理解をいただきながら充実を図る考えであります。あわせて、人材育成には学校だけの問題ではなく、学習含めた家庭での対応も不可欠と考えております。学校、家庭、さらには地域社会の連携を図りながら進めていくことであり、各校長に対し指導、要請を図っていることでご理解を賜りますようお願い申し上げまして、答弁といたします。 |
○議長(中島 滋君) | 酒井農政課長。 |
〔農政課長 酒井哲也君登壇〕
◇農政課長(酒井哲也君) [ 34 ] | 軽種馬産業についての1点目の競走馬生産振興事業について、2の馬産地再活性化緊急対策事業について、3のホッカイドウ競馬についての3点のご質問にお答えをいたします。 |
まず、軽種馬生産振興事業につきましては、平成17年度から平成21年度までの5カ年計画で実施されているところでございまして、その後継対策として平成22年度からの3カ年計画で事業を実施することが決まってございますが、その事業実施主体、予算、事業内容につきましては、現在関係者において協議中ということで聞いてございます。 | |
また、馬産地再活性化緊急対策事業につきましては、政権交代による事業の一時凍結ということもございましたけれども、その後凍結されなかったこともありまして、現在事業主体でございます農協が実施要綱、要領、業務規定に基づく馬生産経営体質強化基本計画を策定してございまして、順次事業が進められるということで聞いてございます。当初の予定どおり、本年度から3カ年間で事業が行われているということで認識してございます。 | |
次に、ホッカイドウ競馬につきましては、今年度の売り上げ、入場者数、赤字額はということでございますけれども、今年度のホッカイドウ競馬は4月29日に札幌競馬場で開催し、6日間開催した後、門別競馬場で75日間、全日程をナイター開催し、81日間実施してございます。北海道軽種馬振興公社の発表によりますと、本年度の発売額は115億4,570万円、前年対比で101.35%、計画対比97.88%となってございます。入場者数につきましては、本場入場者数は札幌競馬場は延べ2万573人、1日平均3,429人、門別競馬場は延べ4万9,827人、1日平均656人となってございます。特に門別競馬場の入場者数は、昨年1日平均は483人ということでございましたけれども、前年対比で約3割増しということになってございます。なお、赤字額につきましては、現在他の地方競馬場の馬券販売も行ってございますので、決算ベースでの赤字額をここでお答えするということはできませんが、本年度のホッカイドウ競馬の最終日であります11月19日で申し上げますと、計画対比で約2億5,000万のマイナスということになってございます。 | |
次に、新たな経営体制、これは振興公社のことをいいますけれども、そこで変わったことということでございますが、まず運営体制そのものが大きく変わったということでございます。これまでは、北海道と公社で運営するということでございましたけれども、本年度からは公社が単独運営ということでなっておりまして、競馬運営の企画運営に当たっては公社が主体的に考えて実行しているという体制になったということでございまして、これまでの枠にとらわれない産地の創意と工夫が十分に発揮できる、そういった体制になった。いわば産地に立脚したノウハウや民間的な発想、そして常に競馬ファンの目線に立った意識改革が行われた。スピード感を持った業務遂行が行われたのではないかというふうに考えているところでございます。 | |
また、さらなる改善ということでございますけれども、本年度における発売実績というものは、不況下にある中改善されたわけですけれども、前年度を上回る成績を残しましたけれども、結果として当初計画を下回ったということになりました。さらなる努力をしていく必要があるものと考えておりますが、当然関係団体、管内各町、農協等の連携を強化しながら、ファンの立場に立った魅力あるホッカイドウ競馬を目指した企画運営が求められるということで認識をしてございます。それらについては、今後協議の場で話し合われていくのではないかというふうに思ってございます。 | |
以上、答弁といたします。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
〔町長 酒井芳秀君登壇〕
◎町長(酒井芳秀君) [ 35 ] | 「事業仕分け」による影響について、私に問われておりますので、最初挙手すべきだったと思いますが、お許しをいただきまして、課長と同趣旨ではありますけれども、若干の補足を加えまして答弁申し上げたいと思います。 |
国の事業仕分けにつきましては、公開の場で行われまして、大変国民の皆様方に国の予算編成の一つの過程としてそれがオープンになったということは大変意義のあることだということで、池田議員もおっしゃいますとおり、私も同感でございます。ただ、その結果について、あるいはその過程について費やす時間等のこともありますし、若干心配な気持ちにさせられるものはありますし、実際そういう動きも出てございますので、その辺について申し述べますと、まず何と申しましても、私たち地方にどれだけのお金が配分されるかという一番のものは地方交付税交付金でございます。これにつきましては、見直しと仕分けをされておりますので、よもや地方重視というふうに新政権は言っておりますので、また原口総務大臣も相当そういうことを強調されておりますので、これが大きく減るとかいうことはない。むしろ増えることを期待しておりますし、そういうニュアンスの数字も出てきておりますので、これについては注目してまいりたいと思っております。また、自治体判断とされました下水道事業、まちづくり交付金事業、これらにつきましては私たちの町でも既に取り組んでいることでありまして、自治体判断、すなわちその財源はどういうふうに手当てされるのかというところも注目しなければいけないと思っております。また、電源立地地域対策交付金、毎年4,000万以上のこの交付金が、いわゆる水力発電の拠点であるということの恩恵で私どもの歳入に入ってきております。これらについても見直しとなっている点。それから、公共事業が全般的に削減をされていると。この点は、国の税収が46兆見込みのところ37兆ということで、9兆円も税収が減るということは、これは新政権にとって本当に大変なことだと思いますけれども、それらを勘案すると、減ることはいたし方ないものの、私たちが大変熱望しております日高自動車道、これが凍結候補になっております。早速日高総合開発期成会長としてそれなりの対応もさせていただいておりますが、これらについても大いに注目すべき事柄であると、このように思っておりまして、今政府予算案がまだ編成がされている最中ということでございますので、その行方を慎重に見きわめながらいろいろな対応策を考えていかなければならない、このように思っているところでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君、休憩してよろしいですか。 |
暫時休憩いたします。 |
休憩 午前10時40分
再開 午前10時58分
○議長(中島 滋君) | 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。 |
池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 36 ] | それでは、壇上での答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。 |
まず、事業仕分けによる影響からお聞きいたしますけれども、先ほど答弁の中にもありましたけれども、まだまだ内容がはっきりしない、情報が来ていない。情報来ていないというのは、大変答弁される方も苦慮されるところだと思うのです。私も直接もちろん情報が来ているわけでもありませんし、ある意味理事者側と私の情報というのは同じ程度の情報でしかないのかなと思っております。今後、これは事業仕分けの結果に対して私も質問させていただきますけれども、これから紆余曲折があり、最終的な予算案というふうになるのだろう。ですから、まだまだ先の見えないというか、わからない部分が多い中での質問でありますけれども、そこら辺はちょっとお互いに共通の理解を持ちながら、私なりに何点か疑念がある事業に対して質問させていただきますので、答弁のほうをよろしくお願いをいたします。 | |
まず、今回事業仕分けでは、廃止、予算削減、見直し、民間への移管とか、そういう形で仕分けをしていったわけです。まずお聞きをしておきたいのは、今回見直しと判定をされました、先ほど町長も答弁の中で言われておりました地方交付税交付金のことなのです。その状況は、先ほどの答弁のとおりだなと私も思います。お聞きをしたいのは、この事業仕分けによる評価理由に対して町長はどう思われるかということなのです。地方交付税に対しては、政策誘導だ、恣意的な運用がされている、そういう疑念があると批判をされて、今回見直しというふうになった。この政策誘導だ、恣意的な運用だと、こう決めつけられるのは、僕はいかがなものかなと思うのですけれども、町長のお考えをお聞きします。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 37 ] | そのような報道関係で、恣意的運用というような言い方で報道されているということは私も承知しております。そのあたりの見解については、地方交付税交付金はそもそも地方の固有の財源であるという考え方が地方六団体の考え方でありまして、今約5兆円削減されたものをとにかく復元してほしいというのが六団体共通の要望でございます。それが少しずつ復元かと思われたときにこの仕分けでございますので、私たちとしてはそういうような恣意的なというところには余り念頭に置いていない、ほとんど置いていないと。5兆円減ったものを、1,000億でも2,000億でも、あるいは5,000億でも戻してほしいと、こういう考えが主たる考えでございますので、そういった考えがどこから浮かび上がって、ああいう仕分け人の人たちが申し出るのか、おっしゃっているのか、余りせんさくしたことはございません。 |
以上でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 38 ] | 町長は、町長だけではなく大部分の人と言っておきますけれども、地方税交付金は、見直しというのは先ほど町長も言われた前の復元という意味の見直しであっていただきたい。ただ、先ほども言った恣意的な運用ですとか政策誘導につながっているのだという、この判断を見ると復元というのはなかなか、この形の中からは読み取るのが難しいのかなという思いがしております。 |
ちょっとまた別な事業で個々に何点か、余り長くなっても時間が要しますので、何点かだけお聞かせを願いたいと思います。今回予算の削減の部分でシルバー人材センター援助事業というのがこの予算削減という結果となりました。それで、この理由は補助率が高過ぎて効率的な運用がなされていないというのと、民業を圧迫しているという指摘がされている。民業、要するにほかの公共がやるのでない民業です。民業がシルバー人材センターによって圧迫されている。それで、その結果、予算の3分の1程度を削減すべきだという判定だそうです、中身としては。それで、この民業を圧迫しているというのは、この新ひだか町において当てはまるのかというところなのです。我が町は我が町の事情があるわけですから、そこら辺をちょっとお聞きしたいものですから、その指摘についてどう思われますか。 |
○議長(中島 滋君) | 商工労働観光課長。 |
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 39 ] | シルバーセンターの運営に当たりましては、国庫補助という形で国からお金が入ってございます。それで、削減という話ですが、これは今景気が低迷しておりますので、シルバーセンター自体の自主事業といいますか、そういうものが年々減少しておりまして、まことに経営が一段と厳しくなっているという状況でございます。そういったことで、今回の削減というのは相当にまた厳しいものがかぶさってくるというように受けとめております。 |
それと、民業を圧迫しているというようなことですが、直接受注、確かに今公共事業が減ってございますから、その仕事の内容の一部がシルバー人材センターに回っているというふうな事実はあると思いますけれども、我が町においてそれほど影響のあるような受注のあり方ではないというふうに感じております。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 40 ] | 我が町においては、民業を圧迫しているとは当てはまらないという今の見解をいただきました。そういう中で、今回予算を3分の1程度に削減すべきと判定された、このシルバー人材センター援助事業。私、この中身まで詳しく存じ上げているわけではありませんので、違う解釈なのかもしれません。違ったら違うと言っていただきたいのですが、このシルバー人材に対する補助金というのは毎年国から出ていて、今までの例でいうと、その同額を新ひだか町から上乗せというのでしょうか、同じ額を出してシルバー人材に渡している。過去には、金額忘れましたけれども、何千万、一千何百万という国からの補助があったので、その一千何百万、同額を新ひだか町で出している。当時静内町だったと思います。三石はちょっとわからないのですけれども。その後、減額をされた、国からの金が。その減額された額に新ひだか町も合わせて補助額を出していた。そういう経過があったというふうに記憶しているのです。ですから、今回国から来るお金がさらに減額をされたときには、町として、国から減額された額に合わせて支給をする予定なのか。ただ、そうなると僕は人材センター自体が経営的に、経営的というか、大丈夫なのかという心配をしているものですから、そこら辺手だてお考えですかと。その方針なりを教えていただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 商工労働観光課長。 |
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 41 ] | 議員さんご指摘のとおり、そういった経過で、現在町の補助金につきましては国の補助額に合わせたような形で交付をしてございます。ただ、先ほど申しましたとおり、シルバー人材センターの経営そのものが、景気状況もありまして、大変厳しい状況にあるというふうなことでございます。この辺は、ちょっと軽々に今回答はできませんが、町の財政事情もございますので、そこら辺はちょっとシルバーセンターのほうと協議しながら決めていくというような形で考えてございます。 |
○議長(中島 滋君) | 総務企画部長。 |
◇総務企画部長(木内達夫君) [ 42 ] | 今シルバー人材センターの補助の関係で担当課長から申し上げましたけれども、これは国の補助を受けております。これは、基本的な考え方を申し上げますと、町が補助をしている、その同額を国から補助がある、こういう仕組みになっております。ですから、町のほうで仮に、現在今800万ですか、出していますから、国から800万来ていると、21年度予算でいいますと。これが逆に国のほうの予算枠が減るということになると、町が800万出しても国が減るという形になるのだろうと思います。 |
そこで、町はその800万を同額、それでは22年度以降も続けるかどうか、この辺は町の全体の、いわゆる一般財源ベースでどの程度になるのか、それを見きわめて検討しなければいけない、こういうふうに考えています。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 43 ] | 私なりに心配をしますのは、今順序がちょっと逆な言い方を僕はしたなと思うのです。町が何ぼ補助したいのだ。それと同額が国から来るのだと。ただ、その同額来るというのが、この表面上しか僕読んでいませんからあれですけれども、3分の1程度にしましょうやという結果になっている。というときに、例えばの話になってしまいますけれども、800万を町は要求しても国から500万しか来なかった。残りの300万を町が持つかどうかなのです。これは、町が単独でやっている事業ではないだけに私は言っているのです。そのシルバー人材センターという相手がいること、それによってこの経営を圧迫するというか、やっていけないというぐらいのものになりはせぬかなということを心配なものですから、今質問させていただいているわけです。これを何回質問を繰り返しても結論ははっきり出ないでしょうから、また後ほどちょっと関連で出てきますけれども、この事業に対してはこれで質問を終わらせていただきます。 |
次に、この考え方、壇上でも言いましたけれども、1つの事業に対して1時間しかやれないという中で、専門的な分野に踏み込んだ形で、これが本当に正しい判断なのだろうかなという疑念が何カ所かあります。全部言っていると切りがないので、1カ所だけ言わせていただきたいのですが、今回予算の削減で介護予防事業というのが予算削減になりました。その理由が、この介護予防が介護給付費の削減にどれだけ役立つかというのが疑問だということで削減されたわけです。私もふだんは介護の仕事をしているわけですから、特にこれは思うのですけれども、介護予防というのは非常に大事だと思っているのです。要支援1、要支援2、そこまでいかないようにしっかりと元気なうちに、要するに介護が必要とならないようにふだんからの運動なり対応して、ひいては介護度がつく、いろいろな経費がかかる、そういうことを何とか抑えようということでこれは始められた事業であります。ただ、これが効果が見えないと言われたら何事だと思わざるを得ない。その点に関して、これは額がどうこうではなくて、この判断に対して私は非常に疑問があるのですけれども、その道のプロがここにもいるわけですから、その方のご意見をぜひお伺いしたいのですが。 |
○議長(中島 滋君) | 健康推進課長。 |
◇健康推進課長(神垣光隆君) [ 44 ] | 申しわけございませんが、介護予防制度の削減については私ども承知してございません。18年度の介護保険法の改正によりまして、介護保険制度が介護予防にシフトしていったという事実はございます。本町においては、平成20年の地域包括支援センターの設置と同時に介護予防を実施しておりまして、私どもとしてはまだ2年もたっていない時期でございます。介護予防は、今後の高齢化社会にとって大変重要なものと考えておりますので、その認識は変わってございません。今後国の予算あるいは政策等を注視しながら検討してまいりたいと考えてございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 45 ] | こういう介護予防が効果が見えないと言われると、何のために。20年からと言われましたけれども、これは4年前の介護保険、5年に1度の大改定でたしか地域包括支援センターと同時に介護予防という事業が始まったはずです。我が町の取り組み、ちょっとおくれて平成20年度からということでありますけれども、全国的に見ると4年間やってきているわけです。そこで効果が見えないとかなんとかと言われると、私は非常に腹立たしい。こんな効果が見えないという一刀両断で削減という。これは、効果は見えないかもしれないけれども、見えないところで見えているというのでしょうか。僕は、財政的にも介護度のつかないお年寄り、また介護度がついていても、その介護度が上がらない形での事業をされているのだろう、私はかたくなに信じておりますので、私の意見、また理事者側の感想を聞かせていただきました。 |
その次に、今回何点か地方、民間へ移管するという部分があります。先ほど21事業に影響があって1,230万、額的にはあるのだろう。これは5事業ということで、これは直接町にかかわる部分での計算をして、だけれども具体的に、例えば20%削減とか50%削減だとか言われている数字を寄せ集めて、はっきりわかるのは5事業しかなかったと。21事業は直接関係あるのだろうけれども、金額が確定できるのはその中の5事業しかなかった。だから、1,230万というのは、本当にまだまだ増えるかもしれない。数字だけが僕はひとり歩きしてほしくないので、現段階で確定できているのは1,230万だよと、5事業だよということであろうと思います。そういう中で、地方、民間への移管というのは、目に見えないというところでのお金だと思うのです。この1,230万には入っていない、入れようもないお金だと思うものですから、これについて何点かお聞かせを願いたいと思います。 | |
まず初めに、地域公共交通活性化・再生総合事業というのが地方、民間への移管というふうになっております。これは、いわゆる公共機関の維持、きのうも同僚議員の質問で出ていた交通体系の維持という部分でのかかわりかなと思っております。ですから、これが今まで国でやっていたものを地方に移管される、そのときに対する公共体系の維持の影響力ですね、ここら辺がどのようになるのかというのがわからないものですから、教えていただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 企画課長。 |
◇企画課長(曽我啓二君) [ 46 ] | 今言われた地域公共交通活性化・再生総合整備事業ですけれども、ここにつきましてはきのうの平野議員からも出ていました新冠町や日高町で今この事業を行っておるのですけれども、以前に志田議員からのご質問、地域公共交通のあり方の形でご質問あったときにも、この事業を使って検討していきたいという答弁させてもらったのですけれども、地方に移管ということに今回事業仕分けでなっているわけですけれども、それがどのような、今までは計画づくりだとかには、市町村負担なしで全額国費で来ておりました。その計画に基づいて実施しようとする場合には2分の1の補助となっておったのですけれども、これが今回地方に移管ということになったときに、そのやろうとしたときの費用がどのような状況になるのかがちょっと不明なものですから、その辺は今後情報を収集して検討していきたいなと考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 47 ] | 交通体系の維持というのは、やっぱり我が町にとっては非常に大きな懸案事項でございますので、これが地方への移管をされるとなったときには、我が町にこの決定機関としての権能が出てくるわけですから、しっかりとそのときは体系の維持のために頑張って、しっかりと取り組んでいただきたいなと思っております。 |
それと、壇上での町長の答弁にあったかとは思うのですけれども、まちづくりの関連事業ということでまちづくり交付金、まち交が今回地方、民間への移管というふうになりました。現在年次を切って、たしか事業をやられていると思うのですけれども、これがこの額が減らされたり、事業仕分けの評価にもあるのですけれども、無駄な公共事業の温床となっているという評価も下されているだけに、今後まち交をどのように取り扱っていくのか。要するに年次を切っているだけに、予定どおり進むのかというのを心配しているものですから、お知らせ願いたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 建設課長。 |
◇建設課長(田代和芳君) [ 48 ] | 建設課のほうで所管をしておりますまちづくり交付金事業につきましては、平成18年度から事業着手しまして、既に完成をしております地域交流センター、それと古川両岸の緑地整備、それと静内川の緑地整備というふうに、本年度実施しておりますのが御幸町1丁目の道路改良事業でございます。そして、これにつきましては来年、平成22年度に完了となっております。そして、この事業費ベースでいきますと、来年は今概算要望している段階では事業費約1,000万ということになっております。そして、これにつきまして道の道路課のほうにこの辺の今後どうなるのだということを一応照会をしておりますが、今言われたように地方の移管ということなのですけれども、これにつきましては全くまだ決定されていないということで、この辺につきましては今後十分注視して対応してまいりたいと思います。 |
以上でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 49 ] | わかりました。また、これも後からまとめてちょっと1点質問したいと思っております。 |
この地方、民間の移管で下水道事業、さっきも出ていたかもしれませんが、下水道事業が、これが何ともわからないのです。本当に悩ましい思いを理事者側もされていると思うのです。下水道事業というと、今年度も随分話題になりました。その理由自体が、なぜ下水道事業を地方、民間へ移管するかというので、この理由が過疎地では下水道より低コストな浄化槽の整備のほうが効率的だと指摘している。珍しく私このとおりだと思うのです、この事業仕分けの結果どおり。これは、例の下水道整備の議論をしているときに、私も一般質問でもやりましたけれども、絶対浄化槽のほうが安上がりなのだということはずっと言わせていただきました。当時の自公政権の中での話でしたけれども、これは政権がかわっても、もっと下水道よりも浄化槽がコストが安いというふうにうたっているわけです。ということは、これからの計画変更というのは僕は必要になってくるのだろう。ただ浄化槽のほうがいいと言っているわけではないのです。地方に移管すると言っているのです。ですから、ここら辺の計画変更なりは将来見据えたほうがよろしいのかどうなのかお聞きしておきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 上下水道課長。 |
◇上下水道課長(松本博行君) [ 50 ] | 下水道の事業仕分けについて、まだ具体的に国のほうから事業を廃止して移管だとか、そういう話にはなっておりませんので、まだ今の段階では今の計画どおりというふうに考えております。ただ、今年の7月のときにもお話ししたのですけれども、ただ単なる事業費だけではありませんので、維持管理だとか環境、そういうものも総体的に考慮しなければいけない部分だと思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 51 ] | 課長、そんなかたくなに前の意見、課長としての答弁が正しかったのだと。それは、踏ん張る気持ちもわかるのだけれども、私は金目は別としましょう。この事業仕分けの評価です。過疎地では、下水道より低コストな浄化槽の整備のほうが効率的だと言われているということに対してはどうなのですか。ここの部分、そこだけはお聞きしておきたいのです。 |
○議長(中島 滋君) | 上下水道課長。 |
◇上下水道課長(松本博行君) [ 52 ] | 今年の7月のときにもお話ししたのですけれども、国から出されている評価の方法がございます。その中で、今回の場合は補助率とかそういうものも考慮してのお話でございますけれども、補助率ですとかそういうものが変わってくれば評価の方法も変わってくるというふうに考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 53 ] | 今後の推移を見てということなのでしょうけれども、ただ何度も言います。やっぱり下水道よりも浄化槽のほうが効果はあるのです。それは、では改めて今後計画の変更があれば、私もまたそこでお聞かせを願いますし、しっかりとそこら辺はちゃんと計算なりなんなりした上で、まだ下水道のほうが過疎地においても得なのだということはしっかりと議論武装して、そういうものを計画変更するのであれば出していただきたい。計画変更しないのであれば私は私なりに、浄化槽だったら、今回もし変わった部分でやってみて、浄化槽のほうがなおいいのでないのか、計画変更すべきでないのかということを今後また指摘をさせていただく場面があろうかと思います。 |
これは、結果が出ない話なので、また次にいきますが、一つ一つやっていくとえらい時間がかかりますので、個々の事業は余りこれ以上はしたいとは思いません。まだまだいっぱいあると思います。理事者側には、これが一番大変なのだけれどもなと思っている各部、各課の課長の思いもあろうかと思います。私も勉強不足で、今回指摘をし切れていない部分もあろうかと思います。ただ、今後その推移というのは見守っていきたいなと思っております。 | |
今回の廃止、予算削減という中に農道整備事業ですとかかんがい排水事業というものが入っております。今農道整備事業と言えば道がやっている、いわゆる目名の斜めの橋です。町は直接というか、かかわっているわけではない。だから、今回の影響額にも出てきていないのだろうと思います。それと、かんがい排水事業は何年か前に静内地区の豊畑で国営かんがい排水事業ということでやって、今は道に移管をされて、道のかんがい排水事業が行われている。だから、これも国の部分は終わっている。もっと言えば、強い農業づくり交付金、これも予算削減されていて、これは今21年度予算にも組み込まれていない事業。ただ、過去に、2年前でしょうか、3年前でしょうか、花き集出荷貯蔵施設、要するに三石地区の花を選別して出すぞと、大きな建物にしようといったときに、たしかこの交付金を利用したと思うのです。ですから、何を聞きたいかというと、21年度予算には組み込まれないよと。我が町でどうこうないよ。ただ、過去を見ても、これを利用していたのだ。将来、来年度、再来年度、こういう今言ったような事項の事業が予定されているのかされていないのか。されていても、それが満足にできるのかどうかが心配なものですから、そこら辺ちょっとお聞きしたいのです。 |
○議長(中島 滋君) | 農政課長。 |
◇農政課長(酒井哲也君) [ 54 ] | ご質問にお答えをいたします。 |
強い農業づくりで、確かに本桐にございます花き集出荷施設、これを整備した経緯がございます。そこで、当面二、三年後という話でございますけれども、その事業を実施するという予定事業はございません。 | |
以上でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 55 ] | 農政課長が答弁されて、あとのかんがい排水ですとか農道整備事業というのは答弁がなかったわけですけれども、当面はないのだろうという、だれに首振ってもらえばいいのだろう。 |
○議長(中島 滋君) | 農政課長。 |
◇農政課長(酒井哲也君) [ 56 ] | 農道整備事業の、いわば目名の橋から上に上がる真歌のほうの、いわば管の整備のことだと思いますけれども、今回の事業仕分けでこれも対象になっているということで、事業費負担で申し上げますと22.5%、残りは国と道で持つという仕組みになってございます。それがなしということになりますと、この事業はやれるかどうかということになってくるわけです、当然。その部分もございますので、道とも今後十分詰めていかなければならないということでご理解をいただきたいと思います。 |
かんがい排水事業につきましては、これも先ほど言いましたけれども、ご指摘ありましたけれども、道営でやる部分もございます。また、町単で行うと、町単独でやる場合も全部それでやるということは到底できませんので、それらについても当然事業仕分けがどういう方向に向いていくかということを確実に押さえなければならないということでご理解をいただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 57 ] | 事業仕分けの件について、なかなか情報がない中での、ちょっと介護予防事業について知らなかったというのはいかがなものかなと思いながら今の答弁を聞いておりました。いろんな新聞ですとか、いろんな場面で見れる場面があったのだろうと思っております。一言だけ言わせていただきます。 |
この考え方です、事業仕分けに対応する考え方、対応策。町長も先ほど壇上で少し言っていただいていたので、余りしつこくも聞きたくはないのですが、教育長が大変いい答弁をされたなと思っているのです。先ほどの答弁の中で廃止した、教育長は指導教員のことを言われたようですけれども、それが削減されても町単独で、特別支援員か。町単独でこれはやっていくのだということを言われました。やはり町長にもこういう、国がどうあれ、減らされても必要な事業は町が出してでもやる、そういう決断が必要なのではないでしょうか。先ほどのシルバー人材の件もそうです。さっき壇上での答弁にも出ていました水産基盤整備事業だとかも、これも年次計画を持ってやっていることですし、まち交でやっているのもという話です。それをやるために、やはり町独自の決断を持ってやっていく、これが町長のリーダーシップだと思うのです。ですから、そういう決意があれば、きのう船越議員が、船越議員が言った言葉ではないでしょうけれども、決断力が悪いというお話も一般質問の中で出ておりました。私は、そんなにも思いません。ですから、ここのこの答弁でしっかりと決断力があるのだというところを見せていただきたいなと思うのです。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 58 ] | 今の教育長の答弁した特別支援員ですが、これは事前に私にやってもいいかという話あったので、ゴーサイン出していると、こういう話でございます。 |
それから、必要なものは当然やっぱりよくよく精査、慎重な対応をしなければならないと、このように思っていますが、問題はさきに申し上げたとおり、我々地方自治体に、例えば本年度並みのお金が入ってくるのかどうかということが非常に不透明であります。その辺を見きわめながら、ないそでは振れないわけですが、しかしどこに優先度を持って物事をやっていくかという考えを持っております。 | |
決断力の話については、冷静にして思慮深く粘り強いと、こういうようなことでご理解をいただきたいと思います。 | |
以上でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 59 ] | それでは、軽種馬産業について質問させていただきます。 |
2つの事業ですね、要するに今年で終わるはずであった競走馬生産振興事業は3年間延長された。馬産地再活性化の部分は一回凍結をされた。だけれども、今は解凍でいいのでしょうか、凍結の反対、解凍でいいのでしょうか、されて、今は事業は動き出しているよ。ただ、3カ年なのです、これ。今年度も入れて3カ年ということは、もう実質あと2年です。1点だけ、この部分でお聞きしておきたいのは、この再活性化のやつ、来年度はやるのかな、再来年がどうかな。要するにはしごだけかけられて事業始めて、はしご外されたらかなわないなと思うのです。そこら辺、見込みどうでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 農政課長。 |
◇農政課長(酒井哲也君) [ 60 ] | そこで、この3年間を実施するという方向をつけるために、それぞれの農協単位で計画を策定したわけです。その計画を承認して実施しているという形になってございますので、途中ではしごをおろされるということはないというふうに思ってございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 61 ] | 大変見識の高い酒井課長の見通しですから、私はかたくなに信じますので、もし外されたときには、そのときは、そういう話ではありません。いや、私もそう願っております。何とかあと2年、しっかりと行っていただいて、しっかりと効果を上げていただく事業にしていただきたいなと思っております。 |
あとホッカイドウ競馬についてなのですが、私は壇上でも言いましたけれども、来年まさに正念場なのです。私も牧場経営の経験者ですから、強く思うのかもしれません。この議場の中にも馬を飼ったり、実家が馬だったりという方が何人もいらっしゃいます。だれとは言いません。それで、ホッカイドウ競馬がなくなることの意味合い、町に対する打撃というのがどう皆さんは思われているのかなというところなのです。これを論じたら時間がかかりますのでやめておきますけれども、やはり私はホッカイドウ競馬がもしなくなったときの打撃というのは相当なものがあると思っています。いわゆる町がつぶれるかぐらいに思っています。つぶれるだろうと思っています。ですから、これは何としてでもホッカイドウ競馬は存続させねばならぬ、そういう思いがあるものですから、毎回のように軽種馬産業に関しては聞かせていただいているわけです。今回は、ホッカイドウ競馬がシーズン終わったわけです。まだ途中経過ですよという前置きをしながら、今年は2億5,000万の赤字ですと。これからは、場間場外、南関東ですとか特別競争ですとか、そこの競馬をAibaで売るわけです。Aibaで売れば売るほどホッカイドウ競馬は潤うわけです。赤字幅も縮小されていくはずなのです。ですから、Aibaの存在というのは非常に大きいと思うのです。入場者数も言っていただきましたけれども、何が一番ホッカイドウ競馬に今欲しいかというと売上金なのです。どれだけ売れるかなのです。何人入ろうが、どうしようが、それは大事なことなのです。だけれども、大事なのは何ぼ売り上げるかなのです。そういう意味で、新ひだか町にはAiba静内があるわけですから、きのうも話題に出ておりましたけれども、移転のことです。それについて1点だけ聞きたいのです。きのうもウエリントンのホテルの地下は、防災上、避難するときにちょっとまずいからできないだとかお話がありました。私聞きたいのは、今のAiba静内、あそこを増改築というのか増やす、それが一番早いし、安いと思っているのです。だって、もう光ファイバーも来ているわけですし、そこを拡充するということがなぜできないのかと、できると僕は思っているのですけれども、できない、遅々として進まない理由というのを教えていただきたい。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 62 ] | このAiba静内、北海道のミニ場外施設の中で唯一今年の売り上げが計画に対しましてプラスとなっている、馬産地としては胸の張れる思いでございます。なおかつ競馬応援バスも出しまして、こちらも1,700人以上の乗車を得たということで、馬産地の皆さん方の熱意があらわれている、このようにも見れると思います。 |
そこで、このAibaにつきましては、昨日もお尋ねいただきましたが、トイレがない、区分された喫煙所がない、建物も古い。また、馬券の発券機、これも少ないということで、買い損ねる人もいるわけでございます。何とかこれを改善したいということで、昨日も答弁申し上げたとおりいろんな場所について私なりに模索をし、曽我企画課長がこの課題をずっと担当しておりますので、相談しながら北海道競馬事務所にも行きましたりしておったのですが、ホッカイドウ競馬がとにかく来年採算がとれなければ廃止という知事の方針がおととし出たわけでございます。そんなことで、おととしだと思いますが、ちょっと定かでございませんが、それで今年必死になって3億円までは道も認めるということなので、3億の赤字ということをほぼクリアした状況にあります。そういう中でこの話を、ミニ場外、Aiba静内を改築とか移転とか持ち出す、その状況にないということを私も考えておりまして、今日まで延びてまいったということでございますけれども、来年夏ごろまで売れ行きを見ると。このホッカイドウ競馬について収支バランスがとれそうだと、またとれるようにしなければならぬのですが、そういうときにタイミングを見て振興公社、三輪理事長でございますが、そこに話題を出していきたいと。当時折衝した道競馬事務所はとにかく渋い返事でした。というのは、ここのAiba静内が低コストで売り上げが上がるということで、非常に効率のいいAibaになっているということも一因であったようでございます。しかしながら、ファンのことを考えると、また産地でもありますし、家族連れで楽しめる、また牧場関係の厩務員の方とか、そのお友達ですとか、にぎわった状況の中で地元でちょっと車、5分、10分、20分で楽しめるということが一番のことだと思いますので、鋭意そのことを念頭に置いて今後取り組んでまいりたいと思います。 | |
それで、あの場所での立地については、これも一つの選択肢として頭には置いていきたいと思いますが、商業施設が集積しているということで人の流れは多いのですが、駐車場、また拡張する場合の土地の問題ですとか、いろいろ課題もございますので、今のご指摘に基づいて、それを念頭にまた一つの選択肢として考えていくことも今思っているところでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 63 ] | 前回の、これは臨時議会での行政報告だったと思いますけれども、Aiba静内、前年比104.95%ということで、全道で13カ所でしたか、Aibaがあるのは。14カ所ですか、今年1個増えた。14カ所あるAibaの中で唯一売り上げを伸ばしているところなのです。約5%伸ばしたのです。さっきも言ったように、ホッカイドウ競馬の存続はとにかく売り上げを増やすことなのです。売れる環境をつくるのです。ここは馬産地であるというのもありますし、今の立地条件というのも僕は加味してこのいい数字になっているのだろうと。まして何年かたったわけですから、利用者もだんだん使い勝手がわかってきた。ただ、140平米しかないのです、あそこ。ここが狭いというのは当たり前のことですし、Aiba静内をどこに移転するとかどうとかというときに、振興公社になる前ですけれども、言われていたのは、金を出して自分たちでやってくれるのだったら何ぼでもやりなと、簡単に言えばそういうことを言われているわけです。ですから、町がやるのだともしなれば、安い金額でとにかくやるしかないなと。そうなったら、今のところのというふうに、僕は必然的になっていくのだろうと。土地の持ち主の相手がいることですから、余り言える話ではありませんけれども、候補地の第一として来年7月ごろ、その売れ行きを見てということですから、そのときの決断をお願いをいたします。 |
それと、あともう一点、このホッカイドウ競馬について、先ほど町長もいみじくも言われていましたけれども、バスを今回運行したわけです。全体で81日、これ雨で中止になった分、含まれているのかどうかわかりませんけれども、81日か82日の開催期間をホッカイドウ競馬は持っているわけです。その中の1開催だけ札幌で、あとは門別競馬場でやったわけです、ナイター競馬。そういう中で、途中からバスを出したわけです。それで、国から来る4億を超える臨時経済対策の中から400万予算を捻出して、今回バスを新ひだか町単独でやってみたわけです。試験運行ですから。その結果が先日行政報告があって、1,701人利用されたと。非常によかったということは、私は来年度もこのバス、実証実験をして大変好評だったのだから、来年度は最初からやるべきだと思うのです。今日の新聞なんか見ると、来年は札幌競馬場は使わないで全部門別競馬場にしましょうかという意見が出ているということで、これは前々から出ていた意見かなとは思うのですが、要するに最初と言えば4月二十何日がホッカイドウ競馬の初日ですから、そこからバスを出すべきだ。それも、前もうるさく言いましたけれども、他町と連携して、もっと使い勝手をよくバス運行をすべきだと思うのですけれども、とにかくバス運行、来年するのですかというところを聞きたいのです。 |
○議長(中島 滋君) | 農政課長。 |
◇農政課長(酒井哲也君) [ 64 ] | ご質問にお答えをいたします。 |
まず、他町と連携してという池田議員のさきの議会での、大変これからのことを含めてご示唆をいただいたものということもありますけれども、そこで運行する時間帯が、どうしても帰りの部分が三石農協で大体10時半過ぎてしまうと。そうすると、家に着くのが11時になってしまう。そうしますと、浦河のほうではちょっと難しいなということもございまして、早速新冠町と一緒にやらぬかということでご相談をさせていただきました。そこで、新冠町のほうでも種々ご検討いただいたのですけれども、結果としてうちはうちでやるという話になりまして、残念ながら池田議員からのお話をもとに進めたのですけれども、そういうふうにならなかったということでご理解をまずいただきたいなというふうに思います。 | |
それで、バス運行を来年度継続してやるかということでのお話でございますけれども、まず今年度は経済対策の一環として進めたということで、それなりの効果については池田議員のご質問のとおりでございまして、またAiba静内の売り上げについてもファン層を拡大していったということも当然そういう効果があったのだろうということで、担当課としてはそういうことで理解をしているところでございます。 | |
そこで、次年度につきましても、先ほど登壇で公社のほうの22年度の方向性ということもございますし、当然業務運営委員会の中で22年度に対する、いわば21年度を検証しながら22年度にどう取り組んでいくかということもございますので、前段で質問の中にもございましたけれども、とにかくファン層を拡大していくということが何より。それがいわば道民の後押しとなって売り上げにも貢献していけるということもございます。 | |
そこで、当然そういう中で今年の実績を踏まえて、町長もその委員になってございますので、そういうご提案をするということもありますけれども、もう一つはファン層を拡大していくためには、全道規模でAibaの知名度を上げるということが当然必要になってくると。それから、もう一つは、馬券の買い方も知らないという人がたくさんいるわけです。そういうことをもう少しアピールしていく必要があるのでないかということもございますので、例えばAiba祭なんかも全道展開をすると。そうすることによって、マスコミの取り上げ、また全国的な取り上げも変わってくるだろうということも含めていろんな面で提案していくという考えで今のところおります。それでご理解をいただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 65 ] | バスを共同でというか、いろんな町で共同してやろうということで、新冠に断られたというのを今初めて聞いたのです。それで、何で断られたのかなと今考えながら、新ひだか町が突然抜け駆け的に1町でやってしまったから、新冠はもう一緒にやらないと言っているのかななんて思いながら聞かせていただきましたけれども、改めてこういうのは共同で日高町も含めて、日高町だって競馬場まで遠いわけですから、いろんな意味で共同して運行できるような方法をさらに模索をしていただけたらな、これはお願いです。 |
町長には、これ政策的にやったわけです。ですから、これは町長の政策による事業だったのです。結果がよかったのです。だから、来年振興公社の考えとかなんとかというのはあるのはわかります。ただ、町長が政策的に来年やると言えばやるのではないでしょうか。予算づけされるのではないでしょうか。それで、例えばほかの振興公社で別なバスをやるよとかなんとかというのであれば、それはそれで振りかえるなりというのは今後あるのかもしれませんけれども、僕は町長らしくないなと思うのです。やってみて、大した結果がよくて、乗っている人はほとんど役場職員だったりとかという話は聞きます。ただ、余り今まで競馬に興味のなかった役場職員とかいろんな団体職員の方が競馬場に行って馬券を買う、これは非常にいいこと。まさにファン層の拡大だと思うのです。もっと言えば、一般町民がちょっと少ないのではないかなという、乗っている人数の印象を持っておりますので、団体がとかなんとか、職員がとかではなくて、やはり一般町民ももっともっと行けるような宣伝なり、いわゆるファン層の拡大を努力していただきたいなと思いますけれども、もう時間も時間ですから、これ1点にしておきたいのですが、町長、来年度の新年度予算から、今年は400万で組んで、今度は八十何日間だという日にちにが延びて500万とか600万という予算になるのかもしれません。まさに町の生金での金になるのでしょう、きっと。臨時の経済対策の金来ないわけですから。町長は、やっぱり政策的に新年度予算に盛り込むべきだと思うのですが、いかがですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 66 ] | 来年が選挙の年でなければ、いろいろ今から考え方を打ち出せると思うのですが、私と議員の皆さんにとって来年4月は改選期であります。ですから、政策予算となりますと、行政のルールとしては6月議会を経ていくということになります。そうすると、開幕は4月下旬からですから、そこのところの空白ができる。そこをどうするかと。それは、ご提案のとおり軽種馬振興対策推進協議会という長い名前の、今谷川町長が会長をされているのですが、そこでの課題になろうかなということでおります。それで、一方では開催日毎日運行するのがいかがなものかというご意見もあります。池田議員のように非常に前向きのお考えの方もいらっしゃいますけれども、そこら辺も考えなければいけない。ところが、AibaでAiba祭を例えば毎週1回行うというようなやり方もあるかと思います。ですから、その辺を勘案しながらやっていきたい。 |
せっかく立たせていただいたので申し上げますが、1,701人、応援バス、役場職員が非常に協力いただいてやってきたということで、産地の行政の職員としてみずからバスに乗って範を垂れたと、こういうふうな前向きのお受けとめ方をしていただければありがたいかなと、このように思っているところでございます。今の池田議員のご指摘、当然頭に置きながら今後の取り組みをさせていただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 池田君。 |
◆9番(池田一也君) [ 67 ] | もうこれで質問は終わらせていただきますけれども、今の点で来年選挙があるので、来年の3月の定例議会には平成22年度の予算が出されるわけです。それは、選挙があるので、骨格予算しか出ないわけです。ただ、それは来年が正念場だというホッカイドウ競馬には全く関係ないことなのです。だから、正念場だと何回も言っているのです。ですから、そこで空白というか、4月の末から始まるであろう門別競馬場、6月の多分末になるであろう定例議会、そこで補正予算としてどっと出てくるわけです。私は、平成11年初当選したときに、当時増本町長でしたけれども、初めて議員になって6月定例議会に出て、こんな分厚い予算書を見て、何だこれと思って、だけれども骨格予算だったから、補正でこうやってやるのだと先輩議員に教えてもらいながら、ああ、なるほどなと思っておりました。ただ、空白がどうしたってできてしまうのです、約2カ月。だから、私はホッカイドウ競馬が正念場で何とかせなならぬというところから見たときに、政策予算だから骨格予算に組み込めない。僕は、ほかの手法があるのではないのかなと思っておりますので、また今後検討の余地があれば検討していただきたいですし、何とか別な方法でも、ホッカイドウ競馬初日からバスが運行して、一日も早くAiba静内が皆さんのより買いやすい状況にしていただいて、ホッカイドウ競馬の売り上げにしっかりと寄与していける政策を打ち出していっていただきたいなと思っております。 |
以上です。ありがとうございました。 |
○議長(中島 滋君) | 暫時休憩いたします。 |
休憩 午前11時54分
再開 午後 1時01分
○議長(中島 滋君) | 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。 |
14番、福嶋君。 |
〔14番 福嶋尚人君登壇〕
◆14番(福嶋尚人君) [ 68 ] | 通告に従い、合併における融和と一体について、地域交流センターピュアプラザと中心商店街の活性化について及び二十間道路桜並木保存に係わる事項についての3項目について町長にお尋ねをいたします。 |
まず、1項目めの合併における融和と一体についてをお尋ねいたします。町長が新ひだか町長として最も重要な公約、政策目標であった新冠町との合併による新市は残念ながら実現するに至りませんでしたが、旧三石町と旧静内町が平成18年3月31日に合併して、およそ4年が経過しようとしています。今年度の町政執行方針にも合併後の両地区の一層の融和と一体感を熟成することが表明されております。町民の皆さんからの合併に対する評価は、必ずしも合併してよかったという一定のものばかりではないように思われます。先ほど述べたように、新冠町の合併の前提として先行合併を主導された町長の融和と一体に関する成果をお伺いいたします。 | |
次に、2項目めの地域交流センターピュアプラザと中心商店街の活性化について町長にお尋ねをいたします。国のこれまでの大型店に対する規制緩和政策により全国的に中心商店街が、いわゆるシャッター通り会と呼ばれ、危機に瀕している事態が生じていることから、都市再生事業と呼ばれるまちづくり交付金制度が創設され、新ひだか町においても大型店の郊外進出による中心商店街の空洞化の防止と再生及び地震による文化センターの閉鎖によって会議室やサークル室の不足が生じていることを解消することを目的としておりましたが、中心商店街の活性化に本当に役立つのかという賛否両論がある中で、平成19年4月に地域交流センターピュアプラザが開設してから2年6カ月が経過いたしました。 | |
町長に以下の事項についてお尋ねをいたします。1番、商業施設ピュアの共同区分所有者の親会社が札幌地裁に民事再生法の適用申請が10月16日にあり、その区分所有権を売却する方針という報道がありました。町に対して区分所有権の売却に関する打診があったかをお伺いいたします。 | |
2番として、ピュアプラザは年間15万人が利用される計画でしたが、利用状況について各施設ごとに区分して説明をしていただきたいと思います。 | |
最後に3項目めの二十間道路桜並木保存に係わる事項についてをお尋ねいたします。さきの9月定例議会で、いわゆる二十間道路桜並木保存会との係争の解決を目的として予算を伴う関連議案が成立いたしました。 | |
1番、9月定例議会終了後に合意書が正式に締結されましたが、合意事項の文言が抽象的ではないのかという懸念がありますので、町長のお考えを伺いたいと思います。 | |
2番、次に裁判に至らずに調停で和解した元保存会の会員の人々に対してはどのように対応されるのかをお伺いいたします。 | |
3番、桜並木に関する土地の今後の取得経過をお伺いいたします。 | |
以上、壇上からの質問といたします。よろしくご答弁をお願いいたします。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
〔町長 酒井芳秀君登壇〕
◎町長(酒井芳秀君) [ 69 ] | 福嶋議員のご質問にお答えをいたします。 |
新冠町との合併につきましては、昨日も申し上げましたが、合併新法の期限内に合併するということがかなわなくなりまして、まことに残念に存じておりますし、また今おっしゃられた先行合併という趣旨で主導してまいりました私としても、町民の皆さんにそういった期待をお持ちいただいたものがそうでなくなったということで、申しわけなく遺憾に存じているところであります。 | |
そこで、新町が18年3月31日に誕生いたしましたが、その際に両地区の旧2町の融和と一体という標語を掲げて政策課題に取り組んでまいったところでございます。地域の一体感と融和、これを醸成するためには、公共サービスの統一的な整備だけでなくて、住民自治の組織づくりや魅力的な地域資源を活用した多様な交流を促進し、互いの地域への理解を深めることが必要であると思っております。このため、両地区でのまちづくり懇話会の開催、また三石庁舎には私の定期在庁日を設けるなどしまして、地域の実情を見聞するというような場を設けたり、そういう声を踏まえて直接現場に行ったりする、そういう機会を設けさせていただいているほか、両地区で開催されるイベントを活用した交流の促進あるいは組織的にも職員の人事交流、そういった取り組みを進めてきているところでございます。また、その考え方を踏まえていただきまして、商工会、観光協会、社会福祉協議会、体育協会、また文化団体にそういった主要な団体につきましては合併、統合をされているところでありまして、喜ばしいことと存じているところでございます。今後とも町民と行政のまちづくりを推進するための仕組みづくりに一層取り組んでまいりたいと思います。 | |
その成果ということですが、新しいまちづくりはまだと言えばまだ、4年目ということでありますし、これまで両地区で行われてきたまちづくりや地域で培われてきた文化など、それぞれの地域を十分理解し、愛着を持っていただけるよう、あちらの地区だ、こちらの地区だということでないような一体感というものを感じていただけるように、合併してよかったと実感していただけるように、そういうまちづくりに改めて努めたいと決意を持っているところでございます。 | |
以上をもって答弁とさせていただきます。 |
○議長(中島 滋君) | 竹田商工労働観光課長。 |
〔商工労働観光課長 竹田幸也君登壇〕
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 70 ] | 福嶋議員からのご質問の大きな2番目の地域交流センターピュアプラザと中心商店街の活性化についてというものと、3番目の二十間道路桜並木保存に係わる事項についてお答えを申し上げます。なお、答弁の順番が多少前後しますことをご了承願いたいと存じます。 |
まず初めに、質問事項の2番目の地域交流センターピュアプラザに関するご質問でございますが、当該施設は平成18年にショッピングセンターの2階部分を町が買い取り、平成19年4月に開設した施設でございます。当初の利用計画では、サークル活動や各種会議、講習会等での施設利用見込みを5万3,150人とし、その他イベント等による施設の来場者数を10万2,100人と見込み、年間で15万5,250人の利用を見込んでいたところであります。 | |
そこで、ご質問がございましたピュアプラザの利用状況について施設ごとに区分し、説明をしていただきたいとのことでありますので、開設後の利用状況をまとめた資料をお手元に配付しておりますので、資料をもとにご説明を申し上げます。また、資料の後段のほうには日高地域振興センターの利用状況につきましても添付してございますので、あわせてご説明を申し上げます。 | |
それでは、資料をごらんいただきたいと思います。配付しております資料につきましては、ピュアプラザが開設された平成19年4月から今年11月末までの利用人数等の実績をまとめたものでございます。まず、1ページでございますが、平成19年度における月別、施設別の利用者数と1日平均の利用人数をまとめております。資料右側の合計欄を見ていただきますと、各会議室ごとの利用者合計が記載されており、総計で3万6,073人となっております。また、施設内におけるイベントや展示、作品展、町民ギャラリー見学等の目的で来場された方の総数につきましては3万7,782人で、これらを合計いたしますと平成19年度の施設利用総数は7万3,855人となっております。なお、表の下段のほうには町民ギャラリーうま倶楽部の展示コーナーの入場者数を記載してございますが、この数字は施設来場者数の内数でございます。 | |
続きまして、2ページをお開きいただきたいと思いますが、平成19年度の各会議室等の稼働率を示した資料でございます。表の左側に会議室等の施設名が書かれております。次に、表の右側の太枠内の数字をごらんいただきたいと思います。利用可能日数につきましては、年間を通じて利用可能な日数が記載されています。次に、利用日数につきましては、利用可能な日数のうち実際にその会議室が一回使われた日数を記載しております。次に、稼働率は実際に使用された日数を年間の利用可能日数で割った数字が率として記載されてございます。次に、表の真ん中の太枠内の数字でございますが、各会議室の使用に際しましては時間区分を設けております。1日を午前、午後、夜間の3区分に区切り、貸し出しを行っております。このことから、利用可能区分合計欄の数字につきましては、年間を通した利用可能な区分の合計数字が記載されております。さらに、利用区分合計欄の数字につきましては、年間に使用された区分合計数でございます。稼働率につきましては、年間区分の合計の数字を利用可能区分の合計数で割った数字を率として記載してございます。この表を見ますと、幼児コーナーにつきましてはともに100%となっており、ほぼ毎日、常に使用されていると言えます。また、サークル室3は常に人気のある会議室となっておりまして、高い稼働率となっております。逆に会議室1、これは和室でございます。会議室1と調理実習室につきましては低い稼働率となっており、今後も利用の拡大に向けた取り組みが必要と考えております。 | |
以下、3ページから4ページにつきましては、平成20年度の同じ内容とする実績数をまとめたものでございます。各会議室等の利用者総数が3万2,503人となっており、前年と比べまして3,570人ほど減となっております。一方、ふれあい市や施設を使ったイベント等の積極的な開催が定着したこともありまして、施設の来場者数が前年比で9,068人増の4万6,850人となっており、利用者総数も5,498人増の7万9,353人という実績になっております。さらに、4ページの各会議室の稼働率を見ますと、前年度、19年に比べ若干の上昇となっております。 | |
次に、5ページから6ページにつきましては、本年度の11月末までの実績数をまとめたものとなっております。利用者数及び稼働率につきましては、いずれも若干ではございますが、前年同期と比べ上昇傾向で推移しているところでございます。 | |
次に、日高地域振興センターの利用状況について、お手元に配付しております資料に基づきご説明申し上げます。資料は、平成19年度から本年9月末、廃止までの3カ年間の状況をまとめております。まず、7ページから8ページにかけましては、平成19年度の利用人数、稼働率の実績数を月別に表にまとめたものでございます。4月の実績をごらんいただきたいと思います。左側に会議室名を記載しておりますが、地域振興センターの会議室はパーティションの移動によりまして3つの区分に区切れるようになっております。それぞれ第1から第3会議室までの区切り、会議室が記載されております。次に、実際に利用された日数、利用した人数、それで一番右側には稼働率が記載されております。振興センターの利用形態といたしては、大部分が全館利用となっております。4月においても63.33%の稼働率となっております。以降、8ページにかけ毎月の実績が表にまとめられておりますが、最後のほうに網かけされた表があると思いますが、これは年間の利用状況をまとめたものでございます。合計欄の利用人数をごらんいただきたいと存じますが、年間の利用者総数は6,101人で、年間稼働率では全館使用で49.56%となっております。前年度の利用者総数が8,347人ですので、2,246人の利用減となっており、これは平成19年4月に開設されたピュアプラザの影響によるものと考えております。 | |
9ページから10ページにかけましては、平成20年度の利用状況が記載されております。10ページの年間利用人数は4,929人と、前年よりさらに1,172人ほど減となっております。 | |
11ページには、本年度の利用状況が記載されております。地域振興センターは、本年9月末で廃止となっておりまして、施設跡にはハローワーク静内分室が入ることになっておりまして、現在事務所改築工事が進められているところでございます。 | |
以上、ピュアプラザと地域振興センターの利用状況に関するご説明とさせていただきます。 | |
次に、商業施設の区分所有に関する件についてでございますが、現在静内ショッピングセンターの建物は有限会社アリタ、株式会社ヒダカファイナンス、それと新ひだか町の3者による区分所有の建物となっております。昭和61年に協同組合静内ショッピングセンターにより当該商業施設が開業され運営を行っておりましたが、その後業績が悪化し、平成14年4月に民事再生手続が開始され、翌年の平成15年4月に現在の株式会社ヒダカファイナンスが建物を取得し、協同組合静内ショッピングセンターに賃貸をしていたものでございます。しかし、その後においても経営改善は進まず、平成18年にはヒダカファイナンスが所有する施設の一部を町に売却し、町は施設2階部分に地域交流センターを設置し、現在に至っているところであります。このたび当該建物の区分所有であるヒダカファイナンスの親会社でございます協同組合日専連静内が10月16日付で札幌地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日付で手続開始の決定がされております。この申し立てによれば、不動産賃貸部門につきましては第三者へ譲渡し、清算する方針となっております。 | |
そこで、ご質問にございました町に対し区分所有権の売却に関する打診があったかという件でございますが、新ひだか町も区分所有者の一人でございますことから、弁護士を通じ売却の引き受けの打診がございましたが、町の財政状況等の問題もあり、厳しい旨をご返事申し上げたところでございます。 | |
次に、質問事項の3番目の二十間道路桜並木保存に係わる事項についてでございますが、さきの9月定例会において桜保存会との和解に関する関連予算のご審議をいただき、ご承認をいただいたところでございます。定例会終了後、和解に関する条件の整備について保存会側と具体的な取り進め方の協議に入りまして、条件の大きな柱であります会員所有の農地と町有地の交換に向け双方において必要な手続を進めることを確認し、土地の分筆測量等の作業を進めるとともに、これも必須要件となっておりました土地に設定されている権利関係の抹消についても、各権利者との協議が積極的に進められ、一連の手続が完了し、土地交換契約の条件が整ったことを受け、平成21年12月7日、町と保存会の間において合意書が締結されております。合意書につきましては、提出資料としてお手元に配付させていただいておりますので、ごらんをいただきたいと存じます。 | |
そこで、1点目の合意書の文言が抽象的ではないかというご質問でございますが、本合意書は和解を前提としたもので、その内容につきましてもこれまで積み重ねてきた協議の中で確認された事項を明記しており、和解に際しての双方の心構えと今後における二十間道路桜並木の維持管理のあり方を提起しているものであります。文言が抽象的ではないかとのご指摘でございますが、合意書の締結に当たりましては、相手を信頼してのものでありますことをご理解を願いたいと存じます。 | |
次に、2点目の調停で和解した元会員に対する対応についてのご質問でございますが、ご指摘のとおりこのたびの保存会との和解に関する経過の説明も含めまして対応する必要があるものと考えておりますので、早急に準備を進めてまいりたいと考えてございます。 | |
ご質問の3点目でございます桜並木に隣接する土地の今後の取得計画についてでございますが、このたびの保存会会員との土地交換が整いまして新たな用地を確保できたことは、将来に向けた桜並木の維持管理のあり方に大きな広がりを持つことができるものと考えております。このことから、会員以外の方が所有します隣接地につきましても、随時取得できないものか地権者との協議を進めてまいりたいと考えております。 | |
以上、ご答弁とさせていただきます。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 71 ] | まず、第1項目めの合併における融和と一体について町長にお伺いいたします。 |
町長から壇上で答弁をいただきましたが、融和と一体という言葉自体が抽象的でありますので、町長も苦労されて答弁されたと思うのですけれども、努力はわかるのですけれども、成果ということについてはなかなか出てこなかったのかなという気がするのです。それで、私も合併になった以上、新ひだか町として融和と一体でしたいと思っているのですけれども、なかなか難しいということは私も三石の地域懇話会とかいろいろ行ったり、あと静内の住民の人たちと話ししても、なかなか現実はそうでないという気がするのです。それで、町長にお伺いしたいのは、町長も先ほど町政執行方針で4年間ということを言っていましたけれども、4年間町政執行方針の中に融和と一体という言葉が表明されているのです。だから、町長がいかに努力されているということはわかるのですけれども、それだけ依然として合併して約4年たっても、新ひだか町としてなかなか融和と一体が進んでいないという一つの現実があるから、町長もそこに融和と一体という言葉を4年間町政執行方針の中に使わざるを得なかったと私は理解しています。 | |
そこで、旧静内、旧三石の合併のときに、町長は静内の合併説明会だけでなくて、三石のほうにも赴いて合併に関して理解を得ようと努力されていたこと。それと、ここにあるのですけれども、「どうなる?どうする?まちの合併」という漫画の、静内の町民の方にお知らせして、合併と合併にならなかったらどうなるかということを説明されました。旧三石、旧静内町両町で合併に関する住民投票もやって、お互いに合併しようということで新ひだか町が平成18年3月31日に成立したのですけれども、このようにいろいろやったにもかかわらず、なぜ融和と一体ということがなかなか成果としてあらわれてこないのか。一応合併を主導した町長、そのことについてお伺いしたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 72 ] | お答えをいたします。 |
合併をしまして、3年と9カ月ぐらい経過をしております。それで、この合併後の大きな課題というのは、今まで、俗な言い方をすればかまどの違う一家同士が一つ屋根の下に住んでいくということでありますので、それぞれ行政の取り組み方も違うということであります。また、住民にとりましても行政サービスが違っているということで、それを整合させるのに合併協議で取り組んだことをもとに、いろいろやってまいったところであります。 | |
そこで、ちょっと持論を申し上げますと、なぜ合併が必要だったのかということになりますと、やはり国家の財政危機、それでもって国としてはいろんな規模の自治体があるということで、これを一定程度の規模の自治体にまとめていきたいというか、そういうような考えをお持ちだったのだと思います。そうしないと、地方交付税交付金の手当てもやはり限度があると。そういうことで合併に入っていったということで、私はそれを受けまして、むべなるかなということで進める立場でいろいろ行政を行ってまいりました。ところが、その国家財政の逼迫度が、これが非常に大きかったということで三位一体の改革なるものが出てまいりまして、地方交付税交付金が大ざっぱに言って5兆円も削減されるということになりました。そこで、合併協議のときもなるべく行財政改革というものを意識して低目の協議に努めた、そういう過程はございますけれども、やはり物によっては高目のほうに合わせたと。いろんな形がございます。しかしながら、やはり三位一体というものがかぶってきたので、低目に合わせて調整するものもかなりあったと。ましてや、そういうものをしただけでは追いつかないということで投資的経費の削減、また職員給与の削減とか、いろんな取り組みをせざるを得なかったということで、合併に対して抱いた町民の皆さんの大きな期待というものが違うのではないかというようなことになったのだというふうに思っています。それがやはり実際住民生活にかかわってまいりますと、合併前では100の負担であったものが120になるとか、またその逆の軽くなったものもございますけれども、やはり合併することで何か将来が明るいといいますか、そういうような感じをお持ちで賛同されたというような側面があることは、これは否めないということで、期待にそぐわなかったようなことが実態としてあったということだと思います。それで、私もかなり精力的にまちづくり懇話会等で説明をさせていただいておりましたけれども、そういう中でも前向きに、先ほど申し上げたとおりいろんな交流が進み、団体の統合も進み、町の一体感が出てきているというふうに思っております。さらに、まだ困難なときでございますけれども、合併町としてのメリット、すなわち合併特例債ですとか財政力の強化ですとか、そういうところを生かしたまちづくりに取り組んで、将来に展望の持てる新ひだか町にしてまいらなければならない、このように思っているところでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 73 ] | 町長もいろいろとご説明されたのですけれども、結局何だったのかなという印象しかないのですけれども、それで私は融和と一体のことで、今年6月9日に三石の本桐生活館で下水道に関する住民説明会、町長は来られなかったのですけれども、畑端副町長以下、何人か職員の方来られたので、覚えておられると思うのですけれども、その中で70歳代の男性の方が下水道に関して次のように言ったのです、そういう趣旨だということで。それは、その方は現在のくみ取りのままでいいと思っているけれども、この下水道工事がもしなされなければ、その予算は全部静内に持っていかれると、そういうふうに聞いているので、静内に持っていかれるくらいなら下水道工事をしたほうがいいという趣旨の発言をご老人の方はされた。私は、それを聞いて非常に驚いたというか、やっぱり旧静内と旧三石の溝というか、なかなか一つになっていないなという気がするのです。それだけ、町長おっしゃるとおり、融和と一体が進んでいるといいながらも、私は現実的にはなかなか進んでいないなと。 |
そこで、私質問した以上、提案として何か融和と一体を進める方法はないかといろいろ考えたのですけれども、それは行政がされることですので、私の能力なり考えというのは、新ひだか町三石、新ひだか町静内になっていますよね。これだと、三石、静内という合併前の名前が残っていれば、いつまでもふるさと意識が残っているのでないかと、愛着があるのでないかと。このことから、私は新ひだか町三石、新ひだか町静内という表示をやめて、新ひだか町一本ですると、すぐには変わりませんけれども、若い方とかいろいろな方も三石、静内という地名がなくなればそういうふうに徐々にいくのでないかと。これ形式的かもしれませんけれども、ふるさとに対する名前というのはすごく愛着があるので、私はそれも一つの方法でないかと思うのですけれども、町長、いかがでしょう。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 74 ] | この町名につきましていろいろと、なってしまったものはそういうふうにしなければいけないという感覚でその町民の方もお話しされるのですが、まず住所の表記が長いということで、苦情までいきませんけれども、そういう言い方をされることがございます。それから、あのとき合併協議会で投票して幾つかの町名の中から選んだ新ひだか町でございますが、先行合併ということで、いずれは新を外してひだか市というような思いを持たれて投票を合併協議会でされた方も多いと思いますし、また私もそのようなもちろん思いでおったわけであります。ですから、このあたりのところがやはりこの町として町民の皆さんの中でどう受けとめられているかということが課題の一つとして私の頭の中にはあります。 |
それで、別のある方に言わせますと、それぞれの町の名前に愛着を持っておられるので、そのままの名前でどちらかに譲ってもらったほうがよかったのではないかというような話もございまして、ここのところはいまだ合併を主導してきた私として念頭からすっかりぬぐい去れないことであるということですので、福嶋議員のおっしゃっていることもわかりますが、もしそういうことをするのであれば広く意見を伺って方向性を出していくべき課題でないかな、このように思っています。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 75 ] | 町長、今市になった場合のことをおっしゃったので、私も同じことかなと思って今伺ったのですけれども、もし今おっしゃったとおり、新冠町との合併が成立したら、新ひだか町の名前自体がなくなってひだか市になるのか、そういうことで事務手続上も町民の意識の間も新ひだか町というのは一時的な仮の宿という意識もあったし、もし新冠町と合併になっていたら事務手続上も今ごろは町名の変更とかいろいろしていたはずですから、そういうことを考えれば、融和と一体という町長の方針にも合うことではないかと思いますので、将来の検討課題というと、なかなかしないということに聞こえますので、融和と一体ということを、そして本当の新ひだか町、もう当分の間は新冠町との合併はないと私は思いますので、新ひだか町としてやっていくならば三石、静内という意識をなくすためにも町名の変更を真剣に考えていただきたいと思います。 |
それで、合併のことについて最後に質問をいたしますけれども、私は今日合併に関して質問を町長にさせていただいたのですが、その合併に関する関連で、ちょっと質問通告事項とは若干ニュアンスは違うのですけれども、お許しいただきたいと思います。というのは、昨日の船越議員の答弁に4月の新冠の町長選挙に関して質問されたとき、町長は相談を受けたが、主導はしていないという答弁をされました。ところが、私今年3月の定例議会で合併について次のように質問しているのです。町長のおっしゃる日高富士の実現をすべく、4月以降、新冠町との合併協議会設置がされるよう水面下で努力され、汗をかかれているというようなお話をちょっと伺ったことがあるのです。これについて町長にご確認をいたしますと、町長いかがでしょうかということで、町長は今時点の状況ではそういうことはない、今日現在までそういうことはないというふうにおっしゃった。ですから、私は船越議員みたく鋭く質問していません。私は、えんきょく的に汗をかいて努力されているのでないかと聞いた。それで、私に対する3月の答弁と町長の船越議員に対するきのうの答弁と整合性がないように私は思うので、これについて町長にご答弁をお願いしたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 76 ] | 確認したいのですが、今年の3月の質問ですか。そのときに、私もちょっと記憶してございませんが、どういうふうに私が答えたかをもう一度お願いしたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 77 ] | 休憩…… |
○議長(中島 滋君) | 休憩しますか。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 78 ] | 議事録見てもらえば。 |
○議長(中島 滋君) | 暫時休憩します。 |
休憩 午後 1時43分
再開 午後 1時57分
○議長(中島 滋君) | 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。 |
町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 79 ] | 福嶋議員のお尋ねで、本年3月の定例議会でのご質問でございますが、合併協議会の設置に関して今後も努力していくのかという趣旨の質問だったと思います。それで、この時点ではその前に答えているわけですが、一服といいますか、やはりここのところは一服でないかということを3月13日に申し上げているということです。 |
それで、翌月の4月に新冠町長選挙ということが、4月の上旬だったと思うのですが、ということでした。それで、相談といいますか、そういう話を持ち込んできてどうだとかという話をされてくる方が、私は合併推進派の町長でございますから、その方からすると話を聞いていただけるのでないかということで私のところへ参ります。そういう話を受けて、そういうことになるのかなという感じで聞いておりましたのは、もう2月ごろまでだったと思います。ですから、この答弁したときにはそういう心境でなかったということであります。 | |
それで、ちょっと経緯申し上げますと、その前年の11月から12月にかけて私たちの議会でも採決をいただいて可決をいただきましたが、その前に新冠町議会が全会一致で否決をしました。それで、ある新冠の有志の方が、それでは町民有権者の6分の1の署名集めをして、直接請求といいますか、という形で、それが集まって署名が有効であればせざるを得ない住民投票ということで動かれたと。しかし、それがなかなかはかばかしくなくて断念されたということで、それを今度受けて、形としては、私の見方ですが、新冠町は議会も含めてどこに民意があるかということを確かめていないというふうに私は受けとめておりましたので、推進派の町長が合併の必要性を訴えて立たれるということの、それはまた一つの合併推進の民意が新冠町内でどれぐらいあるかということを確かめるようなことになるのではないかということで、そういう話を持ってこられる方の話を聞いて、私の経験からいろんなことを話しておったわけでございます。ただ、皆さんも議員選挙でご承知のとおり、1町の選挙でも有権者が何千人といる中で1カ月程度あるいは2カ月程度の活動では、それは勝ち選挙となって合併推進派の町長ができるということについて、この3月時点ではもうそういう可能性はないという心境に至っておりまして、福嶋議員にああいう答弁をしたものだと、このように思います。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 80 ] | 説明を受ければ受けるほどわからなくなってきて、質問をしたくなるのですけれども、そればかりやっているとほかの質問できませんけれども、船越議員に対する答弁と私に対する答弁の整合性についてよくわからなかったので、それについては今後何かの形で町長のその当時のことを詳しく説明していただきたいと思います。 |
次に、中心地域交流センターピュアプラザと中心商店街の活性化について、これについて私は非常に関心を持っていることがありますので、合併に関する融和と一体については質問を終わりたいと思います。 | |
それで、区分所有権についてお伺いしたいのですけれども、先ほど課長が新ひだか町の財政状況の問題もあって難しいという旨をご返事申し上げましたというふうにご答弁されたのですけれども、相手方弁護士と会われて対応されたのは町長なのか、それとも事務当局なのか、どちらでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 81 ] | 関係者から連絡がございまして、たしかこの翌日、10月17日にぜひ都合つけて会っていただきたいという話でした。それで、私がもう一人部下を連れて会えばよかったのですが、私一人。それから、先方は代理人の弁護士、それから専店の正副理事長というお二人でございまして、相手方は計3人ということでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 82 ] | 相手方弁護士の説明は、町に対して区分所有権を買ってほしいということだったと思うのですけれども、それ以上に突っ込んだ話というのか、相手方からぜひこういう事情だから町に何とかしてほしいとか、そういう具体的話というのはあったのですか。それとも、単なる形式的なものだったのですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 83 ] | 率直申し上げて、まだ先があるのかという考えでお話しされているのか。何とかしてほしいという受けとめは私はしておりません。全国どこへ行ってもこういうのは行政がいわば後始末するのですよねという程度の会話があったかと思います。それで、私はそれをそうするとなれば、町民の皆様方のご理解、また町の財政状況、そういったことを考えて非常に大変な厳しいことになるということで会話をして、そうしますと何か、2月ですから、もうあと2カ月もないのですが、2月にはきちっと清算をしなければいけないのだという話をしておりました。それで、私は話は聞きおきますと、そういうことでお引き取り願ったということで、先方の姿勢としては何としてでもというふうには感じられなかったと、このように思い起こしております。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 84 ] | 相手方弁護士と専店の理事長、副理事長来られたということですけれども、弁護士のほうでぜひ町に区分所有権を取得してくれというふうに今後もし言ってきた場合には、町長は再考するということですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 85 ] | 再考というか、これがどういう、そこら辺はまだ私も2月過ぎて、専門店会の静専の構成をしている役員さん初め、関係の方々がどういうふうな姿勢でこれに取り組まれるかということが第一だと思っております。ですから、それが町の経済に大きな影響を及ぼすとかというようなことを、まだそこまで私としては推しはかれないということで、またそういう姿勢もまだちょっとそれどころではないのだよと思うのですけれども、それっきりでございますので、受けとめるに値するものがないというふうに申し上げてよろしいかと思いますので、これはそういうまたお話があったときには相当な角度からのいろんな話を伺って、また聞きおくにとどめるのかどうかということは、そのときになってみなければわからないと、このように思います。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 86 ] | 要するに相手方弁護士としては、町が積極的姿勢を見せてくれなかったので、これは今町長のご答弁から伺うと、私の印象では町は相手にしてくれないなという印象を受けたので、恐らく帰ったのでないかと思うのですけれども、それで町長、果たしてこれでいいのでしょうか。というのは、平成18年4月にいろいろ議論があって、ピュアの2階に地域交流センターピュアプラザを町は取得しましたよね。その理由として中心商店街のまさに中心である商業施設ピュアが危機的状況だと、これを何とかしなければならぬ、それが一つの大きな目的でしたよね。そして、今回はヒダカファイナンスが逆に民事再生法を受けるという状況になっていますので、そうするとピュア2階、3階を町の公共施設として区分所有して、新ひだか町の多くの町民の方が利用されているわけです。それに付随して、1階にどのような施設、今現在はテナントがあるかもしれませんけれども、今後はどのような施設になるかもわからない。その中で、行政としての責任を果たすことができるとお考えですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 87 ] | そういうような、福嶋議員のような言い方をされた私に対するお願いとか説得の姿勢は一つも感じられなかったということで、同行された正副の役員の方もほとんど一言もおっしゃらない状況で帰られたということでございます。何とも、いわば気持ちの入った話ではないなと、このように受けとめた次第です。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 88 ] | 私は、相手方のことはいいのです。町長は、先ほど言ったとおり、旧静内町時代から新ひだか町長になってから、この2つのときにぜひピュアの2階に公共施設をつくって中心商店街の活性化を図る、シャッター通り街になることを防ぐと、そういうことで政治決断をされてきたわけです。それが本当に中心商店街の活性化になるためならばいいということでしたけれども、それについても疑問があったと。さっき言ったとおり、いろいろ賛否があったけれども、町長は政治決断をされたわけです。政治決断をされた以上、今回ヒダカファイナンスが民事再生法の適用を受けるということになって、今後その施設がどのようになるかわからない、テナントもどのように保護されるかわからない、あるいは区分所有者がテナント料を上げるとか、あるいは別形態にして、実質的にテナントの人たちが出ていかざるを得なくなる。これによってみゆき通りを中心とする中心商店街の活性化あるいは町長が町民の理解を得たということでピュアの2階に公共施設をつくった、その責任というのは町長あるわけです。どうですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 89 ] | その部分ではうなずけるものがあります。しかし、ヒダカファイナンスさんが大家さんで、それを借りているピュア食品というようなことを考えますと、ヒダカファイナンスさんが立ち行かなくなったということで、すぐピュア食品を救うとかなんとかというような趣旨の発言でしょうけれども、そこのところのリンクをきちっと整理しないと、これはちょっと何か話が混乱するのではないかということで考えておりまして、ピュアプラザ、ピュア食品さんが業績をプラスに上げていけば、その家賃も楽に払える。しかし、家賃を受け取るほうが先に参ってしまうというようなことなものですから、そのあたりは商店街の活性化策とそこの後始末の話とはちょっとまた違うのではないかと、このように思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 90 ] | 私は、ピュア食品という具体的名前は出していません。そこに入っているテナントってピュア食品さんだけではありません。そこで区分所有者が取得した場合に、なぜかというとヒダカファイナンスは専門店会の子会社で、所有者のピュアが民事再生法の適用を受けたときに、構成員であるテナントの方々が専門店会の会員だったという事情からヒダカファイナンスが子会社としてそこの施設を買い取ったという事情があるわけです。それは、町長もご存じだったと思います。ですから、口座は同じなのです。それで、ヒダカファイナンスが専門店会、そしてテナントの人たちを救済するためにヒダカファイナンスという金融会社が不動産を取得した。先ほど答弁ありましたとおり、町も地域商店街の活性化のために、苦しくなっているピュアを中心とした商店街の活性化のために区分所有したのです。ですから、これは同じことなのです。今回その同じ区分所有者であるヒダカファイナンスが清算されたときには、町もそういうことで区分所有権を論議あった末、町長は政治決断されたのですから、今回も万が一のことがあったときには、中心商店街の象徴である1階がだめになった場合どうするのですか。私は、町長はそれをてこ入れするために約4億何ぼの事業費をかけて都市再生事業の交付金事業を受けたわけでしょう。4年前に町長が交付事業でやっていないならば、私は何も言いません。町長は、交付金事業を使って中心商店街の活性化のためにシャッター通り街となる危険を防止するために、町は2階に公共施設をつくるということでやられたわけですから、今回も同じことなのです、構造的には。ですから、町長はそれを政治的に判断すべきではないかと私は質問しているのです。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 91 ] | ピュアプラザの設置、地域交流センターの設置のときは、商工関係の各自治体において代表格である団体、すなわち商工会の要請がきちっとございました。そういうことから、私も種々考えて、あのとき皆様にお諮りし、議決をいただいて建てたということでございます。そうしますと、商工会とかいう機関としてまちづくりに対してこれがどういう、専門店会の破綻がどういう影響を与えるかというところから話が出てこなければならないのではないかという思いもございます。ですから、10月17日の会談以来、その話が一切ないという状況をご理解いただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 92 ] | 町長、私の答弁に正面から答えていないと思うのです。では、最後にこのことに関してお伺いしますけれども、要するに町長は1階にあるピュアについて区分所有権は取得することは今後も考えない。そのことは、来年2月に清算をすると。あと2カ月足らずです。清算をするということは、売却するのか競売にかけるのかわかりませんけれども、新ひだか町としてはそれについては関与しないという理解でよろしいのですね。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 93 ] | 関与できるような話がないと言ったほうがよろしいのかと思います。ただ、いっときの会談だけでそのようなことをおっしゃられても、それには、はいはい、そうですかというようなことにはならない。これはまた、税を投入することですので、慎重な対応が必要であると、このように思っております。ですから、今後も一切ないのかということは今後のあり方次第であるというふうに思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 94 ] | 長々とこのことばかりやっても、質問しても仕方がありませんけれども、考えによっては商工会とか、あるいは相手方弁護士とか、あるいはテナントの人たちが町長に面会を申し込んで、ぜひ町として考えてくれれば、町としても再考の余地はあるよということをおっしゃっているのか、それ最後の確認します。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 95 ] | そういうようなきちっとした、10月17日がきちっとした申し出でないとは言いませんけれども、先ほど申し上げたようなことですから、そこはそういった組織とか、そういうものを背景にした、いわば準公的な要望であるというような形であれば、これはそのつかさとなれば、つかさは民の父、母でございますから、やはり一町民のおっしゃられることが、何人もの町民からそういうお話であれば、聞く耳は持っていると。ただ、そのことがなるかどうかは、それはやはり議会の皆さんが判断をすることに最後はなりますので、そういうことでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 96 ] | 私は、町長のお考えを伺っているので、議案を出したときに町長はそう答えればいいことであって、私は町長のお考えを聞いているのですから。今答弁されたことは、議会に対して、失礼ですけれども、責任転嫁をしたように受け取らざるを得ないようなご答弁でしたので、町長として本当に寂れていく中心商店街活性化のために4億円余の事業費を使ったのですから、相手方があろうとなかろうと真剣に考えていただきたいと思います。 |
次に、ちょっと飛ばして利用状況についてもいろいろと伺いたいことあるのですけれども、結局この2ページ、4ページ、6ページと見ると、区分稼働率というのが真ん中ぐらいにあるのですけれども、24.87と。ということは、要するに1日1回使えば33.3%なのです。ということは、年間にすると平均1日一回も使っていないところが多いと。その象徴が会議室1と調理実習室、それと大型映像コーナー、これは4%、5%、平成19年度も20年度も21年度も。これは、やっぱりいろいろと、あのとき399万ですか、委託料をコンサルタント会社に委託して国土交通省のヒアリングを通しやすいようにやった、その設計の無理がここに私はあるのでないかというように思います。もし違っていたら、ご答弁ください。 |
○議長(中島 滋君) | 商工労働観光課長。 |
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 97 ] | 壇上の昼の説明でも申し上げましたけれども、この稼働率から見える問題点というのがございます。それで、施設開設して1年を経過したのでございますが、その利用している方からもいろいろ改善を求める声がありました。そして、各地の実習室なんかは、いろいろ設備を設けたりして改善策を図っているのですが、コンサルタント会社関係につきましては、どういった経過だか私もちょっとわかりませんが、そういった改善をどうこうしているということだけご理解願いたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 98 ] | あの施設つくった以上、努力しても私はなかなか難しいのでないかと。ですから、言ったとおりコンサルタントに399万の委託料出して、4カ月か5カ月で国土交通省のヒアリングを間に合わせるためにやったことが、そもそもこういう15万人という数字も、私の推測では2万五、六千人の町が補助金交付事業を受けるときには、そのコンサルタント会社は道内で3カ所か4カ所、その当時町というか市から委託を受けて国土交通省のヒアリングを受けて、それを通したコンサルタント会社なのです。ですから、2万五、六千人の町が交付金事業を受けるためには大体、これは私の推測ですけれども、十五、六万とか17万なかったらなかなか国土交通省では交付金事業、まちづくりのためですから、中心商店街の活性化のためにということですから、2万五、六千なら十何万人いなかったらまずいよということで、私はこの15万人というのをつくったのでないか。だから、私は無理して15万人でないから、5万だ、7万だといった、今7万何ぼいると言いましたけれども、それでやると、また何か行政的にひずみが起きるのでないかと。駐車場のことについて後で、今の指摘で駐車場問題を取り上げたいと思います。 |
そこで、幼児コーナー100%になっているのですけれども、これは私質問しようかと思ったのですけれども、時間がないので指摘だけしておきますけれども、この100%というのは数字のトリックと言うと大げさですけれども、幼児コーナーは最初は朝の9時から晩の9時までだったのです。それで、かぎをかけないでオープンでやっていたのです。ところが、小学生、中学生、中には高校生が自由に入ってきて遊ぶということで、私もこれちょっとまずいなと思っていましたけれども、日中もかぎかけて、使いたい方には管理室のほうに来てくださいとやっている。町長、ご存じかどうかわかりませんけれども、本当は質問したかったのですけれども、時間ないのであれですけれども、5時以降は今は閉鎖しているのです。多分利用者が少ないから、閉鎖しているのです。それだけ目玉であった幼児コーナーも実際には余り利用されていない。私、利用するために何かしろと言っているのではないです、無理が起きるから。だから、こういうことも実態100%というと、ああ、100%すごいなと思うかもしれないけれども、これが数字的には100%かもしれませんけれども、1人でもいれば、使えば100%になりますから。このようにせっかくの幼児コーナーも使われる方が少ないということは、それだけ若いお母さんたちが実際には2階に上がってきていないということだけ私は指摘したいと思います。 | |
それとあと、利用者数が少しずつ伸びていると言いましたけれども、これは先ほど課長答弁あったとおり、3階の地域振興センターの利用した人たちが2階に下がってきたということで、実質的には外から来る利用者数が増えていないのでないかということを私は指摘しておきます。 | |
それで、ピュアプラザをつくるとき我々議員に対して、ピュアプラザをつくることによって大型店に買い物客が集中したのがみゆき通りを中心とする中心商店街に戻ってきて、にぎわいを呼び戻すと。売り上げも上がるというご答弁を旧静内町、また新ひだか町になってからも予算が通るまでそういうふうにおっしゃっていましたけれども、これについてもし把握していれば各商店街ごとに売り上げがどのように変化してきたか、あるいは買い物客が大型店から回帰しているかどうか、これについてもし把握しているならご答弁をお願いいたします。 |
○議長(中島 滋君) | 商工労働観光課長。 |
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 99 ] | ピュアプラザ開設に伴って、その周辺の通り会に何か成果があったかというご質問だと思いますが、みゆき通りを中心としまして、その通り会の設置後の売上額の推移を調べたものは、残念ながらございません。そこで、ショッピングセンターピュアの売り上げの額と来店者の数の推移を調べた資料がございます。これを見ますと、ピュアプラザが開設した19年度のピュアの売上額と来店者の数を前年の18年度と比べてみますと、18年度の売り上げが13億2,000万あって、前年、17年と対比しますと2億2,000万ほどの大幅な減であったものが、ピュアプラザが開設された平成19年度では売上額が12億9,000万、多少減ってはいるのですけれども、その減少幅といいますか、3,000万程度の小幅な減少幅にとどまっているという結果になっております。それとまた、来店者の数につきましても、平成17年度では前年度に比べますと7万2,000人ぐらいの減があったものが、19年度の数字見ますと1,000人程度に、小幅にとどまっているというふうな数字になってございます。これは、昨年3月の定例会でもちょっとお話ししておりますが、2階にピュアプラザが入ったことによって、ピュアの売り場面積といいますか、それは1,500坪程度から990坪ぐらいに減少しております。このことで売り上げが当初から減少することは予測されておりましたけれども、19年度の実績を見ますと、それも減少幅がかなり少ないと。これは、ピュアプラザが開設したことによって、ある程度底上げの力があったのではないかと、そういうふうなことで理解しております。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 100 ] | ほかの通り会のことは調査されていないということは、もともとの目的は、町長、よく覚えているのですけれども、駅前通りからずっと、青柳町、古川町、みゆき通りを中心とした中心商店街を何とか活性化したい、シャッター通り街を何とか防止したいということが一つの目的だったので、私はピュアプラザ一つできただけで、それはなかなか難しいだろうと。国土交通省に対する一つのプランにしかすぎないと思いますけれども、今後、年間人件費を加えた3,000万以上のランニングコストがかかっているわけです。そして、区分所有をしたことによって固定資産税で400万程度減収しています。ですから、何だかんだというと3,500万くらい、3,500万超えているのかな、以上毎年毎年ピュアプラザに投資しているのです。投資といったらおかしいですね、出しているのです。ですから、その意味を加えて中心商店街活性化のために、売り上げがわからないとかということでなくて、本当になっているかどうかは分析しないと、せっかくの施設が絵にかいたもちになりますので、ぜひこのことを検討していただきたい。 |
それで、最後にピュアプラザのことで質問したいのは、本当はもっと質問したいのですけれども、いろいろと町長から親切な答弁をいただいて私の質問時間がなくなったので、ちょっと残念なのですけれども、それで私が先ほど15万人にこだわるべきでないと言ったのは、駐車場の問題なのです。というのは、ピュアプラザ2階に来るためには、歩いてくる方もいるかもしれません。でも、車を利用する方がかなり多いのです。そうすると、もともとピュアの横の駐車場は少ない、少ないと前から言われている。それが2階の施設を利用する人たちが利用すればするほど、買い物客が駐車するスペースがなくなる。そうすると、買い物客を増やして何とか売り上げを上げようという趣旨の目的で設置されたピュアプラザが逆に商店街で買い物しようとする買い物客の駐車する場所を奪うのでないかと、私はこういう矛盾があると思いますので、これについて町長はどのようにお考えになっているのか。ですから、余り7万5,000、8万とかといって人を増やすのもいかがなものかと私は思う。駐車場対策をすべきだというふうに私は思うのですが、いかがでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 商工労働観光課長。 |
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 101 ] | 1階の駐車場のことだと思います。それで、ピュアを買い物に利用していただく方はお年寄り、高齢の方が多いのです。それで、高齢の方で車で来られる方は、やっぱり2階、3階に上がるというのはなかなか困難と、困難というか、嫌がりまして、やっぱり1階のほうにとめるというふうな実態がございます。それで、去年ちょうど2階のピュアプラザを会場にいたしまして、商品券の発行をやった実態がございます。そのときに、やっぱりその1階の駐車場、2階の駐車場と満車になりまして、大変迷惑かけたというふうな事実がございますが、通常の営業の中で1階の駐車場がそういう状況にあるという話は、ちょっと事務当局にも確認しましたけれども、実態がないというふうなお話でございました。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君、あと15分です。 |
福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 102 ] | それで、実態がないと言いましたけれども、私時々見に行くのですけれども、もともとあそこの横の駐車場は狭くて、通り抜けがなかなかできない。それにプラス長時間駐車している人がいて、本当になかなか駐車できないというのが実態で、それはそういう実態がないと言っているのはだれなのか。私の見ている限りでは、本当に駐車場を探してなかなか入れない。そうすると、国道というのですか通り街、そういうところに車が駐車して渋滞すると、そういうのが現実なのです。ですから、それについて町長にお願いしたいのですけれども、町のほうで7万人だ、8万人だ、9万人だというふうに頑張ると逆に、先ほど言ったとおり買い物客が大型店に流れるという皮肉な結果にもなりますので、駐車場対策は私は緊急の課題と思っています。 |
それで、これに関連して、平成19年6月の定例議会で細川議員が駐車場の不便解消のための国道への通り抜けについて質問されて答弁されましたが、そのときは民間の所有者と協議をするということでしたけれども、いまだに通り抜けがなっていないようですけれども、これについて協議というのは、その後を伺いたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 商工労働観光課長。 |
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 103 ] | 確かに1階の駐車場につきましては、出口と入り口が一緒でございまして、通り抜けできないような格好で設置されております。それで、駐車場の入り口近辺は時には車が混雑するというような実態もあるように思っております。 |
19年6月の細川議員からのご質問の中で、駐車場を国道に結びつけてはどうだという提案があって、地権者とも協議するというような話だと聞いておりますが、町独自で、あれはご存じのとおり区分所有の建物でございまして、それらとの協議も必要かと思います。ただ、今言ったとおり、先ほど施設のほうは必要性を余り感じていないものですから、この件については区分所有ということもありますから、区分所有者の意見も聞いてみないとだめだということでございます。聞いて対応したいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 部長、これでいいのですか、答弁。答弁ないですか。 |
町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 104 ] | 私から補足してお答え申し上げます。 |
私も駐車場のことは本当に頭にあります。それで、あのあたりの空き地とか見ながら、使い勝手をよくするためにどうしたらいいかなと自分なりに考えています。また、2階は当時の鉄筋コンクリート構造物ですので、どうしてもああいう構造、柱という形で運転しづらい。特に、私はまだこすったことありませんけれども、こすり跡がいっぱいあるということは、運転なれのしていない方とかご婦人、ご年配の方は悪いだろうなと思って見ています。ですから、あそこの2階の照明のことも気になっております。また、周辺に駐車場を数多く増やすということは時代のニーズだろうと、このように思っています。ですから、今後とも行政としてもそういった商店街の、一くくりでいうと商店街の皆さん方とも話をしながら、なるべく駐車場を確保する努力は続けてまいりたいと思っています。そういう意味で、ちょっと横道それますが、まちづくり交付金というのはなかなか使い勝手のいい交付金でございました。ですから、5年で一区切りですから、あれと同じような趣旨なのか、ひもつき補助金がなくなって交付金がたくさん来るようになればそういうふうな活用もしながら、一般財源をなるべくつぎ込むことなくそういうスペースの確保、これは大事なことだと思っています。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 105 ] | 今僕が聞いたのは駐車場のことは終わって、国道の通り抜けのことだったので、それについてあれかなと思ったら、逆に駐車場のことで困ったのですけれども、あと5分ぐらい質問時間があるということで、次に桜並木保存会について質問事項たくさんあったのですけれども、先ほど町長が本当にご親切、ご丁寧な答弁で私も質問時間がなくなったのであれなのですけれども、合意書で私一番危惧しているのは、事務当局が苦労されたのは本当にわかるのです。私も旧静内町時代から所管でもありましたし、いろいろ本当に苦労されて合意に至ったことについては、これまで何十人かの事務局の人たちがやってきたこと、本当にご苦労だと思っています。それで、この合意書を私が危惧するのは、1項、2項、3項あるのですけれども、1項について私は文句言うことはありません。2項と3項なので、これで本当に大丈夫なのと。というのは、二千何百万だったかな、2,500万だか、桜保存会で5年間、草刈り業務委託していますよね。それで、もう桜保存会とは、言葉悪いですけれども、縁を切ると言ったら私の表現ですから悪い言葉ですけれども、そういうことを前提として二千数百万の業務委託をする、あとは土地を交換するということだったのです。これ疑問のこともあるので、私はおかしいと言っていましたけれども、これは予算が通ったのですから、議決されたので仕方がありません。 |
問題なのは、2項と3項なのです。ここで2項の一文、ちょっと読みますけれども、町民及び関係団体等の意見を尊重しとあるのです、町が。3項では、保存会は町が進める保全、管理計画に協力をするとある。これは、どのようにでも読める玉虫色に解釈できるのです。私経済常任委員会でも町長が来られたら言いたかったのですけれども、これは玉虫色なのです。5年間は何ともないと思います。5年後は、私は言いました。部長たちはわかってくれと言いましたけれども、私はわかりません。5年間の時限爆弾かもしれないです。5年間は委託しますから。6年以降は、保存会とは委託をしないということが前提ですけれども、覚書には平成27年までについて委託保全するということを書いてあります。28年以降については一切書いていないのです。合意書には、協力するとか、保存会等の関係意見を尊重するとか、保存会は町が進める保全、管理計画に協力するということは、また5年後、6年後、町長がまだご健在で頑張っていれば私は何も言うことありませんけれども、そのときに再び職員たちが苦労することにならないか、私はそれを心配するのです。所管委員会では、相手方の信頼関係に基づいて言いましたけれども、信頼関係というのはいつまで続くかわかりません。そして、そのことを議事録に残しておかないと、今後6年後、7年後に何かあったときに町職員が苦労するのでないか、あるいはその当時私たちは議員でした。それを回避するための責務というのがあるのです。ですから、町長には、合意書ではこのようになっているけれども、6年以降については心配することはありませんよ。保存会の会長たちとはそのように合意しているから、表面上は、先ほど答弁ありましたとおり信頼関係に基づいてやっているけれども、そういうことは心配ありませんと、保存会とはそういうことでなっていますからご心配いただきませんというふうな議事録を残していただければ、私は安心してこの質問を終われるのです。それが私の議員としての職責だと思いますので、質問いたします。ほかのこともいろいろ質問したかったのですけれども、時間がないので、町長、どうでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 106 ] | 皆さんのお手元にあります合意書につきまして、ただいま福嶋議員のご指摘でございます。この5カ年の桜並木の保存事業が完了した後のことについてご心配をされているということでございますが、私は相手方を信頼申し上げて、また私たちとしても過去のいろいろな経緯を踏まえて内部でいろんな角度から文言を調整をいたしまして、覚書を交わし、そしてこの合意書に至ったということからしまして、今後その5カ年が過ぎても、その後トラブルがあるということはないと確信しておりますので、答弁といたします。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 107 ] | 確信はいいのです。信頼はいいのです。相手方と合意しているのですねということを私は聞いているのです。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 108 ] | もちろんそういうことで、合意の上でこの合意書を交わしたということでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 福嶋君。 |
◆14番(福嶋尚人君) [ 109 ] | これで質問を終わります。ありがとうございました。 |
○議長(中島 滋君) | 次へ進みます。 |
8番、山口君。 |
〔8番 山口勇夫君登壇〕
◆8番(山口勇夫君) [ 110 ] | お疲れのところ、もう少しご辛抱願います。一般質問いたします。通告に従いまして、防災・災害対策について壇上から質問いたします。 |
新町になって4年、防災・災害対策については同僚の議員も機会あるごとに質問、提言をし、町も対策を講じておりますが、日本の防災の原点は半世紀前の昭和34年9月、5,000人を超える死者、行方不明者を出した伊勢湾台風にあると言われ、その被災の教訓を踏まえて、予防から復旧までの一貫した施策を講じる災害対策基本法が制定されております。そうした成果もあって、台風による風水害は大幅に軽減されております。だが、油断はできない。災害はいつ起こるかわかりません。我が町も高齢化が進み、風水害の影響を受けやすい山間地では、過疎化や社会構造が自然災害に対して脆弱になっていないか、また地球温暖化による気候変動の影響もあり、短時間に大雨が降るゲリラ豪雨など水害の危険度を増しつつあり、一方環太平洋変動帯に位置する日本列島の宿命として、火山活動や地震とも無縁ではいられないことから、次の事項について伺います。 | |
新ひだか町防災会議、新町になってからの課題、審議事項についてを伺います。 | |
災害発生時における各団体との支援協定等について、どのように行われているのか。 | |
また、自然災害から生命や社会を守る方策について、町民に対し平常時の防災意識の高揚をどう図っていくのか。 | |
また、緊急復旧作業を依頼する業者はどのようにして決められているのか伺います。 | |
災害弱者への対応と計画はできているか。 | |
また、地震、風水害に対応する備蓄等の確保について、壇上より質問いたしましたので、ご答弁をよろしくお願いいたします。 |
○議長(中島 滋君) | 本庄総務課長。 |
〔総務課長 本庄康浩君登壇〕
◇総務課長(本庄康浩君) [ 111 ] | 山口議員の防災・災害対策についてということのご質問にご答弁を申し上げます。 |
市町村の防災会議につきましては、災害対策基本法第16条に基づきまして、当該市町村の地域にかかわる地域防災計画の作成及びその実施の推進のため設置し、その組織及び所管事務は市町村の条例に定めるとされてございまして、当町におきましては新ひだか町防災会議条例第2条において所管事務を規定しているところでございます。ご質問の同会議のこれまでの審議事項でございますが、平成18年度は合併後最初の防災会議となりましたので、平成19年2月15日付で委員28名を任命し、新ひだか町地域防災計画案について協議をいたしたところでございます。平成19年度には、前年度策定された防災計画の内容の報告とあわせてグループ制導入に伴う町組織の変更に関する災害対策本部体制、気象情報の関連用語の変更など、防災計画の修正を協議するため1回開催してございます。平成20年度には、町組織改編に伴う災害対策本部体制や災害協定の追加などに係る防災計画の修正について、また新町となってから初めてとなります新ひだか町防災訓練を実施するに当たり防災会議を2回開催し、訓練の円滑な実施に向け協議をいたしたところでございます。本年度でございますが、洪水周知河川の指定及び浸水想定区域の指定並びに防災マップの作成等について報告を行うとともに、町組織改編に伴います災害対策本部体制の修正に係る防災計画の修正について、また旧町時代も含めて初めてとなる三石地区で防災訓練の実施についてを協議するため、現在まで2回開催しているところでございます。 | |
次に、2点目の災害発生時における各団体との支援協定等についてでございますが、平成21年11月末現在、まず全道規模における協定で本町が関係するものとして北海道知事を経由し、全道市町村間で災害時における物資の供給に関する協定等、14件の支援協定を締結しているほか、胆振、日高地区の各町長と日本水道協会北海道地方支部道南協議会との災害時相互応援に関する協定、次に日高町村会を経由し、管内各町と日高医師会及び日高歯科医師会と医療救護活動に関する協定を締結してございます。また、新ひだか町独自で協定を締結しているものとしては、災害時における応急対策や生活物資の供給等について、新ひだか町建設協会との災害時における新ひだか町、新ひだか建設協会間の協力に関する協定、また新ひだか町水道工事業協会との災害時における応急対策等の協力に関する協定、さらには社団法人北海道LPガス協会日高支部との災害時におけるLPガス供給等の協力に関する協定、それから北海道コカ・コーラボトリング株式会社との災害対応型自動販売機による共同事業に関する協定、イオン北海道株式会社との災害時における応急生活物資の供給の協力及び駐車場用地の提供に関する協定、さらには静内電友会との災害時における応急対策等の協力に関する協定について、民間団体6団体と協定締結しておりますし、さらに静内郵便局とは広報活動、緊急車両の提供等に関し災害時における郵便局との協力協定を締結しているところでございます。また、現在一部自治会から津波等の災害が発生し、あるいは発生するおそれがある場合に緊急的に住民を一時避難させる一時避難施設の指定について要望が出されておりまして、公共施設の使用とあわせて公共的施設や町内の高層ホテルなどの民間所有施設を一時避難所としての利用の協力について今年度中を目標に取り組みを進めているところでございます。 | |
次に、3点目の自然災害から生命や社会を守る方策について、町民に対し平常時の防災意識の高揚をどう図っていくのかというご質問でございますが、新ひだか町防災計画にも記載されておるところでございますが、みずからの身の安全はみずからが守る、自分たちの地域は自分たちで守るが防災の基本でございますが、町としましては町民の皆様が災害時に一刻でも早く避難し、安全に行動できるよう、昨年度災害の情報をわかりやすくまとめた新ひだか町防災マップを新たに作成し、本年度全戸配布したほか、地域の自発的な防災活動の推進を図るため出前講座での自治会へのPR、さらには社会福祉協議会主催の小地域ネットワーク専門講座における説明などにより、町の防災対策の取り組みに対するPRや自主防災組織の結成促進に努めているところでございます。 | |
4点目の緊急復旧作業を依頼する業者はどのようにして決められるのかということでございます。災害時の応急復旧につきましては、ご質問の2点目でもご答弁を申し上げましたが、建設協会との協力協定に基づきまして、災害発生時及び災害の発生が予想される場合には、職員でパトロール等を実施した後、新ひだか町建設協会に連絡をとり、静内、三石両地区で早急に対応できるようになっておりますが、依頼する業者につきましては建設協会内で担当地区や体制が定められているため協会内で決定されております。なお、現在の新ひだか建設協会の協力業者は、静内地区32業者、三石地区16業者でございます。 | |
次に、5点目の災害弱者への対応と計画はでございますが、防災行政上は災害時要援護者といいます。9月定例会の池田議員のご質問でもご答弁を申し上げており、同じ答弁となるわけでございますが、災害時要援護者支援につきましては国では平成18年3月に災害時要援護者の避難支援ガイドラインを示し、また平成19年12月には災害時要援護者の避難支援対策の推進についての通知によりまして、各市町村における避難支援の対象者の範囲、要援護者の情報の収集や共有の方法、さらには避難準備情報等の発令、伝達、支援体制など、災害時要援護者の対策の取り組み方針を明らかにした避難支援プランの全体計画を平成21年度中に策定するよう指導を受けてございます。また、平成20年2月にはこの避難支援プランの全体計画の具現化のために市町村のモデル計画が示されたところでございまして、市町村での避難支援プランの早期作成が求められているところでございます。このような経過を踏まえまして、当町といたしましても平成20年12月24日に社会福祉協議会、総務企画部総務課、住民福祉部福祉課、健康生活部健康推進課、日高中部消防組合消防署の関係機関の実務者レベルから成る災害発生時における要援護者支援に係る連絡会議というワーキンググループを立ち上げ、国から示された災害時要援護者支援対策推進実施に係る要援護者支援対策の推進方法等について官民協働により協議、検討を進めているところでございまして、これまでに昨年度は4回、今年度は3回と計7回の話し合いが持たれたところでございます。全体計画と対象者リストは現在策定作業中でございますが、池田議員からも早急にというご指摘も受けてございまして、現在も鋭意作業を進めており、全体計画につきましては本年度中に作成する予定となっております。また、次年度において自治会、自主防災組織、民生委員などと協議を重ねながら災害発生時の支援協力体制を整備し、自力避難が困難な方の個別支援計画の作成に取り組む予定であり、できるだけ早急の対応を進めます。 | |
6点目の地震、風水害に対応する備蓄庫の確保についてでございますが、まず災害用備蓄品の状況についてご説明を申し上げます。静内地区におきましては旧町時代の平成10年度から、三石地区につきましては合併時から災害時用食料、毛布、寝袋を備蓄しており、平成20年度末現在、静内地区では静内庁舎、水防倉庫、古川町職員住宅、東静内教員住宅、東静内分遣所、春立生活館、春立分遣所にて保管をしており、備蓄品内容につきましては乾パンが約6,000食、アルファ化米、これは水を入れるだけで食べられるお米でございますが、400食、1.5リットルのペットボトルの水が約500本の備蓄食料のほか、毛布が1,700枚、寝袋が240個備蓄をしております。三石地区におきましては、三石中学校の防災倉庫において乾パン約4,100食、アルファ化米200食、1.5リットルのペットボトルの水が約190本、毛布が280枚、寝袋が120個備蓄されており、静内地区におきましては地域の施設に分散して備蓄し、三石地区につきましては防災倉庫に備蓄をしている状況でございます。また、土のうの備蓄につきましては、静内青柳町の労金横に約1,600袋、静内山手町の町有地に約600袋、東静内教員住宅横に約800袋の合計3,000袋を土のう保管庫を設置して保管をしている状況にありますし、なお土のう袋についても静内地区に1,200枚、三石地区510枚備蓄してございます。これらの備蓄について、まだ万全とは言えないものの今後も計画的に進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 | |
以上、ご答弁といたします。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 112 ] | ご丁寧に答弁していただきましたので、何点か再質問させていただきます。 |
迅速な対応が求められている緊急時の活動についてもお伺いしましたけれども、この災害対策で一番問題になるのは、町職員の連絡体系という、そういうことが一番問題になると思います。各自治会にお願いして、その要支援者とかそういった人たちに連絡またはその安否を気遣う、こういうことが一番大切になるかと思いますが、この支援者への対策が今つくられているということで、新年度までにはつくっていただけるということでございます。この人数、名前、そしてまたその方たちが何人ぐらいいるのかというおよその見当はついていますか。 |
○議長(中島 滋君) | 上田主幹。 |
◇総務課主幹(上田 哲君) [ 113 ] | ただいまの山口議員のご質問にご答弁申し上げます。 |
今おっしゃられたのは、災害時の要援護者支援プランの関係だと思うのですが、一応今総務課長からもご説明したとおり、全体計画というのは計画の総体のプランになるのですが、それを今年度中に作成しまして、今実際の支援者の方への連絡体制だとかというのは、今後町で持っている対象者に対して個別計画というものになるのですが、これを一人一人つくる形になりますので、次年度自治会だとか民生委員の方だとか、幅広い協力体制を得ながら進めていかなければならないものですから、そういう説明をしながら、具体的に支援者がだれで、どういう方法でだれに連絡するのかというところまで進めていくような形になります。 | |
それで、対象者ですが、今町の各課で把握している大まかな概数になりますけれども、要援護者の対象者としては4,000人ちょっとぐらいになるということなのですが、これからチェックで重複だとかいろいろございますので、今それを照らし合わせて精査している段階でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 114 ] | 人数、今4,000人ということで、これは毎年人数が更新されて、その数が変わるだろうと思いますけれども、しっかりとつくっていただいて役立てていただきたいと思います。 |
それで、防災のこの開催されている年2回、初年度1回ということで、防災会議のメンバーは職員だけでやっているのか。 |
○議長(中島 滋君) | 上田総務課主幹。 |
◇総務課主幹(上田 哲君) [ 115 ] | 防災会議の委員につきましては、防災会議条例に定まっているところでございまして、まず指定地方行政機関というのがございまして、それは例えば森林管理署、それから北海道農政事務所、それから第一管区海上保安本部、それから北海道開発局の室蘭開発建設部の浦河道路事務所、それから道の機関といたしまして日高支庁、静内保健所、門別及び浦河の土木現業所の出張所、それから警察署、それから消防署、それから消防団、漁組、あとJR、北電、NTT、それから郵便局、北海道電力、日通、あと町の副町長、それから防災担当の部長、それから教育委員会の教育長、全部で28人ということの構成になってございます。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 116 ] | そうそうたるメンバーが委員になっているわけですけれども、新ひだか町独自のそういう防災会議ということで、町に関係した各協力者の団体とかいろんな人を交えてのそういう会議みたいのを、町の中の独自の防災会議みたいのをつくって開催されたらいかがと思うのですけれども、そういうことについてはどうなのですか。 |
○議長(中島 滋君) | 本庄総務課長。 |
◇総務課長(本庄康浩君) [ 117 ] | 今のご質問は、管内の各出先というか、浦河にある支所だとかそういうところでなくて、町内でやれというご指摘かと思うのですけれども、基本的に防災会議の委員というのは、これ広域までも含む行政会議でやっていまして、町内だけという組織では今も考えてございませんし、これからもと。ただ、この防災会議はいろいろな、先ほども壇上で申し上げましたけれども、計画ですとかそういうもの、あるいは取り組み方、こういうことを決めていただくということでございまして、有事の際には当然新ひだか町内に、先ほども壇上でも若干申し上げているのですけれども、役場の中で職員の体制もマニュアル化して招集の順番というか、そういうものを決めておりますし、所管部課ごとに班別で役割分担もしてございまして、有事の際にはそういう対応になっています。あるいは、消防や何か、警察とか、こういうところの連携も協議はされておりまして、特に会議という形では、委員さんという形では設けておりませんけれども、それぞれ管内としてのそういう防災会議というか、私どもの町の防災会議が、構成員がちょっと幅広くなっている。それは、連携があるという趣旨でございますので、そこら辺は有事の際とはちょっと切り離して考えていただきたいなというふうに思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 118 ] | いろんな会議があるのですけれども、有事の際に行動を起こす場合に縦の連携よりもやっぱり横の連携が密でないと、身近にいる人が動くということを掌握しておかないと、上から目線でそういう大きな道の関係の機関だけを相手にしていたのでは町の中が混乱すると思うので、しっかりとその対応をしていただきたい。 |
○議長(中島 滋君) | 上田総務課主幹。 |
◇総務課主幹(上田 哲君) [ 119 ] | ただいまの町の防災会議の組織の構成なのですけれども、これにつきましては災害対策基本法で防災会議の組織、所掌事務については都道府県の防災会議の例に準じて規定しなさいよということになっておりまして、それで指定行政機関だとか、今私答弁いたしました関係機関を、土現だとか開発だとかになりますけれども、そういう機関を入れるという形になってございます。 |
○議長(中島 滋君) | 総務課長。 |
◇総務課長(本庄康浩君) [ 120 ] | 今のところで、済みません、ちょっと先ほどの質問の内容でございましたので。それで、今おっしゃっているのは十分わかりまして、今レベル的に庁内の横の連携をとれということは十分必要だというふうに認識してございまして、これは防災会議の下に専門委員会というのがございまして、これは本当に町内の漁組さんですとか社会福祉協議会ですとか、そういうところから委員を集めて下部組織として持ってございますので、そういうところとの連携も十分にさせていただきたいなというふうに思ってございます。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 121 ] | そういうことが大事なものですから、そういう協力される方、していただける方の連絡、そういったものもきちっとしておかないといけないと思いますので、聞いてみました。 |
それと、災害受けられて、また災害が起きて出動するわけですけれども、建設協会にお願いするということで、建設協会からおまえのところ会社何名とかという、そういう指令が来るのだろうと思うのですけれども、その災害についての協定の中で出動した場合に、無償でやるのか有償でやるのかということをお聞きしたいわけですけれども。 |
○議長(中島 滋君) | 上田総務課主幹。 |
◇総務課主幹(上田 哲君) [ 122 ] | それに要した経費については、有償ということになります。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 123 ] | それで、有償ということで多額な金額は要求されないと思うのですけれども、例えば災害起きて河川がはんらんしたと。そのはんらんした河川を直すのに土のう積んだり何かして緊急に対策を講じる場合もあるし、仮でなくて永久的に直さなければならないということもあるのですけれども、復旧作業が原形でやるのか、それとも改良型でやるのかということは、その被害の程度にもよると思うのですけれども、基本的な考え方を教えていただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 総務課長。 |
◇総務課長(本庄康浩君) [ 124 ] | この点について記載はあったのですけれども、壇上でご質問がなかったものですから、私、はしょってしまいましたけれども、基本的に今の原形復旧か改良復旧かというお話でございますが、協定におきましては災害応急復旧ということについての要請でございますので、災害継続中の拡大防止も含んだ原形復旧と言えると思っております。ただ、罹災した箇所、例えば河川等で状況によっては改良復旧もあり得るというふうな認識でございます。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 125 ] | 最後に町長にお伺いしますけれども、災害対策本部長として町民に対して重大な責任を負っている、また信頼関係で成り立っている、そういう町長さんのことですから、災害起きた場合に常に目が新ひだか町に向いていればいいけれども、出張でいない場合もかなりあるということで、そこら辺の対策はとられていると思うのですけれども、今後町の防災について町長の所見があれば伺いたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 126 ] | 防災対策についてのご質問でございますが、合併後、今年は三石地区で防災訓練も行いましたし、この点ではやはり合併して、またその面でのレベルアップができているというふうな認識でおります。ただただ、まだやるべきことは多くて、今課長から答弁申し上げたとおりです。常日ごろ、防災関係の私に対する通知につきましては、どこに出張いたしておりましても、今は携帯電話という便利なものがありますので、それによって状況を報告受けておりますし、文書的なものはファクスでということであります。本部長といたしましては、民の父、母ということで、やはり常日ごろからそういう心持ちで町民の安全、安心を守るために一層、具体的にどの部分をどうするかということについてご指摘を踏まえてやってまいらなければならないと、このように思います。 |
以上です。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 127 ] | 新ひだか町のマップ、今年の5月に全戸配布ということで届きました。町の公共施設にも各場所にこのマップを置いてあるのですか。 |
○議長(中島 滋君) | 上田総務課主幹。 |
◇総務課主幹(上田 哲君) [ 128 ] | 置いてございませんので、少しでも置くようにいたします。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 129 ] | 私もこれ家にあるのですけれども、玄関に置いておけば一番いいのですけれども、非常時にすぐ持ち出せる、読めると。このつくった意味からいったら、各家庭に置くというよりも、皆さんそれぞれ公共施設にこういうものを置いていないと、せっかくいいものをつくったのだから、町民の目に触れることがないところに飾っておくのでは意味がないと思う。また、このマップについては、何年後かに更新される予定があるのかないのか。 |
○議長(中島 滋君) | 上田総務課主幹。 |
◇総務課主幹(上田 哲君) [ 130 ] | 大きな変更等があったときに随時見直して、変更があれば更新版というか、そういうのを出したいなとは思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 山口君。 |
◆8番(山口勇夫君) [ 131 ] | 私も数カ月後に各施設回って、このマップが置いてあるかどうか確認して歩きますので、ぜひよろしくお願いします。 |
これで質問を終わります。 |
○議長(中島 滋君) | 暫時休憩いたします。 |
休憩 午後 3時17分
再開 午後 3時30分
○議長(中島 滋君) | 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。 |
25番、進藤君。 |
〔25番 進藤 猛君登壇〕
◆25番(進藤 猛君) [ 132 ] | 通告に従い、私は選挙公約と町政執行について質問をします。 |
2町合併後3年9カ月を経過し、来年4月には合併後初の自治体選挙が行われることになります。歳月の流れの速さを今さらながら私自身も実感をしています。この4年間、私は議員として私自身、本当に町民の負託にこたえ得る議会活動をしてきたかどうか、さらに私自身町の発展のために具体的な提案ができたかと考えたときに、反省するものが幾つもあります。しかし、お互い苦しい財政運営を合併することで乗り越えようとした決意をし、実行して合併したわけですから、合併して本当によかったというまちづくりを継続することが大切だというふうに私は思います。これまでの行政改革と財政健全化の推進は、歳出削減だけに解決策を求め、人件費の縮減、公共事業の削減などの結果、雇用と雇用の不安定や人口流出につながり、さらには住民に対する使用料等の負担など、本当に住んでよし、来てもよし、個性が光るまちづくりになっていたのかということについても考えてみたいというふうに思います。したがって、これまでの4年間の施策といいますか方針について、町長のそれなりの覚悟を含めて新ひだか町の今後あるべき姿を考えたいと思いながら、町長に以下の質問をしたいというふうに思います。 | |
1点目、町長は先般次期町長選挙に出馬するとの声明を行っています。新聞報道では、内容については私も詳細については明らかにわかりませんが、しかし観光産業に力点を置きながら町政執行を目指すと、こういう記事を目の当たりにしています。町長自身、これまでの行政執行についてどう評価するのか。また、観光産業の充実の内容についても明らかにしていただきたいというのが1点目です。 | |
2点目、町長は前回の選挙の約束といいますか、公約といいますか、2006年3月にしているわけですけれども、その中に雇用の維持と創出を念頭に各種産業振興を図り、町民収入の底上げによる税収を確保すると考えていました。具体的に、このことについて5点お尋ねをしたいというふうに思います。雇用の維持と創出ということでは、雇用の場の確保すら現在難しくなっており、人口の流出にも結びついているのではないかというふうに私は考えます。このことについても、町長の見解を伺いたいと思います。また、この中で各種産業振興を図り、町民収入の底上げによる税収の確保について町民税を初めとする国保税など滞納額が目立ち、町財政を逼迫している、圧迫している状況を考えたとき、雇用の場を確保するということが最も重要な課題だというふうに私は考えます。このときに雇用の場の確保としての新ひだか町食肉センター設立構想について、先般設立委員会主催による説明会がありました。私もこの説明会に参加をしていますが、町としてこの構想についてどう考えるのか、このことについてもお伺いしたい。 | |
3点目として、項目別施策の産業振興、経済活性化では、農協への合併の支援を挙げています。この具体的な支援はどのようになっているのか、これについてもお伺いしたいと思います。私は、町の主要産業は、何といっても1次産業が根幹であり、農林水産業への支援は国の補助事業とあわせて町単独の施策が当然必要だというふうに考えますけれども、このことについても町長のお考えをお伺いしたい。 | |
また、新ひだか町における耕作放棄地はあるのかないのか、この辺についてもお伺いしたいというふうに思います。 | |
4点目として、中心市街地振興策の推進についてであります。先ほど福嶋議員のほうからも質問がありましたので、なるべくダブらないようにしたいというふうに思いますけれども、中心市街地振興策の一環としてピュア2階部分を買い取り、地域交流センター、いわゆるピュアプラザとして発足した。中心市街地活性化につながっているのかどうか、このことについてもお伺いしたいというふうに思います。また、地域交流センターの開設はショッピングセンターピュアにどのような効果をもたらしたのか、この点についてもお伺いしたいというふうに思います。 | |
最後の5点目ですけれども、町民生活としての公約の中に安全と安心のまちづくりの推進とあります。医療、福祉、防災上の諸課題への対応とありますが、医療問題では産科の問題が今一番我が町における重要課題だというふうに私は思います。この産科の医療の問題について、町として今後どのように計画をし、進めていくのか、この点についてもお伺いしたいというふうに思います。 | |
以上、壇上よりの質問といたします。よろしくご答弁をお願いしたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
〔町長 酒井芳秀君登壇〕
◎町長(酒井芳秀君) [ 133 ] | 進藤議員のご質問にお答えをいたします。 |
私の立起表明時に関連したお尋ねでございます。それと、公約の達成状況ということでありますが、まず達成状況につきましては、昨日もお答え申し上げましたように、お示しした公約についてはすべて着手しておりまして、その中で達成されたものは数限りがございますけれども、おおむね達成されたと、このように考えているところでございます。厳しい財政状況、社会状況の中での町民の皆様のご理解とご協力に感謝しているところでございます。 | |
また、観光産業に力点を置くというようなニュアンスの新聞報道がございましたが、私のあのときの記者会見では一例を挙げたわけでありまして、そのことが報道の記事となってあらわれてございますが、これはもちろん全般的に種々公約すべきものをしかるべきときに網羅してお示しをいたしたいということをお断りして会見したわけでございますが、個別のお尋ねがございましたので、例えば観光ということであれば、今観光庁が設置されて1年が経過したところでございます。また、国土交通大臣も観光予算を4倍とかというお話をされていたことも耳にしてございます。ただ、それが今の税収不足等で具体的になってくるのはいつかというところも見きわめなければなりませんけれども、やはり基幹的には第1次産業の振興と、次には持てる観光資源を、前から申し上げていますが、磨きをかけてネットワーク化して観光客を呼び込むという交流人口の拡大ということであります。そういったことで、北海道、また日高の持ち味を生かした観光施策に力を入れてまいりたい。このことは、今、日高管内的にもそういう取り組みが始まってきておりまして、町長方ともそういう意見の交換というものがあるわけでございますが、1町のみならず、他町との連携も視野に入れてやっていくべきだということで考えております。ですから、後ほど、来年になると思いますが、より、よりといいますか、詳細な公約についてはしかるべきときにお示しをいただきたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。 | |
また、雇用の場の創出とか確保ということで、これも申し上げて平成18年の選挙に臨んだところでございます。これは、なかなか胸の張れる状況でもありません。特に国全体といいますか、それと世界全体なのかもしれません。ドバイにおいてドバイショックということが今私たち管内の軽種馬生産界においては大きな注目事項でございます。人のせいにするわけでございませんが、大手の貨物運送事業者が自己破産をしたことですとか産業廃棄物処理事業者の破産ですとか、またクレジット関係事業者の破綻ですとか、そういったことが相続きまして、大変憂慮すべき事態となっているところでございます。有効求人倍率を見ましても、相変わらず低迷を続けているという状況でございます。そういった中で、昨年からの経済対策によって億単位の交付金が参りまして、それらを駆使して維持補修工事等を中心に地元最優先発注ということで取り組んでおりましたり、また少し前になりますが、カラマツの大径木の製材期の雇用、これは9人の雇用があったということでございます。それから、本来的に我が町の形態の基幹的な問題であります1次産業、これについても絶えず単費も導入いたしまして、黒毛和牛からミニトマトの選果機あるいは花卉センターの選別機等、記憶に新しいところでございますが、そういった支援をしてございました。ですから、このほうでは維持されているのではないか。新規就農の花卉農家の青年もおりまして、そういうところでは検討しているところでございますが、全体的な経済状況で大きな、先ほど申し述べた10人単位の雇用を抱える事業者が破綻を来したというところがマイナス要素であります。今後とも当然そういうことも念頭に置きながら雇用対策は取り組んでいくべきだと思いますし、常日ごろもそういうことに頭を置いて尽力しているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 曽我企画課長。 |
〔企画課長 曽我啓二君登壇〕
◇企画課長(曽我啓二君) [ 134 ] | 私のほうからは、進藤議員の2点目、各種産業振興を図り、町民収入の底上げによる税収の確保は、町民税を初め国保税など滞納額が町財政を悪化させている。雇用の場を確保し、拡大させることが重要課題ではないかということで、新ひだか町食肉センター設立構想について、先般設立委員会主催による説明会がありましたが、町はどのように考えているかということですけれども、このことについては新たな産業による地域経済の振興と雇用の場の確保という視点での企業誘致について町としても取り組んでいくべきと考えております。その一方で、食肉センターという性格上、誘致に当たっては町民の皆さんの十分なご理解が必要であると考えておりますが、現段階では設立実行委員会の構想段階であり、具体的な事業計画等が示されておりません。今後においては、事業者の方々の動向を見ながら取り組んでいきたいと考えております。 |
以上です。 |
○議長(中島 滋君) | 農林水産部長。 |
〔農林水産部長 石川広志君登壇〕
◇農林水産部長(石川広志君) [ 135 ] | それでは、進藤議員からご質問がございました選挙公約と町政執行についての2の(3)、項目別施策の産業振興、経済活性化にかかわってのご質問に、以下2点についてご答弁を申し上げます。 |
まず、農協の合併についてでございますけれども、新冠農協、しずない農協、みついし農協が合併についての協議機関を設けて種々検討されてきておりました。3農協の協議の結論として、合併は断念されてございます。したがいまして、農協の合併に伴う支援は行っておりません。 | |
次に、ご質問のイの町の主要産業は何といっても1次産業が根幹でありというご質問についてご答弁を申し上げるものでございます。進藤議員がおっしゃっておられます農林水産業の支援は、国の補助事業は当然ながら町単独の施策が必要ではないかというお考えがございますが、ご質問の趣旨には私どもも同調するものがございます。そこで、農林漁業の振興を図る上で関係機関、団体が相互に共通の認識を持ち、その役割をそれぞれが果たすことが何より重要でありますことから、関係機関、団体と協議の上、農業においては新ひだか町農業振興計画、森林、林業につきましては新ひだか町森林整備計画、漁業におきましてはひだか漁業協同組合水産振興5カ年計画を作成されておりまして、この振興計画に基づき、町は農協、漁組、さらにはそれに森林組合を中心として関係機関、団体と連携をしながら各種の対策に取り組んできております。町としての具体的にどのような支援ということでございますが、農業においては土地利用や生産性を高め、農業所得の向上に主眼を置きながら主なものになりますが、経営改善対策として黒毛和牛の導入の助成、それから貸付事業、野菜や花卉ハウスへの助成、自給飼料の安定確保に向けた草地更新、これに透水性対策、暗渠事業等でございますが、さらにホッカイドウ競馬への支援、和牛センター、農業実験センターによります試験成果に基づく普及指導などを行っているところでございます。林業においては、環境の保全、機能の保持と、健全な森林管理、生産に向けて造林、保育事業への助成、カラマツ材加工施設、乾燥施設などへの支援を行っているところでございます。漁業においては、水産資源の増大、所得の向上を図るため各種種苗放流や栽培漁業の推進、漁場の造成、保全事業などの支援を行うなど、多様な対策を講じているところでございます。今後におきましても、国の事業並びにその方向性をも予想されますことから、関係機関、団体とも十分協議をしまして生産性の向上を図る対策を引き続き推進してまいりたいと、このように考えているところでございます。 | |
次に、ご質問のロの新ひだか町における耕作放棄地でございますが、平成20年度の農業委員会の調査では43ヘクタール程度と伺っておりますが、三石地域の離農跡の土地については、現在新規就農もされているところでございます。現在団地化された優良農地においての耕作放棄地はないものというふうに考えております。なお、俗に言う傾斜地や、それから団地化できない山間、いわゆる細い沢というふうにもとらえていただいても結構かなというふうに思っておりますが、団地化ができずに農業機械が入りにくい、そして生産条件の不利な土地といいますか、そういったところなどについては実態を詳細に把握はできておりませんけれども、軽種馬生産に特化した生産構造に我が町はこれまであるというふうに思っております。厳しい生産環境を踏まえて、平成15年からでございますけれども、経営基盤の強化と農地需要の喚起を図るためといたしまして、黒毛和牛の導入を毎年度推進してございます。現在その繁殖雌牛は約2,400頭まで増加してきているという状況にございまして、この状況は今後の増等も見込まれていくということというふうに私どもはとらえているところでございまして、その草地需要は高まっていくものというふうに思っているところでございます。 | |
以上、ご答弁申し上げます。 |
○議長(中島 滋君) | 竹田商工労働観光課長。 |
〔商工労働観光課長 竹田幸也君登壇〕
◇商工労働観光課長(竹田幸也君) [ 136 ] | 進藤議員からの選挙公約と町政執行についてのご質問の2点目の選挙の約束に関する5点の質問のうち(4)の中心市街地振興施策の推進についてお答えを申し上げます。 |
かつては中心市街地に店舗を構え商売をすることが重要視され、店舗の集積が図られ、多くの商店街が形成されてきました。しかし、人口の増加とともに居住空間が郊外へと広がりを見せ始め、やがて郊外周辺に無料の大規模な駐車場を備えた大型量販店の出店が目立ち始め、モータリゼーションの振興とともに消費者は中心商店街を避け、郊外店舗での買い物を楽しむようになりました。その結果、中心商業圏と郊外商業圏との競争が激しさを増し、地元商店街においては空き店舗が増え始めるなどの現象が進み、中心商店街の衰退が大きな社会問題と発展することになりました。こうした中、中心商店街の再生と活性化を推進するため、国は平成18年度に、いわゆるまちづくり3法と言われる大店立地法、中心市街地活性化法、都市計画法の改正がなされたところであります。当町といたしましても、中心商店街の活性化につきましては大きな課題であり、地元商店街に人の流れを呼び戻すべくショッピングセンター2階に地域交流センターピュアプラザを整備し、町民の交流の場として、また市街地に人の流れとにぎわいを復活させることを目的とし、平成19年4月にオープンをさせたところでございます。 | |
そこで、ピュアプラザが中心市街地の活性化になっているのかというご質問でありますが、人の流れを呼び戻すという点におきましては、先ほど福嶋議員の一般質問においてピュアプラザの年間利用者数の状況についてご説明申し上げているとおり、年間7万人を超える新たな利用が発生しておりますことから、結果といたしまして人の流れを形成することが中心市街地の活性化に貢献できたものと考えております。 | |
また、ショッピングセンターピュアにどのような効果をもたらしたのかというご質問でございますが、これも先ほどの福嶋議員からのご質問にもお答えしておりますとおり、答弁の重複となりますが、ピュア事務局からご報告をいただいております売上額の推移を見てみますと、ピュアプラザ開設前の売り上げ実績では、前年対比で10%から15%の急激な落ち込みが続いておりましたが、ピュアプラザ開設年の平成19年度においては2.3%の落ち込みにとどまっております。これは、企業の自助努力が大きな要因と思われますが、数字を見る限り効果があったものと考えてございます。しかし、残念ながら平成20年度におきましては、不況のさらなる低迷という経済動向も影響いたしまして、売り上げの落ち込み幅が膨らんでおりますが、一定の下支え効果は見られるものと考えております。 | |
以上、ご答弁といたします。 |
○議長(中島 滋君) | 神垣健康推進課長。 |
〔健康推進課長 神垣光隆君登壇〕
◇健康推進課長(神垣光隆君) [ 137 ] | 進藤議員ご質問の大きな2項目めの(5)番目、医療、福祉、防災上の諸課題への対応の中の医療では産科の問題が重要であり、今後どのように考え、進めようとしているかについて答弁申し上げます。 |
この質問に関しては、昨年12月、定例議会において井上議員からもご質問がありお答えしておりますが、町内唯一の産科医療機関が昨年8月をもって産科医療を中止し、婦人科のみの検診を行っております。町内で皆無となった産科医療につきましては、深刻かつ重要な課題であるとの認識は変わっておりません。しかしながら、全国、全道的に産科医師が不足していることと産科医療に対するリスクの高さから、その担い手も減少している状況にあることなど、そのあり方について全国的に危惧されている状況であります。北海道周産期医療システム整備計画において第3次医療圏に総合周産期医療センターを6カ所、第2次医療圏に地域周産期医療センターを25カ所認定しておりますが、国の要件を満たす指定を受けている総合周産期医療センターの設置は2カ所にとどまり、さらには地域周産期医療センターにおいては5カ所が分娩を休止し、1人医師体制が6カ所と状況に大きな変化はございません。また、日高圏域、根室圏域においては地域周産期医療センターはいまだに整備されていない状況にあります。日高圏域には分娩可能な医療施設は1カ所のみとなっており、産科医療機能の減少による影響が懸念される状況であり、大変重要な課題であると認識しております。町といたしましては、安心、安全な分娩を確保するため妊婦健康診査の回数を従来の5回から14回に拡大しておりますし、分娩施設が町内になくなったことから、妊婦に対する負担軽減策として町外の産科医療施設に通院する妊婦に対し定額1万円の交通費の助成を政策的に行っているところであります。新ひだか町としましては、前述のとおり北海道医療計画日高地域推進方針に沿った形で周産期医療体制の整備に期待するとともに、引き続き当面は浦河赤十字病院あるいは地域周産期医療センターである苫小牧王子病院や苫小牧市立病院等の医療機関に依存するしか解決策は見出せない状況でありますので、これらの医療機関の早急な体制整備と産科医師の確保について関係機関等に要請する努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤議員。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 138 ] | 済みません。ちょっと暑いので、上着脱がせていただきます。 |
○議長(中島 滋君) | どうぞ。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 139 ] | それでは、一通りご答弁いただきましたので、私のほうから再度再質問という形で質問させていただきたいと思いますけれども、まず最初に町長のご答弁でありました件について、これは昨日の細川議員の質問に対しての回答もありましたので、そのことについても若干触れながら再度お伺いしたいと思いますけれども、町長は公約の部分については52項目、きのうの細川議員の質問でありますけれども、52項目についてはおおむね達成できたというふうに考えているとおっしゃっていました。今日の部分については、着手したものと、それから達成できたもの、こういう2つのご回答をいただいているわけですけれども、私はこの中で、言葉の使い方もあろうかと思いますけれども、おおむねというのはほとんどというふうに私は解釈するのですけれども、着手したということと達成できたということについてはこれはちょっと、着手したけれども、できなかったと。しかし、公約については着手したのだと、こういう部分があるかというふうに思うのです。私は、先ほど町長も言っていました観光産業という、これは一部取り上げたということでございますので、私も観光についてはこの間何回か取り上げて、ぜひ町に考えてほしいと、こういうことでお願いした部分があるのですけれども、例えばビーチバレーボールの復活であるとか、あるいはペテカリ登山の再開できるような行動を含めて考えてほしいとか、あるいはこれは常任委員会の中でもお話ししたのですけれども、三石地区にある、いわゆる「蔵三」を中心とする海浜公園、この部分では数年前まで、たしか私の記憶しているところでは子供たち含めて地びき網の実施をしていたという実態があるのですけれども、これを聞きますと漁業権の問題か何かでもって中止したと、こういう話も伺っています。しかし、これらを含めて私は、観光産業というのを先ほども町長言っていましたけれども、この新ひだか町に多くの人を引き寄せる、そういういわゆる政策、このことが大事だというふうに思うのです。したがって、私はやはりこの部分について重要な課題だというふうに思うので、これらの例えば地びき網の実施であるとか、あるいはペテカリ登山の部分についてとかビーチバレーの実施について考えるところがあれば、ちょっとお伺いしたいというふうに思うのです。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 140 ] | お答えをいたします。 |
確かにそういう発言をされたのを承知しております。それで、ビーチバレーにつきましてはかつてやっておりました。これにかかわるスタッフの確保等が難しくなって、断念されたというのも伺っております。かわるものとして何ができるかということは、私も今後に向けて考えているところであります。それから、ペテカリ登山、これは交通の確保でございますが、三石側からの林道を使ったものが今一番早い対応だということで、これ真っすぐ静中線を行くということについては、道の許可次第というところがあります。そんなことで、これからも道の三石側の通路を使って、ダム湖の橋を渡ったところからの道道についても通行制限がありますので、これらの解除について速やかにしていただけるよう、より強く働きかけをしていかなければならないなと考えています。しかしながら、今は交通のことを申し上げているわけで、ペテカリ登山のネット上でのアピールですとか登山祭りですとか、そういうことをおっしゃっているのでしょうけれども、それらも含めて今後の課題と、このように思っております。今皆様方のご承認を受けまして、ライディングヒルズ静内が指定管理者となりまして、大変意欲的に経営者は取り組んでおられます。それで、10月には全道障害者馬術大会というようなネーミングだったと思いますが、開かれて、町内外から多くの方が見えました。それで、今後その経営者の意向もさらに魅力あるものにしていきたいということですし、それらも念頭に置いて観光施策やってまいりたいと思います。また、今調査しておりますのは、フットパスということで、恵まれた自然景観の中を歩くということも調査中ということで考えております。交流人口の増大というのは、ほかにもたくさんありますから、ご指摘を踏まえて取り組んでまいりたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 141 ] | 観光、人を集める、いろんな工夫があるのだろうというふうに思うのですけれども、その中でも、今町長のご発言の中にビーチバレーボールについては多くの人が集まり過ぎて運営が困難になる、人手が足りないと、こういうご発言でした。私は、やはり多くの人を集める、このことが私は観光産業としては必要なことだろう。人手が足りないというのであれば、それなりの手だてをやっぱり私は組むべきだ。例えば商工観光、人数足りないというのであれば、人員配置の中でそれに見合う人員配置をする、こういう努力をしながらやはり人集めを考えていく、そういう部分が私は必要でないかと思うのです。そういう意味で、かつて私が質問したときにお答えは、多く集まり過ぎて、人手が足りなくてできなくなった、こういう答えが返ってきましたので、そういう部分については町行政として、そこに力を入れるのであれば、それなりの人員配置をする、これは何も商工観光に限ったことでないのですけれども、ほかの部署でもそうだと思うのですけれども、そういう部分にやっぱり力説を置いてやっていく、こういう姿勢が私は大事だというふうに思うのですけれども、町長、いかがですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 142 ] | 実際桜まつりがそういう形で職員を動員してやっております。そういうことでご理解をいただけるならば、そういうことを予算化とか事業化していくということが必要かと思います。ただ、行政主導のお祭りということでないと、今の景気動向では無理かもしれませんけれども、実行委員会という形で民間のセンスを取り入れていくことも大事なので、そのあたりは団体の協力、女性部、青年部、こういったものも仰がなければいけないといって一体となっていくというような形をどうつくれるかということでないかと思います。ご指摘の点踏まえまして、活性化するためには町職員が代休を、振りかえ休日をとってでもそういう対応をすべきだというような考え方もうなずけますので、そういうものも視野に入れながらやってまいりたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君、ちょっと早いのですけれども、休憩したいのです。済みません。 |
10分休憩いたします。 |
休憩 午後 4時12分
再開 午後 4時24分
○議長(中島 滋君) | 休憩前に引き続き一般質問を継続いたします。 |
進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 143 ] | この観光の部分について、もうあと1点くらいちょっとお伺いしておきたいと思うのですが、先ほども言いました地びき網の件なのですけれども、これは子供たちにとってみれば非常に楽しみにしていた一つの行事だというふうに思うのです。それで、お伺いしたら、これは漁業権の問題として現在も取りやめているという話も聞いています。地びき網の部分については、それほど私は漁業権にかかわって大幅に漁業者を混乱させるというようなことではないような感じがするのです。したがって、この辺についてはぜひ、子供たち楽しみにしているということもございますので、その辺再度協議していただいて、何とか復活できる道はないのかと。こういう部分について、もし考え方あればお伺いしたいと思うのですが。 |
○議長(中島 滋君) | 商工観光課長。 |
◇三石総合支所商工観光課長(渡辺勝造君) [ 144 ] | 三石海浜公園に係るものとしまして、私のほうからご答弁申し上げます。 |
事実、地びき網やっておりました。ただ、漁業権の関係等もございまして、当時日高3町で地びき網をやっておりまして、札幌圏のほうからかなりの方が見えたということで記録が残ってございます。ただ、いかんせんなかなか、やるに当たって町単独ではできないということで、漁師の方だとかいろんな方に協力をいただいてやっているという経緯がございます。それで、やれないということではございませんので、何とかいろいろ関係団体と協議しまして、できるものであればやりたいと。新たなこととしてやることは可能かもしれません。ただ、今言ったように地形も変わってございます。それと、網の用意だとか漁師の方々の協力だとか、いろんな面でクリアしなければならないところはございます。そういうところをまず研究をさせていただきたい、そういうことでご理解いただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 145 ] | この問題とビーチバレーの問題、当然これは町職員だけでできるものではないと私も理解しております。したがって、やはり先ほど町長が言っておりましたように、実行委員会なり、そういう方々と含めて民間の協力を得ながら何とか努力をしていただいて、多くの人をこの新ひだか町にお呼びできるような環境を整えてもらいたいというふうに思って、そのことを要望してこの件については終わりたいというふうに思います。 |
それでは、2点目の部分なのですけれども、いわゆる雇用の創出と維持と、こういう関係で先ほど町長も答弁しておりましたけれども、私はこの間の町行政における公共事業の縮減あるいは一般工事費における競争入札等の関係等含めて、業者の中でかなり縮減したり人員削減をしていると、こういう状況を見たときに、雇用の維持あるいは創出なんていうことについてはほど遠いだろうというふうに思っています。そこで、合併当時の新ひだか町の人口、そして現在どのぐらいの人口になっているのか、その辺の資料あればちょっとお伺いしたいというふうに思うのですが。 |
○議長(中島 滋君) | 企画課長。 |
◇企画課長(曽我啓二君) [ 146 ] | 平成18年3月から21年3月までの間の人口動態を見ますと、人口で1,173人が減少しております。その内訳としましては、出生、死亡のいわゆる自然減で192人、それと転入、転出の差、社会減で981人となっております。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 147 ] | いずれにしても、今新ひだか町の人口2万6,000ちょっとだというふうに私は記憶しているのですけれども、そういうことからすると合併時の人口から、出生減だとかいろいろ割り引いても、かなりの数が減少しているというふうにとらえるならば、これは1つにはやはり雇用の安定、雇用にかかわってくる部分についてもあるのではないかというふうに思っているのです。したがって、先ほど町長は人の流れというのが重要なのだという話になっていますので、この辺について土木、建築含めた事業者、この方々の部分については相当新ひだか町の人口に影響しているのかなというふうに思うのですけれども、その辺の業種別の部分についてどのぐらいの減少になっているのか、わかればちょっと教えてほしいと思うのですが、わからなければ恐らくそれは、1つには業者の仕事の縮小だとか、あるいは先ほど町長言いましたけれども、廃業したとか、そういう部分の中で職を求めて流出しているという部分が相当私はあるのかなという感じがするのですけれども、その辺でちょっとお伺いしたいというふうに思ったのです。 |
○議長(中島 滋君) | 企画課長。 |
◇企画課長(曽我啓二君) [ 148 ] | 進藤議員の言うとおりだと思うのですけれども、ちょっと数字のほうは押さえておりませんので、申しわけありませんけれども。済みません。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 149 ] | そこで、町長は先ほど選挙公約の、昨日の細川議員の質問にもあるのですけれども、52項目の公約、これはおおむね着手し、達成できたというような答えが返ってきました。私は、本当に公約が達成できた、こんなふうに私はどうも考えられないのですけれども、むしろ町の行政としてこのことについてはやはり重大な問題があるというふうに考えざるを得ないのですけれども、再度町長のこのことについての考え方をお伺いしたいというふうに思うのですが。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 150 ] | 1つの町でできること、それから国とか北海道の予算ですとか政策で、あるいは世界の経済の動きでそういうものが左右されるものがありまして、私なりに取り組んできたという意味で達成されたというか、着手も含めて達成されたと申し上げているわけで、やってはおりますが、それを上回る北海道的、全国的、世界的な要因によって減速しているということであります。ですから、これは4年間で達成すべきものかという論議になってくると思いますけれども、4年で区切りますと、はかばかしくいっていないということであります。しかしながら、課題としては永遠の課題であろうと。どこの町、どこの国、自治体においても、働く場所があるということが一番の人口の定着イコール町の活気ということになるわけでして、そういったことでご理解をいただければ、今後とももちろん取り組んでいくということで、我が国経済の好転を祈って、それに合わせて物事をやっていくということであると思っております。 |
ただ、第1次産業につきましては、昨日来申し上げておりますように、現在の担い手の方々が高齢化していく。そこにいかに元気のいい、例えば30代、40代といった人たちを地元の後継される方も含めて、他の町からも求める、都会からも求めるという形をとって、これを補完していかなければならない、このように考えているところでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 151 ] | ちょっと今の町長のご発言の中に、私の聞き違いかもしれませんけれども、選挙公約というのは4年で達成するものなのかどうか、こういうご発言がありました。私は、私自身も初めて立ったときに、やはり公約というのは、1期4年ですから、4年の中で達成するものが公約として盛り込んでいると、こんなふうに思うのです。したがって、これは4年あるいは10年かけてやれる公約だというふうには思っていないです。したがって、町長はあくまでも前回の選挙から4年たっているわけですから、その4年の中で達成できる公約というものを町民にお約束をして、それに努力をしていくのだと、こういう姿勢でなければ私はちょっと違うのでないかというふうに思うのですけれども。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 152 ] | そのとおりです。それで、やってまいりました。ただ、外的要因といいますか、それが大きかったということで、それを細かく分析しますと、なぜ大手貨物運送事業者が破産をしたのか、なぜ産廃業者が破産をしたのか、クレジット会社が破産したのかということを分析して、それに結びつく雇用が町政の責任によるものかということ。一方では、カラマツ製材工場ですとか黒毛和牛等、花卉栽培、ミニトマトとかいうところに応援しておりますので、雇用の下支えといいますか、維持ということでは貢献していると、このように思っているところでございます。ですから、そのあたりになりますと、相当時間をかけて分析をさせていただくということになろうかと思います。ただ、昨日来申し上げておりますように、胸の張った言い方としてはなかなか私も心苦しいものがございます。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 153 ] | 各種産業の振興という部分の中で先ほど質問いたしまして、回答いただきました。これについては、町としても前向きに考えているというご回答だったので、これ以上私も何とかよろしくお願いしたいということのみにしたいというふうに思いますが、1つだけ確認をしたいというふうに思うのですが、旧三石地区の温泉の下に、私は遊休地だと思うのですけれども、遊休地があるのです。昔は、あそこに企業誘致という看板が、たしか私はかかっていたというように思うのです。今、恐らくどこを見てもその看板がない。これは、もう企業誘致というのが断念したのかどうか、その辺についてちょっとお伺いしたいと思うのです。 |
○議長(中島 滋君) | 支所総務企画課長。 |
◇三石総合支所総務企画課長(田辺貞次君) [ 154 ] | いわゆる東鳧舞の町有地の関係でございますけれども、この土地につきましては旧三石町の時代に企画のほうで管理をしておりましたので、私のほうから答えさせていただきます。 |
東鳧舞の町有地につきましては、旧三石町時代の平成4年に取得した土地でございまして、取得当時から企業誘致地として看板を設置してPRをしておりました。しかしながら、この町有地につきましては水道や下水道のインフラ整備がされていないということで、合併後につきましては遊休町有地として平成18年11月の総務常任委員会にも報告しております。そういうことで、現在は企業誘致としての町外業者への積極的なPR活動は行っておりませんが、まとまった土地でございますので、相談があれば検討したい町有地ということで考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 155 ] | そういうことで、看板はないけれども、候補者がいれば何とか誘致したいと、こういうことで今おっしゃっていましたので、そのためにはおっしゃったようにいろんな施設の関係含めて、水道あるいは下水、ここら辺の整備含めて、これは企業誘致するということであれば、当然適した水があるのか、あるいはそういう部分については、町として私は実施するぐらいの覚悟があってもいいのかなという感じはするのですけれども、その辺はどうなのですか。 |
○議長(中島 滋君) | 支所総務企画課長。 |
◇三石総合支所総務企画課長(田辺貞次君) [ 156 ] | 今お話ししましたように、合併後は遊休町有地ということで看板を取り外しておりまして、その要因となるものが、今進藤議員がおっしゃったとおり、例えば水質の調査だとか、あるいは地質の調査だとか、上下水道のインフラ整備ももちろんですけれども、その辺の整備がされていないということで、企業誘致という看板は現在積極的にPRをしていないということで考えております。今後につきましても、この辺を町費をもって調査をして、積極的に町外業者あるいは町内業者も同じですけれども、PR活動、企業誘致として行っていくということにつきましては、まだちょっと今の段階では方向は出ておりません。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 157 ] | さっきから言っているように、やはり私は新ひだか町としてこの辺の部分については企業誘致も含めた、当然人口の増を図るという観点からも、できればやはりこの辺については十分に検討していただいて、雇用の場を確保するという意味からもその辺の整備をしていただきたいということを要望して、この件については終わりたいというふうに思います。 |
次に、個別施策の中での、いわゆる農協の部分について先ほどご答弁いただきました。いろいろ検討したけれども、農協の合併については現時点では断念せざるを得ないと、こういうご回答だったというふうに思うのですけれども、いわゆる漁協、商工会、このあたりは新町として合併したときに統一されたというふうに思うのです。先ほど合併できない理由はいろいろと述べられておりましたけれども、再度どの程度町として支援して、そしてそれでもなおかつできなかったのかというあたりについても、もう一度再確認をしたいというふうに思うのですが。 |
○議長(中島 滋君) | 農林水産部長。 |
◇農林水産部長(石川広志君) [ 158 ] | 先ほど壇上でもご答弁申し上げておりますが、それぞれ3農協の構成員をもって協議をしたということでございました。その協議の結果、その団体として合併はできないということの結論に達しているということでございます。したがいまして、町からは支援策は何も講じるものが、合併についての支援策はないということでございます。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 159 ] | それでは、この農協にかかわる合併についての支援というのは今後も、これはもう町としては手つけられないと。 |
○議長(中島 滋君) | 農林水産部長。 |
◇農林水産部長(石川広志君) [ 160 ] | 現段階ではそういう理解でよろしいのかなというふうに思っております。また、今後そういう機会ができれば、それはまた別な考え方をしていかなければならない、このように思ってございます。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 161 ] | これは、何度もしつこくなりますけれども、町長の公約の中に個別施策として、いわゆる農協の合併に対する支援というのが載っていましたので、そういう面ではやはり公約として載せた以上、今おっしゃったような形でもって、やったけれども、できなかったと。こういう部分、町長言っている着手したけれども、実施できなかったという部分でとらえてよろしいかと思うのですけれども、そういう部分というのはまだまだたくさんあるという気が私するのです。ですから、私は昨日の細川議員のおっしゃっていた52項目、これについておおむね達成できたと思うという答弁についてはちょっとニュアンスが違うのかなという感じがするのです。そういうもの、まだ町長はあるのでないですか、どうですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 162 ] | 町の予算をつけてやるもの、それから農協の合併について、その団体というものが独立してあるわけですから、農協さんの予算で運営しているもの、そこに限度がどうしてもあります。それで、思い起こしてみますと、組合長さん方と顔を合わせていろいろ懇談する場がありますけれども、やはりどうしても内部の事情をお話しされて、結局自治体の合併と同じく財政状況が合わないというところがどうもネックのようでありまして、そこに立ち入るということは、これは内政干渉というような格好にもなります。ただ、合併しようというときに、ここがネックだと、ここは行政支援をしてほしいということになりましたら、その支援という意味で掲げたことであります。米の色彩選別機なんかもそういう一つの要素であったわけですが、結局はJAしずないさんが今単独で米を選別しているという状況になっているということで、団体独自のやはり独立性というものもありますので、私は当時の流れとしてはこれは合併できるなというふうに思っていたのですが、そうならなかったということですので、ご理解いただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 163 ] | 次に、主要産業として、私も先ほど述べましたけれども、我が町は、新ひだか町は何といっても1次産業、この部分について主力をなす町だというふうに私は思うのです。その1次産業、いわゆる農林水産を軸とする町の発展ということを考えれば、これまでいろんな事業を町としては展開してきたと思うのです。これについては、やはり国の補助事業として認可されたもの、なおかつその認可されたものに町として、いわゆる応分の負担をしながら推進してきたと。私は、この1次産業の発展からすると、もっともっと町独自の予算を傾斜をして配分すべきだと。抜本的なそれこそ見直しをやっぱりやって1次産業に重点的に配分していく、こういう考え方を持ってもらわなかったら、私は絵にかいたもちになるだろうというふうに思うのです。特に、先ほど言っていました和牛であるとか、あるいは花卉産業だとか、トマトの部分についてはもう既に平取農協が大幅にやっておりますので、そういう部分でいけば私は町として、やはり和牛あるいは花卉に重点的な力を入れて、そこに抜本的な配分をして充実させていくと、こういう政策が必要でないかと私は思うのですけれども、その辺町長どう考えますか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 164 ] | もっともであります。 |
そこで、今まで行財政改革を行って、そういう政策を打つ時期に来ているのではないかということで攻めと申し上げているときでありますし、ただ、今新政権になって、先ほども申し上げましたが、地方に対してどれぐらいの財政の措置があるかというところが大きな、これもポイントでございます。しかしながら、今年度と同じような額とかということであれば、それは攻めでいけるということも、進藤議員おっしゃるとおりJAのほうからの要望もございますので、今それも前向きに検討させていただいておりますが、そういったことに手を打ってまいりたいと、このように思いますし、独自の考え方も持ってございますので、それらにも予算をつけてご理解いただいて展開していきたいと、このように考えております。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 165 ] | 厳しい財政の中で、あれもこれもということについては非常に困難性があるということは私も十分にわかっています。しかし、我が町としてこれからどう発展していくのかというふうに考えたときに、やはりなくてはならないのは1次産業の発展、それを含めた、いわゆる地域での人口増と、こういうものを図っていく。そういうことが必要だろうと思うのですけれども、先ほど聞いた中で休耕地、いわゆる耕作放棄地、総体でいくと43ヘクタールですか、これがあるということで、多くは山間地、いわゆる細いところだというふうに思うのですけれども、中には離農された方の中で放置されているというふうなことも今おっしゃっていましたので、その辺についてはどうなのですか。 |
○議長(中島 滋君) | 農政課長。 |
◇農政課長(酒井哲也君) [ 166 ] | ご質問にお答えをいたします。 |
部長が壇上でお答えした離農跡地、これにつきましては新規就農されて、その農地については利用されているという状況に現在あります。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 167 ] | なぜ私がこの質問をしたかといいますと、今いわゆる耕作放棄地といいますか、そういう部分の中でいろんな利用の仕方があるだろうというふうに思うのです。わずかな山間地であっても、利用の仕方によってはいろんな部分で活用できる。特に今都会の中では、いわゆる体験農業というのですか、そういうものを含めてボランティアを募りながら農業体験をしていく、こういうスタイルも私はあるというふうに聞いているのです。そういう中で、これは酒井課長がよくおっしゃるのですけれども、農業するためにはそんな1年や2年かかったってどうもならぬと。もっと長い期間でやっていかなければならぬと。こういう心構えでいかないと、入ったはいいけれども、離農していく。その跡地どうするのだという問題を1つ抱えているという問題もあるというふうに思います。しかし、そういうことも含めて農業体験をしながら、私は1年でも、あるいは6カ月でもいい、そういう体験をしながらここに住みたいと、そういう方策も、方法も私はあるのかなと。したがって、長い期間でやってくれというのでなくてもいいから、6カ月でも3カ月でもいいから農業体験として実施しながら、ここはどうなのだという部分について考えてみる必要あるのでないかと私は思うのですけれども、その辺いかがなものでしょうか。 |
○議長(中島 滋君) | 農政課長。 |
◇農政課長(酒井哲也君) [ 168 ] | お答えをさせていただきます。 |
私は、農業に対する取り組みというのは、そう安易に取り組めるものではないということは重々話をさせていただいております。 | |
そこで、今お話しのように、短期的に農業を体験するというだけではなくて、職業として農業を選択していくのだという気構えがあるのであれば、堂々とその計画自体を出しなさいと。そして、その計画が実現できるのかどうかということを、農業団体もそうですし、農業委員会もそうですし、それぞれの専門の担当職員がいるわけですから、そこで十分その方々と話をさせていただくと。そしてまた、農業体験をしたいということになりますと、先ほど来町長もお答えしておりますけれども、我が町にとって特性のある作目があるわけです。それを基本的に進めていくということが後の技術指導だとか営農指導に結びつくということもございますので、単純的な農業体験を積極的に進めていくということを今現在考えているわけではございませんので、ご理解をいただきたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 169 ] | 私は、その部分についてのエキスパートでないので、その辺はわからないのですけれども、酒井課長はその辺は十分に熟知されていると思うのですけれども、しかし手段としての方法として体験をして、そこで、ああ、これなら私できるわという人が何人かでもいれば、私はそれが町の発展にもつながるだろうという気持ちでもってしゃべっているのです。したがって、長期間で見れば、酒井課長のおっしゃるように、それはわかるのですけれども、そういう方法も一つの方法としてあるのではないかというふうに私は思うものですから、それで耕作放棄地についての活用の仕方も考えてみたらいいのでないかという発想に立ったわけです。そういうことですので、ご理解をいただきたいというふうに思うのです。 |
それと、あとまだ大分時間ありますか。 |
○議長(中島 滋君) | あと15分。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 170 ] | あと15分ということになれば、この第1次産業については最後になりますけれども、ぜひ町長の考え方の中で抜本的な財政配分の見直しを考えながら、1次産業の育成、そういうことについて、ぜひ奮闘していただきたいということをお願いしたいというふうに思います。 |
あとピュア問題について若干、これは先ほど福嶋議員のほうからも質問がありましたので、その分については重複を避けたいというふうに思うのですけれども、町長の公約の中で、これは公約かどうかわかりませんけれども、いわゆる地域交流センターピュアプラザ、これを建設するに当たって、中心市街地の活性化を第一に挙げながら、人の流れをここに持ってくるのだと、こういう形でもって私ども含めて議決をしてできたわけですけれども、先ほどの話聞きましたら、本当にこの市街地の活性化、人の流れができたのかという部分については私は非常に疑問だと、こういうふうに思うのです。町長の公約の中にもこの部分については、いわゆる文化や教育、スポーツ関連の推進という形の中で、ピュア2階への公共文化施設の設置をしながら中心市街地の活性化を図るというのがありました。本当に中心市街地の発展に寄与したというふうに町長はお考えになっておられるか、その辺ちょっと確認したいというふうに思います。 |
○議長(中島 滋君) | あらかじめ本日の会議の時間を延長しますので、よろしくお願いします。 |
町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 171 ] | 先ほど竹田課長から答弁申し上げましたとおり、企業者とそこに集まって施設の部屋を利用するという形でなくて、そこを通行する人ですとか、ピュアプラザの中を通行する人ですとか含めまして、年度ごとの数字がありました。それだけの方がそこに往来をしていると、施設を使っているということは、あれがなければなかったわけです。ですから、そういう面では貢献している。ただ、それが購買に結びつくかということになると、口幅ったいですが、魅力ある商法を展開しているのか。また、ああいう施設を使って何かイベントを考えたり、そういうことをやっていただいているのか、そういうようなところもあるのではなかろうか。大ざっぱに言いまして、7万人の方がそのあたりを通行していると、またサークル活動をしている。これもやはり社会経済情勢、すなわち100円でももったいないというようなデフレぎみの、デフレと言っていますが、そういう社会経済情勢であるのも大きな要因であると思います。しかしながら、それだけの往来をつくった、人が集まることをつくったという面では貢献していると、このように思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 172 ] | 町長のお言葉ですけれども、人が集まれば活性化につながっていると、それは貢献しているという言い方もあるだろうと思うのですけれども、私は市街地の活性化というのは、やはり人が集まり、そこで購買をする、そして商店街に利益をもたらす、こういうことがつながって私は活性化というふうに考えるのです。ただ人が集まれば活性化につながるのだと、こういう発想ではなかなかいかないと思うのです。むしろ私は、逆に人が集まるのであれば、狸小路みたいなあのアーケード街、そういうものに力を入れてやれば、私はもっと人が集まるのでないかと思うのです。そういう部分については、もう少し真剣に考えていただかないと集まらないのでないかと思うのですけれども、その辺の考え方含めて、お金はかかるかもしれないけれども、そういう発想も一つはあるのでないかと思うのですけれども、その辺はどうですか。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 173 ] | これは、行財政改革でスリム化、ダイエットを進めてきている中で巨額の投資ということ、ピュアプラザも4億何がしの投資をしましたが、アーケードとなりますと何十億という話にもなります。そういうようなことを少し変形させて、町なかにある広場に屋根をかける程度の活性化策、それでも大いに雨の日でもイベントができるというようなことであるわけですから、私も当然そういうことは考えておりますが、やはり商業者とか町の中の方々の提言というもの、熱意というものが、先ほども申し上げましたが、感じられるような、それどころでないのかもしれません。そこらあたりもよく心得ておりますので、よく頭を突き合わせて、顔を合わせながら活性化を図っていくべきだと、このように思っております。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 174 ] | ピュアプラザあるいはショッピングセンターピュアの部分については、私も今後の行く先についてちょっと心配して質問したかったのですけれども、福嶋議員も質問しておられましたので、これについては省きたいというふうに思います。 |
最後に、残った時間余りないのですけれども、いわゆる産科の部分について、健康推進課長のほうから説明がありました。私は、本来であれば地域医療の担い手としての町立病院、この部分の中に周産期医療を含めた科を設けて、そこで町民が安心してお子さんを産める、そういう環境を整えてもらいたいという思いがあるのですけれども、それができなければ、せめて新ひだか町として産科医療、これをどうしていくのかと、この部分についてどうお考えなのか、再度町長のお考えをお伺いしたいと。 |
○議長(中島 滋君) | 町長。 |
◎町長(酒井芳秀君) [ 175 ] | 先ほど課長のほうから答弁申し上げたとおり、日本全国の課題でありまして、道の指定を受けております地域センター病院、すなわち浦河赤十字病院も常駐する産科医がいないという状況であります。私の個人的な所見としては、やはり日高の3分の1の人口を有する新ひだか町が変えれるものであれば、ちょっとこれはセンセーショナルな発言になりますけれども、日高の医療はここがセンターでないかと、このように思っています。そうしますと、いろいろと国政、道政も産科への対応というのもあり得るのかなと思っています。ですが、地域センター病院が浦河赤十字なるがゆえに、まずはそちらに国、道が力を入れて対応するということですが、実際的に町民の皆さん方が、三石地区の方は浦河赤十字はなじみの病院でございますが、静内地区は河野先生がいらっしゃった時期には地元でお産ができた。しかし、今となってはやはり中央に向かうと。すなわち苫小牧、札幌に向かってお産をされる方が多いとなりますと、その中央でも診療拒否だとかいうようなことも聞いているわけなので、なかなか悩ましい問題です。ですから、今の段階では妊婦に対して苫小牧なり札幌へ行くために1万円、定額助成しておりますが、これをどうするのか、もっと増やすのかとかいう課題ですとか、もう一つはとにかく皆さんの人脈もおかりしながら、産科でここで開業していただける方がいないのか、あるいは町立でやってくれる人がいないのかと。やるにしてもその施設整備が必要ですから、例えばの話、河野先生の整っている施設をお借りして展開をしていくというようなことも考えられると思います。そういった人脈をたどって、とにかくこの町を気に入ってくれて、やってくれる産科ドクターというものがおいでになれば非常にありがたいことであります。また、国策も、これは少子化と言われて20年もたっているのに、産科医が足りないということは私も本当に中央に対して物申したい。一人の産科医が一人前になるのに10年かかる。10年前に医学部、産科専門の枠を設定しておかなければ今増えない話です。ですから、それら言ってもいたし方ないですから、国家においてドクターヘリですとか、いろんな今おられる産科医に手当をどんどん出すとか、助産師さんをまた発掘して対応するとか、とにかく示していただきたいなというのが、ちょっと答弁から外れますけれども、そういう思いでございますが、私ももちろん産科医さんを探すのに努力はしてまいりたいと思います。 |
○議長(中島 滋君) | 進藤君。 |
◆25番(進藤 猛君) [ 176 ] | 最後になりますけれども、先ほど来町長は民の父母であると、こういう発言をしておられますので、このことについてもぜひそういう見地から一刻も早く産科医療が整うような努力をしていただきたいということを願って、私の質問を終わりたいというふうに思います。どうもありがとうございました。 |
▼延会の議決
○議長(中島 滋君) | お諮りいたします。 |
本日はこれで延会したいと思います。ご異議ありませんか。 |
〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(中島 滋君) | 異議なしと認めます。 |
本日はこれで延会することに決定いたしました。 |
▼延会の宣告
○議長(中島 滋君) | 本日はこれで延会いたします。 |
どうもご苦労さまでした。 |
(午後 5時07分)
以上のとおり会議の次第を記録し、これを証するためにここに署名する。 平成 年 月 日 新ひだか町議会議長 新ひだか町議会議員 新ひだか町議会議員